「絶対安静10日間」羽生、全日本での復帰へ悲壮覚悟/フィギュア

「絶対安静10日間」羽生、全日本での復帰へ悲壮覚悟/フィギュア

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2017/11/13

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯(大阪市中央体育館)を右足関節外側靱帯(じんたい)損傷のために欠場した男子の羽生結弦(22)=ANA=が12日、日本スケート連盟を通じてコメントを発表した。「10日間は絶対安静と医師から言われた。その後、3〜4週間で(パフォーマンスが)元に戻るとみている」と説明。来年2月の平昌五輪代表が決まる最終選考会、全日本選手権(12月21日開幕、東京)での復帰を改めて強調した。

この逆境も必ず進化の糧にする。右足を痛め、涙ながらにNHK杯の欠場を決めた羽生。ファンや海外選手から続々と心配の声が挙がったが、王者の視線は前を向く。日本スケート連盟を通じてコメントを発表し、改めて早期復帰を誓った。

「皆様にご心配をおかけし申し訳ございません。10日間は絶対安静と医師から言われました。その後3〜4週間で元に戻るとみております。何とか全日本までに間に合うよう治療・リハビリに努力いたします」

羽生はこの日の朝に開催地の大阪を離れた。前日11日には同連盟の小林芳子強化部長(61)、所属するANAの城田憲子監督(71)と話し合い、復帰のプランを確認した。「彼は全日本に向けて全力で治療して氷上に乗り、元のレベルに戻すと言っていた。羽生選手の気持ちを尊重し、サポートしていきたい」と小林部長。強化部としても、羽生の望む支援を積極的に行う姿勢だ。

絶対安静の10日間は、負傷した9日からの期間になる。すでに羽生はタンパク質やアミノ酸を摂取する食生活で筋肉の修復を図り、復帰へのステップを踏む。優勝すれば五輪切符を手にする全日本選手権(12月21日開幕、東京)に出られなくても選考基準に世界選手権で3位以内の実績のある選手は救済措置を受けられることが明記されており、羽生の代表入りは確実。それでも、絶対王者は日本一を決める舞台へ、照準を定めている。

主役が不在となったNHK杯。帰途についたファンの寂しい背中が数多くあった。「平昌での金メダルが夢だと思う。それをかなえてほしい」。「最高の五輪が見たい」。孤高のスケーターの欠場を惜しみながらも、激励する声は後を絶たなかった。この日のコメントは、羽生のファンに対するメッセージでもある。

右足首や右膝は以前にも痛めたことがある部位。6種類のジャンプをすべて右足で着氷するだけに負担も大きい。4回転ジャンプの本数を減らすなど演技構成の変更も考えられる。66年ぶりの五輪連覇へ調整に狂いが生じたのは確かだが、困難を乗り越える度に成長してきたのが羽生結弦だ。「全日本ではいい演技が出来るよう頑張ります」。年の瀬が迫る大舞台での万全な演技を、きっと誰もが待っている。 (鈴木智紘)

★松葉づえ姿でインタビュー応じる

羽生がNHKの単独インタビューに応じた。この日の午後7時のニュースで松葉づえをついてカメラの前に登場し、「けがをするということは、まだ下手なところがある。今は力が有り余っている状態なので、足首以外は」と現状を報告した。「もっともっと強い自分になって、また一皮むけた状態で、この1カ月を乗り越えていきたい」と復帰戦を見据えた。

★羽生の右足負傷VTR

NHK杯の公式練習(大阪市中央体育館)が行われた9日、10月下旬のロシア杯で初めて決めた大技の4回転ルッツに挑んだが、着氷に失敗。40分間の練習を途中で切り上げる事態に見舞われた。右足関節外側靱帯(じんたい)損傷を負い、10日午後に欠場を決断した。

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日本男子の平昌五輪への道

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