ご存知ですか?「めまい」はこんなに恐ろしい

ご存知ですか?「めまい」はこんなに恐ろしい

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2017/09/16
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たかがめまい、されどめまい。フラッと来ただけと思っていても、重大な病気が隠されている可能性もある。そのとき、どうすればいいのか。

「めまい」にもいろいろある

めまいの症状としては、視界がグルグル回る回転性と、身体がフワフワ、フラフラする感覚に陥る浮動性、失神や立ちくらみを伴う3タイプがある。めまいの原因も「耳」と「脳」、それ以外の3つに分かれる。

回転性のめまいの場合、多くは耳の異常が原因だとされている。耳は音を聞く働きのほかに、身体のバランスを保つ働きもある。内耳や三半規管に異常があることで、めまいが生じるのだ。

川越耳科学クリニック院長の坂田英明氏が語る。

「耳からくるめまいとしては、1つは『良性発作性頭位めまい』です。三半規管の中に、耳石というカルシウムの塊が入り込んでしまうことで起こります。これは放っておいても治ります。頭を動かしたりすると起きるのですが、数十秒で治まる。

2つめが『メニエール病』。これは突然めまいが起きて、数時間続きます。しばらくすると、台風一過のように、なんともなくなってしまう。

内耳にはリンパ液が入っていますが、血流障害が起きるとリンパ液の循環も悪くなり、むくむのです。これを内リンパ水腫と言います。

そのむくみが三半規管で強く出れば回転性のめまいになりますし、耳鳴り、難聴にもなる。すべてがセットで発症するとメニエール病と呼ばれます」

そして3つめが「前庭神経炎」によるめまいだ。

「これはヘルペスウイルスが関係しています。実はこのウイルスには成人の多くが感染していますが、自律神経の乱れなどによって免疫力が低下すると、ヘルペスウイルスが活性化し、めまいを引き起こすのです」(坂田氏)

一方で、身体がフワフワとする浮動性めまいは、脳に原因がある可能性が高い。脳梗塞や脳腫瘍、小脳の異常が原因だとされる。

耳と脳以外にめまいの原因として考えられるのが「薬の副作用」だ。薬により血圧や血糖値が下がりすぎることによって、めまいが発生することも多い。このようにめまいといっても様々な種類がある。

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難しいのは、患者がめまいを訴えたとしても、医師になかなか判断がつかないこと。

「メニエール病や脳梗塞によるめまいなど、診断がつく場合は、まだいいんですよ。しかし実際は、診断がつかないもののほうが圧倒的に多くて、全体の半数を超えます。そのため、めまいの治療は難しいのです」(JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長の石井正則氏)

手術で症状が悪化することも

たとえば回転性のめまいに襲われると嘔吐することもある。心配だからと救急で病院に行くと、CTやMRIで脳の検査を行うが、特に異常がなかった場合、そのまま見過ごされることもある。

「脳に異常がなければ、めまいの原因は耳にあるはずなのに、救急の医師はその先は詳しく診てくれません。

『異常はないので、それでもめまいがするというのなら、心療内科か精神科に行ってくれ』と言われて、抗うつ剤や向精神薬などを飲まされて、依存症になり、取り返しのつかないことになってしまう場合もあります」(前出・坂田氏)

めまいの場合、薬による保存療法が基本となるのだが、そもそもめまいは原因が不明の場合も多く、効果が出ないことも多い。

亀田総合病院・神経内科部長の福武敏夫氏はこう危惧する。

「めまいといったら、とりあえず抗めまい薬(メリスロンやセファドール)を出して終わりの医師がけっこういます。私の患者さんで10年も同じ薬を飲み続けている人がいたのですが、その理由を聞くと『先生から飲み続けなさい』と言われたそうです。

原因と効果がわかりづらいので、薬の出しっぱなし、飲みっぱなしになっているのです」

薬では症状が改善されない場合、手術を検討することになるが、果たして本当に手術はするべきなのか、しないほうがいいのか。

「手術には当然、メリットとデメリットがあります。たとえばメニエール病に対する手術では『内リンパ嚢開放術』と呼ばれるものが行われます。この手術は、内リンパ嚢という袋状になっている場所を切り取ることでリンパ液の排泄路を形成して、リンパ水腫として溜まっている水を減らすものです。

これにより一時的に症状が落ち着く人はいますが、ストレスマネージメントをしないと多くの場合は再発して、しかも症状が悪化するケースもある」(前出・石井氏)

上手くいけばいいが、もし失敗すれば、聴力を失う危険性もある。

さらに脳腫瘍が原因でめまいが生じている場合は、脳外科医による脳の手術になるが、当然、死や重大な後遺症が残るリスクは避けられない。

「聴神経に腫瘍ができることにより、回転性めまいが起きることがありますが、基本的にこの腫瘍は良性なので、梅干し大の腫瘍でも経過を見ている患者さんもいます。手術となると脳を開けなければいけませんからね。

すぐ近くに顔面神経が走っているので、そこが刺激されマヒや痙攣が起きると手術に踏み切る場合もありますが、患者さんのQOL(生活の質)を考えると『ウエイトアンドスキャン』=経過を見ることが多いですね」(前出・石井氏)

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めまいの治療には、薬物療法と同時に、ストレスを排除し、よく睡眠をとり、適度に運動し、生活環境を見直すことが求められる。自律神経をきちんと整えることができれば、めまいは改善する可能性がある。

リスクが高い手術はあくまで最後の手段であることを、肝に銘じておきたい。

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