公的年金は破綻しないから、しっかり頼ろう

公的年金は破綻しないから、しっかり頼ろう

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  • 更新日:2018/11/12
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(Stockyme/Gettyimages)

今回は『老後破産しないためのお金の教科書』の著者である塚崎が、公的年金は破綻しないから頼りにしよう、と説きます。

「年金なんて、どうせ将来はもらえないから、年金保険料を払うのはバカバカしい」と考えている若者が多いと言われています。60歳間近の人々の中にも、「年金は将来破綻するだろうから、60歳になったら前倒しで年金を受け取ろう」と考えている人も多いようです。しかし、年金が受け取れなくなることは考えにくいと筆者は考えていますし、専門家たちもそう言っています。

公的年金は、現役世代が支払った年金保険料を用いて高齢者への年金の半分を支払うという制度です。したがって、現役世代と高齢者の人数の比率が少子高齢化によって変化すると、高齢者が受け取れる年金は減って行きます。しかし、現役世代の人口がゼロになるわけではありませんから、高齢者の受け取る年金もゼロには決してなりません。

それから、高齢者の受け取る年金の残りの半分は、税金で集めた金です。これも、税金が足りなければ借金をしてでも払われますから、ゼロには決してなりません。

ちなみに、本稿ではインフレのことは考えないことにします。インフレになれば現役世代の給料も税収も増えるので、高齢者は生活費が膨らむ一方で受け取れる年金も増えて、年金だけで暮らす場合の生活水準は変化しないからです。

年金に関する安心材料は、高齢者が長生きする分だけ元気な高齢者も増えて行く、ということです。「サザエさん」の登場人物である「波平」氏は54歳という想定のようですが、今の70歳でも波平氏より元気な人は大勢います。当時の定年が55歳であった事を考えれば、これからは70歳が定年という時代が来るかもしれません。

皆が70歳まで働いて年金保険料を納め、70歳以降の高齢者が年金を受け取る、といった時代が来る可能性は高いと考えられます。

そう聞くと「年金制度の改悪だ」と考える人がいると思いますが、批判するならば政府ではなく、元気で長生きする薬を発明してしまった医師たちを批判してくださいね(笑)。

受け取れる金額が減るのか、受け取り開始年齢が70歳になるのかは不明ですが、とにかく年金は受け取れます。そして公的年金は長生きしても支払われ、インフレが来れば原則としてインフレ分だけ支給金額が増えていく、という大変頼もしいものです。これをしっかり受け取りましょう。そのためには、若い時からしっかり年金保険料を支払っておきましょう。

サラリーマンは給料天引きですから、特に何もしなくても年金保険料を支払うことになりますが、自営業者は自分で支払いに行かないと将来の年金の受取資格がなくなってしまいますから、気をつけましょう。

上記のように、年金の原資の半分は税金です。税金を払っているのに年金保険料を払っていない人は、自分は年金が受け取れないのに他人の年金の一部を払っていることになります。これは大変もったいない話ですので、是非とも年金保険料はしっかり払いましょう。

最近、若い人で年金保険料を支払わない人が増えているようです。そうなると、年金財政が苦しくなって、我々が年金を受け取れない可能性が高まるのではないか、と心配している読者もいるでしょうが、ご安心下さい。上記のように、現役時代に年金保険料を払っていない人には老後の年金を支払わないので、年金の財政は悪化しないのです。

しかも、彼らに支払うはずだった年金の半分は税金です。その中には彼ら自身が払った税金も入っているわけですが、それを彼らは放棄しているのです。むしろ年金保険料の不払い者が増えることは財政にはプラスに働いていると考えることができます。

もっとも、彼らが年金を受け取らずに老後を暮らすとなると、彼らが将来生活保護を受給する可能性も出てきそうです。そうなると、年金財政ではなく一般会計の財政の赤字が膨らんでしまう可能性はあるわけで、そこは心配のタネですね。

総理大臣としては万難を排して年金を支払うはず

さて、筆者が「公的年金は必ず支払われる」と考える理由は、上記のほかにもあります。それは、総理大臣の視点で考えればわかることです。将来、年金財政が破綻しそうになった時、総理大臣が考えることは二つでしょう。

選挙の有権者は高齢者が多く、しかも彼らは選挙の投票率も高い。従って、高齢者を怒らせたら次の選挙で惨敗するだろう。高齢者への年金支払いは、絶対に止めてはならない。若者向けの予算を削り、若者から増税しても良いから、高齢者への年金の支払いだけは絶対に行おう。

高齢者への年金支払いを止めたら、生活保護を申請してくる高齢者が激増するだろう。生活保護を支給するよりは年金を規定通り払った方がずっと安上がりだから、何としても年金は支払おう。

というわけで、総理大臣としては万難を排して年金を支払うはずです。読者の中には「万難を排して年金を支払おうと思っても、財政が破綻するから払えない」と考えている方もいるでしょうが、財政は破綻しないのでご安心ください。どうしても心配な方は、こちらの拙稿をご参照ください。『日本の財政が絶対に破綻しない理由』

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