高額の新型iPhone、販促から姿消す「本体無料」

高額の新型iPhone、販促から姿消す「本体無料」

  • WSJ日本版
  • 更新日:2017/09/17
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米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の最新モデルは、価格上昇に値引きが追いつけずにいる。

ワイヤレス通信各社はiPhoneの価格にいら立っており、これまでに比べ新製品の値引きに消極的だ。アップルが12日に発表したiPhone「8」と「8 Plus(プラス)」の価格は699ドル(約7万6900円)から。より高機能の10周年記念モデル「X(テン)」は999ドルからだ。最低価格は昨年発売された「iPhone 7」の649ドルから上昇した。

iPhoneの価格が上昇したことで、ワイヤレス通信各社は自社のサービスに顧客を引きつける他の方法を模索している。各社にとっては新たなスマホを購入することが同業他社から契約者を奪う最も容易な方法であることが多い。だがスマホ購入費用は収益性をむしばむ。顧客は通常、長い期間をかけて金利ゼロで本体価格分を支払っている。

ソフトバンクグループ傘下スプリントのマルセロ・クラウレ最高経営責任者(CEO)は14日、ニューヨークで開かれた投資家会合で「資金負担の一部をスマホメーカーと分担すべきだ」との考えを示した。「価格が上昇している上、その資金調達もしなければならないのはあまりうれしくない」と言う。

クラウレ氏によると、スプリントは999ドルのiPhone Xについて、頭金または金利の支払いを求めずに販売することは予定していないが、まだ結論は出ていない。

同氏は「当社が高い価格で購入し、基本的に無金利の融資を顧客に提供するような方法では、この機種の販売は持続できない」と話している。

アップルはコメントの要請に応じていない。

昨年のiPhone 7発表後、米ワイヤレス通信主要4社は使用している機種を下取りに出した顧客にiPhone 7を無料で提供した。各社は、今回は新製品が新たな販促競争を引き起こさないことを願っている。

ベライゾン・コミュニケーションズのローウェル・マクアダムCEOは14日、「iPhoneの販促に規律があるように見受けられ、率直に言って勇気づけられた」と述べた。また、今年は値下げや無制限データ通信プランの復活を余儀なくされたことから、こうした規律は売上高の押し上げに寄与するとの見方を示した。

スプリントのクラウレ氏も同様に、控えめな販促活動を歓迎している。同氏は、スプリントは他社のサービスに積極的に対抗していくが、先頭に立つようなことはしたくないと述べた。

ジェフリーズのアナリスト、マイク・マコーマック氏は、大半のワイヤレス通信会社の販促は下取りに焦点を合わせており、「昨年みられたiPhoneの無料提供に比べかなり控えめだ」と指摘した。

TモバイルUSのマイク・シーバート最高執行責任者(COO)は14日、昨年の大幅な値引きは「数日のうちに各社からがまねされた」と述べ、期待したほどの効果が得られなかったと振り返った。

今のところ同社の最も大幅なサービスは、来年まで契約を続ける顧客を対象としている。アップグレードプログラムの会員は、現在の最新iPhoneを下取りに出すと、1年後の発売が見込まれる次世代機種に変更できる。これにより同社は既存機種の残金を支払うことができる。

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