覚えておきたい乳がんのセルフチェックの方法とタイミング

覚えておきたい乳がんのセルフチェックの方法とタイミング

  • @DIME
  • 更新日:2017/11/13

乳がんは、日本人女性の12人に1人がかかると言われている。最近では著名人の闘病報道などで耳にする機会も増え、身近な病気と感じている人も多いと思われる。がんの中でも早期発見・治療で治る確率が非常に高いと言われているが、国内の検診受診率はまだまだ低いのが現状だ。

エムティーアイが運営する、女性のカラダとココロの健康情報サイト『ルナルナ』が定期的にサイト内で行なっている様々な意識調査で昨年、「乳がんと検診について」について調査。実際に乳がん検診を受けたことのある人とない人に、検診の実態や検診に対する考え方など、生の声を聞いてみた。

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■今や「何も知らない」は少数派、約6割が「若くてもなる」乳がんに危機感!

Q.1『乳がん』と聞いてイメージすることは何ですか?(複数回答)
まず始めに、乳がんについてどんなイメージを持っているか質問。全体で見ると、「若くてもなる」が59.7%で一番多く、若い世代でも危機感を持っている人が多いことがわかった。

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年代別では、30代後半を境に結果が分かれた。30代前半までは「漠然と怖い」や「若くてもなる」という印象を持っている人が多いのに対して、30代後半以上になると「自己検診・定期健診が早期発見に繋がる」といった、具体的な内容が上位に。より身近な病気として捉えているようである。反対に、「30歳から気にすればよい」と考えている人は全体の2.3%、「何も知らない」は3.5%と低い。年代によってイメージの違いはあるものの、乳がんに対する回答者の意識の高さがうかがえる結果となった。

■30代以上では約8割が乳がんについて「不安」と回答!

Q.2乳がんを意識したり不安になったりすることはありますか?
続いて、乳がんを意識したり不安になることがあるかを聞いたところ、全体の65.1%の人が、「ある」と回答した。年代別に見ると、乳がんの患者数が増加し始める30代~50代では約8割の人が「不安になったことがある」と回答。女性にとっては、年齢が上がるにつれて意識せざるを得ない疾患のひとつと言える。

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では、これほど強い関心が持たれている乳がんに対して、回答者たちはどのような対策を行なっているのだろうか。ここからは「検診」に着目して質問してみた。

■6割以上はセルフチェック(自己検診)未経験!方法を覚えて定期的に実施を

Q.3乳がんのセルフチェックをしたことがありますか?
まず、セルフチェックについて質問。セルフチェックをしたことが「ある」は35.3%、「ない」「やり方がわからない」を合わせた6割以上(64.7%)の人が、実施したことがないという結果になった。

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セルフチェックは普段からこまめに行なうことで、異変にも気づきやすく早期発見にもつながる。「病院での検診はまだ早いかな…」と考えている若い世代でも、今日から簡単に始められるので、方法を覚えて定期的に実施する習慣をつけたほうがいいだろう。セルフチェックは、月経が終わって4~5日経った頃に行なうのがよい。また、閉経後の人は毎月、日を決めて行なったほうがいい。具体的なやり方は次の通り。

1.鏡の前で…
両腕の力を抜いて自然に下げ、左右の乳房の大きさや形に違いがないか、どこかにへこみやひきつれがないか、乳首がへこんだりただれたりしていないかを調べる。両腕を上げた状態でも同様に調べよう。

2.あおむけになって…
折ったタオルか枕を背中の下にいれ、左手を上にあげて頭の下に置く。右手の指をのばしてそろえ、左の乳房の乳首から胸の中央部に向かって柔らかくすべらせるようにしてしこりの有無を調べる。上から下までまんべんなく行なおう。

3.あおむけになったまま…
次に、左腕を自然な位置に下げて、乳房の外側の部分をわき側から内側に向かって指をすべらせて調べる。右乳房も同様に行なう。

4.起き上がって…
右手の指をのばしてそろえ、左のわきの下にいれてしこり(リンパ節の腫れ)の有無を調べる。右のわきの下も同様に行ない、最後に左右の乳首を軽くつまんで、血液の混じった分泌物が出ないかどうかを見る。

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■乳がん検診法のTOP3は「マンモグラフィ」「触診」「エコー」

Q.4乳がん検診の種類を知っていますか?(複数回答)
次に、乳がん検診についてどのような方法を知っているかを質問。最も知られているのは「マンモグラフィ」で74.1%の人は知っていた。自由回答にも「名前はわからないが胸を機械で挟むもの」といった回答が目立ち、“乳がん検診=マンモグラフィ”のイメージが強いようである。次いで「触診」(66.9%)、「エコー」(49.3%)と続いた。また、13.8%の人が回答している「3Dマンモグラフィ」は、通常のマンモグラフィと比べ痛みも少なく、より小さな腫瘍を発見することができると言われている。今後普及が広まれば、早期発見の期待がより高まる。

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■30代以上の検診受診率は5割超!世代ごとに顕著な差が…

Q.5乳がんの検診に行ったことがありますか?
続いて、実際に乳がん検診を行なったことがあるかを聞いたところ、当然ながら世代間で大きな差が見られた。30代前半までは「受けたことがない」と回答した人が大半で、30代後半ではその割合はほぼ半々に、そして40代以降は「受けたことがある」と回答した人が圧倒的に多いという結果になった。検診が推奨される30代以降の人に絞って受診率をみてみると、検診に行ったことがある人は5割以上。これは3割程度と言われる日本女性の乳がん検診受診率を大きく上回る。健康に対する回答者の意識が高いことを反映した結果となった。

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■検診のきっかけは「自治体からのお知らせ」や「会社の健康診断」

Q.6検診に行ったきっかけは何ですか?(複数回答)
では、検診に行ったきっかけは何だったのであろうか?一番多いのは「自治体からのお知らせ」で40.5%、次いで「年齢と共になんとなく」が36.3%となった。自治体によっては一定の年齢で検診のクーポンを配布する場合もあり、それがきっかけになっていることが多いようである。また、自由回答では、「会社の健康診断に入っている」という回答も多く得られた。

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多くの人が自ら進んで受診したというより、自治体の案内や職場の健康診断をきっかけにしている。40歳以上であれば、自治体からの補助で検診が受けられる地域も多く、こうした制度を積極的に活用して、定期的な検診を心がけたほうがいいだろう。

■未受診の理由は「面倒・忙しい」「痛そう」が上位に!「費用」への不安の声も…

Q.7検診を受けない理由は何ですか?(複数回答)
次に、Q.5で検診を「受けたことがない」と回答した人に、その理由を聞いてみた。全体で最も多かった理由は「面倒・忙しい」で36.2%、次いで「痛そう」(36.1%)「費用への不安」(35.8%)となった。

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年代別に見ると、20代前半まででは「年齢的にまだ関係ない」との回答が多かったのに対し、20代後半以降になると、「面倒・忙しい」と「費用への不安」が多くみられた。年齢が上がるにつれ、仕事や家事に追われ、忙しい毎日の中でつい後回しになってしまうのかもしれない。また、自由回答では費用に関して多くの声が寄せられた。特に「まだ自治体や会社で無料検診を受けられる年齢ではない」という回答が目立った。そのほかにも、「そんなにボリュームのある胸ではないので関係ない」という回答も複数みられたが、乳がんは脂肪ではなく、乳腺から発生することがほとんどのため、乳がんのリスクと胸の大きさは単純に比例しないといわれている。年齢や体型などで「自分は大丈夫」と決めてかからず、検診やセルフチェックでこまめに確認すべきである。

■受診のタイミングは月経後がおすすめ!検診時の痛みが軽減できることも…

Q.8検診のタイミングは考えましたか?
乳がん検診は受診の時期も重要ですが、タイミングについて考えたか聞いてみた。最も多かったのは「何も考えていない」で69.2%であったが、乳がん検診は月経後4~5日経った後に受診することをおすすめしたい。月経前は、女性ホルモンの影響で乳腺組織が増殖傾向にあり乳房にも張りがあるため、わかりくいことがあるためだ。また、Q.7の「検診を受けない理由」に「痛そう」と回答している人も多くいたが、その痛みは月経前や排卵日のように胸が張る時期を避ければある程度防ぐこともできるようである。

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ストレスの少ない検診にするためにも、次回の検診では受診のタイミングを考えてみてはいかがだろうか。

■体質や年齢にあった検診方法を選択し、早期発見につなげよう!

Q.9検診内容はどんなものでしたか?(複数回答)
では、Q.5で「検診を受けた」と回答した人に、実際に体験した検診方法について聞いてみた。一般的には若いうちは乳腺が発達しているので、マンモグラフィでは乳腺と腫瘍がどちらも白くうつってしまい腫瘍を発見しづらいのに対し、エコー(超音波)では腫瘍が黒くうつるため、若い女性には効果的といわれている。反対に、乳腺の発達が落ち着いた40代以降はマンモグラフィのほうが腫瘍や石灰化が確認しやすくなるようである。こうした情報が認知されているのか、今回の調査結果にも年代別ではっきりとした違いがあらわれた。30代までは最も受けられているのは「エコー(超音波)のみ」で、その次が「マンモグラフィのみ」であったが、40代以降は逆転し、「マンモグラフィのみ」が一番多い結果となった。

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しかし近年の研究によると、日本人女性には年齢にかかわらず、マンモグラフィだけの検診では診断の難しい乳腺が発達した乳房「デンスブレスト(高濃度乳腺)」を持つ人が多いこともわかってきた。こうしたタイプの人たちにはエコー(超音波)を併用することで、乳がんの発見率が上がることが期待されている。また、エコー(超音波)とマンモグラフィを併用して検査した場合の早期発見率は、併用しない場合よりも高くなったという調査結果もある。併用したり交互に受けたりしてみるなど、体質や年齢にあった検診方法を考えて選択することをおすすめしたい。

■どれくらい行くべき?検診頻度は1年に1回が4割以上!

Q.10検診の頻度はどの程度ですか?
次に、検診を受ける頻度について聞いてみた。「1年に1回」が最も多く45.4%で、次いで「1回きり」が26.6%であった。乳がん検診は2年に1度の検診が望まれているが、乳がんの発症率が増加してくる30代以降は、可能な場合は1年に1度の受診が理想的かもしれない。

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ただ、検査を受けていても安心しすぎは禁物。普段からセルフチェックを心がけ、違和感や気になることがあるときは、医療機関に相談するなどの対策が大切だ。

■「受けてよかった」が7割以上!定期的な検診を心がけよう

Q.11検診を受けてどうでしたか?(複数回答)
最後に、検診を受けた人に感想を聞いてみた。最も多かった意見は「受けてよかった・安心できた」で72.9%。やはりきちんと結果を受け取ることで、検診前の不安は取り除かれるようである。次いで「定期的に受診しようと思った」が38.3%。一度検診を経験した人は、定期的な検診の重要性をわかっているようである。

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Q.7で未受診の理由を聞いたところ、「痛そう」「怖い」といったネガティブなコメントが目立ったが、これを機会に実際に検診を受けた人の意見をもっと知り、乳がん検診への知識を深めたほうがいいのではないだろうか。なお、検診に関するエピソードとして、次のような声が寄せられた。

★しこりが見つかり、経過観察している。定期的に診てもらうので安心。
★市の健診だったので、マンモと触診のみでしたが、エコーも合わせて受けたほうが良いと聞くので、今年は病院で受けようかと思ってます。
★石灰化(良性)があると言われて怖くなったけど受けてよかったと思いました。30代からではなく20代くらいから検診に行くような風習があれば良いのにと思います。
★生理前の胸の張る時期は避けるべきと思った。胸が柔らかい時でないと痛い。
★検診結果をもとに専門医を受診し、しこりが良性であるとわかった。
★自分でできる触診の方法を教えてもらえたのでよかった。

検診は楽しいものではない。なかには「痛かった」「恥ずかしかった」「技師さんが男性で緊張した」という声も複数見られた。ただ調べれば、女医さんがみてくれる病院や、検診の際照明を落としてくれたり検査着を貸してくれるなど様々な配慮をしてくれるところもある。事前に情報を調べて検診に臨めば、不安は減らせるのではないだろうか。検診や病気に関する正しい知識や情報を知り、自ら行動に移すことで、早期発見・早期治療も可能になる。自分のカラダをよく知ることで、一人でも多くの女性により健康的な未来を築いてほしい。

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【調査概要】
調査実施時期:2016年8月
調査方法および人数:『ルナルナ』『ルナルナLite』内にて、10代~50代以上の会員3万9153名

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