ユナイテッドに挑む、スパーキーが残したチーム

ユナイテッドに挑む、スパーキーが残したチーム

  • J SPORTS
  • 更新日:2018/01/12
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フットボールは結果主義の世界だ。だが明暗や勝敗は常に紙一重である。マーク・ヒューズの解任劇を受け、改めてそれを実感したサッカーファンも少なくないはずだ。

トニー・ピューリス政権時代に染み付いたクラブのイメージを払しょくすべく尽力してきたヒューズ。5年前の5月に就任すると、わずか200万ポンドでマルコ・アルナウトヴィッチを獲得して攻撃の中心に据えた。翌年にはボージャン・クルキッチ、そして2015年にはジェルダン・シャチリを連れてきて、もう誰にも「ロングボール・チーム」とは呼ばせないサッカーを披露するようになった。それどころか、アフェライやムニエサといった元バルサの選手を集めたことで、“ストークロナ”のニックネームさえ頂いた。

就任1年目に、1975年以降で最高順位となる9位に入ると、それから3年連続で9位をキープ。2015年12月には、シャチリ、アルナウトヴィッチ、ボージャンの“SAB(もし愛称を付けるとすれば)”を前線に並べ、立て続けにマンチェスター勢を2-0で撃破した。そこまでは、何もかも順風満帆に見えた。

だが、ストークを生まれ変わらせたヒューズも、先日FAカップ3回戦で4部のクラブに足元をすくわれて解任の憂き目にあった。既にファンからブーイングを浴び、解任を求めるバナーまで掲げられていたのだから、80年ぶりにトップリーグ在籍時にFA杯で4部以下のクラブに負けたことは単なるきっかけに過ぎなかったのだろう。

問題はプレミアリーグでの成績なのだ。今季22試合を終えて勝ち点20という過去30年間で最低の成績を残しており、降格圏の18位に低迷している。何より心配なのはリーグ最多の失点数だ。得点数だけを見ればトップ10に入るのだから、やはり脆弱な守備が足かせになっている。そう考えると皮肉なものだ。堅実で退屈なピューリスのスタイルから脱却したら、守備の崩壊で解任されたのだから……。

選手補強の歯車が狂い始めた点についても同情の余地はある。これまでMFジョー・アレンの確保など敏腕ぶりを発揮してきたが、2年前の冬に「パトリック・ヴィエラ2世」と期待してクラブ史上最高額で獲得した、MFジャネリ・インビュラが大失敗に終わった。元チームメイトが「あいつにはやる気が感じられない。英語を覚えようともしない」と漏らすほど性格に問題があったそうだが、その半年前までチェルシーやレアル・マドリードへの移籍噂が出ていた選手なのだから、ヒューズが見誤ったのも仕方がない。

極め付きは今季の年末年始のゲームである。12月30日のチェルシー戦では主力を温存して0-5の大敗を喫すると、「尻込みして決断できない者もいるが、実用的な判断を下すのが私の役目だ」と選手選考の正当性を訴えた。しかし、残留争い直接対決となったニューカッスルとの元日決戦にも0-1で惜敗。試合後の会見でメンバー選考について記者に問いただされたヒューズは、「48時間で2試合だ。君ならどうしたと言うんだ」と反論して席を立った。

ニューカッスル戦の終了間際のディウフのヘディングシュートがGKの右手に当たらなければ…。ヴィエラ2世が、ヴィエラの半分くらいでも活躍してくれていたら…。昨夏、アルナウトヴィッチがクラブを裏切って出て行かなければ…。何かが変わっていたのかもしれない。

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