世界で唯一、野性のジンベイザメと泳げる〝奇跡の村〟へ行く方法

世界で唯一、野性のジンベイザメと泳げる〝奇跡の村〟へ行く方法

  • @DIME
  • 更新日:2017/11/14

世界最大の魚類として知られるジンベイザメ。犯しがたい彼らの聖地であり、彼らがいつも遊びに来る海があると言われた。会わずにいることなどできるものか!

オスロブ村が世界的な名所になったのは、ある偶然がきっかけだった。

セブ島南東側の名もない小さな漁村で、漁夫が与えた餌につられて集まったジンベイザメ。それが始まりだった。

その時からジンベイザメは、毎日オスロブの海へエサを食べに来るようになったのだ。この“珍事”が伝わるやいなや、世界各地から人々が押し寄せたという。もはやオスロブに、ジンベイザメは欠かせないものとなった。

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オスロブ村の入口 <以下、写真すべて(C)劉昊相>

■今すぐ、会いに行きます!

オスロブに到着したのは早朝のこと、塩辛いえびの漬物のような匂いが漂っていた。それは、ジンベイザメに与える餌の匂いだという。 彼らはまさに、食事中だったのだ。

平日の早朝というのに、すでに人々で海辺は賑わっていた。そして、私はボートに乗り、海辺から100mほどの沖合に出た。

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オスロプの海辺の景色

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沖合いはすでに多くの人とボートで混みあっている

「観光客でごった返している『ジンベイザメ遊覧』なんて大したことないだろうな」……最初は大きな期待などしていなかった。

しかし、長い間夢見てきたジンベイザメとの初めての出会いは、自分の想像などはるかに超えるものだった。

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いよいよ海に入る!

海へと入った。やがて、遠く離れた海面下から、何か黒っぽい巨大なものが近づいてきた。生まれて初めて見た巨大な海洋生物……。あぁ、その感動は言葉などで表せないものだった。

いざジンベイザメと対面すると、批判的な感情など吹き飛んでしまう、まさに、驚異と感嘆にあふれた、感動でやまない光景だった。

3匹のジンベイザメが見えた。最初は彼らが近づいてきても、避けることに苦労していた。というのも、ジンベイザメを直接触れたら、巨額の罰金が課されるぞと、何度も何度も注意されていたからだ。 しかし、少しずつスキルが身についていった。

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ついに対面した巨大なジンベイザメ

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餌を追うのに夢中なジンベイザメ

海中での視界があまりよくない海域であり、ジンベイザメも捕食中は主に海面直下に留まることが多いと聞き、ダイビングではなくシュノーケリングを選んだが、幸いなことに今日は視界がかなり良いようだ。 「ダイビングにしておけばよかった」と、少々物足りない気がした。でも、ライフジャケットなしでも自分の泳力に自信があるならば、自由に潜りながら、自由に見られるのが一番良い方法であることは間違いない。

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近くで見ると、さらに大きく感じられる

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人の気配をまったく気にしないジンベイザメ

数年前、海中で巨大なジンベイザメが、人に向けて口を開いている写真が、「ダイバーの危機」というタイトルで注目を集めたことがある。ジンベイザメの生態が、まだよく知られていなかった時の話だ。実はジンベイザメはその大きさ、姿に反して、エビやプランクトンなど、小さな獲物が好みだ。これをエラで漉して(こして)食べるため、常に口を開けていて、この点はヒゲクジラとも似ている。

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常に口を広げたままで、海水と餌をまとめて吸いこむ

■短い対面は名残り惜しい

オスロブ村のジンベイザメツアーに対して、野生動物が自ら餌を探さず、人間の「商売」に使われているという見方をする人もいる。それは、間違った考えではない。 しかし一方で、純粋な目的であれ、商売のためであれ、人間とジンベイザメがお互いを必要として「共生」する姿は、必ずしも悪くはないという考えもある。人食いザメなのか、大人しいサメなのか、それすらよくわからなかった存在が、多くの人に愛されるきっかけにもなったのだから。そして、野性のジンベイザメの「餌付け」に成功したのは、世界中でオスロブだけ。稀少といわずして、何という。

ジンベイザメに夢中になっていたら、やがて、遠くからホイッスルの音が聞こえてきた。乗ってきたボートに再び戻る時間だ。日常から脱出して、犯しがたい自然の素晴らしさを感じるには、30分という「対面時間」は短すぎた。本当に名残り惜しかった。ボートへあがりながら、ジンベイザメにつぶやいた。「今度は海の中で“アポなしで”会ってみよう」と。

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間違いなくサメのシルエット

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彼はいつも近くに……ジンベイザメに近すぎると制する監視員

★インフォメーション

ジンベイザメツアー
場所:セブ島の南東海岸に位置したオスロプ村で実施。セブシティから約120km離れており、バスで約3時間ほどかかる。

>自らオスロプに行く場合
価格:シュノーケリング1000ペソ(約2000円・以下2016年11月4日現在)
/スキューバダイビング1500ペソ(約3000円)*ダイビング装備は別途

>ツアーに参加する場合
セブシティのツアー会社で申しこむ「セブ-オスロブ&トゥマルロク滝」などのツアーパッケージ(交通便含み)1人当りUS80〜130ドル程度(約8240〜1万3390円・以下2016年11月4日現在)
現地スキューバダイビングリゾートのツアーパッケージ
シュノーケリング1000ペソ〜(約2000円〜)/スキューバダイビング2500ペソ〜(約5000円〜)*一部の装備は別途

ジンベイザメを見ることができる時間は午前中(6:00~12:00)で、1チーム当たりに与えられる時間は30分。
混雑するので、できれば週末を避けていくことがお勧め。
セブシティから日帰りが可能というが、交通渋滞がひどいため(特に、午後に)午前早く出発や近くで1泊を行なうほうがましだ。 また周辺観光地を結ぶツアーもお勧めだ。

取材・文/劉昊相(ユー・ホーサン)

韓国出身。見知らぬ場所や文化を楽しむ、生まれついての旅行家。イギリス在住時に様々なプロジェクトを経験、Panasonicなど多国的企業での海外業務経験を持ち、英語、日本語、韓国語に通じる。旅行 コミュニティー「Club Terranova」を運営。

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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