南九州の各県も厳戒 鳥インフル

南九州の各県も厳戒 鳥インフル

  • 西日本新聞
  • 更新日:2016/11/30

新潟、青森両県の養鶏場の鶏などから高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認され、国内の鶏肉生産量の4割を占める南九州では、養鶏関係者が警戒を強めている。今季は鹿児島県出水市のナベヅルなど全国的に野鳥からのウイルス検出が相次ぎ、韓国でも家禽(かきん)から確認されている。関係機関は空港など水際対策の強化を進めている。

農林水産省によると、今季は夏に渡り鳥の営巣地であるロシアなどでウイルスが確認され、渡り鳥が南下する秋以降のウイルス侵入が懸念されていた。28日までに全国で野鳥やふん便など24例のウイルスを検出し、うち19例が高病原性と判明。例年より検出数が多く、環境省は対応レベルを最高の「3」に引き上げた。

ナベヅルからウイルスが検出された出水市は、ツルが越冬する干拓地周辺に養鶏農家が点在しており、危機感が強い。市は干拓地周辺に26カ所の消毒ポイントを設け、うち6カ所は噴霧器で通行車両を消毒したり、路面に消毒液をまいたりして防疫を徹底する。

宮崎県では宮崎空港(宮崎市)が30カ所に消毒マットを敷き、海外からのゴルフ客などの靴も消毒。宮崎-ソウル線が12月から増便されることもあり、宮崎空港ビル危機管理室の西原庄司室長は「絶対にウイルスを侵入させない」。

同県は29日、緊急防疫会議を県庁で開き、養鶏関係者に防疫強化を要請した。食肉製造販売「ウェルファムフーズ」霧島事業所(鹿児島県霧島市)の松元浩徳さん(55)は「国内でこれだけ発生しており、今年は相当危険だ。やれる対策は全部やる」と話した。

=2016/11/30付 西日本新聞朝刊=

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