ゴッホが暮らしたオランダの街へ あの名画の舞台をサイクリング!

ゴッホが暮らしたオランダの街へ あの名画の舞台をサイクリング!

  • CREA WEB
  • 更新日:2017/10/12

「炎の画家」の故郷ズンデルトへ

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ズンデルトは、街の中心でもかなり静かな佇まいである。

ベルギーから陸路で国境を横切り、目指したのはオランダ南部にあるヌエネン。ここからはオランダの画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ)ゆかりの地を巡る旅となる。ヌエネンに移動する途中、ズンデルトに立ち寄った。

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ゴッホの生家跡に造られた資料館「フィンセント・ファン・ゴッホ・ハウス」。

ズンデルトは、1853年にゴッホが生まれた街。牧師だった父親が働いていた教会は今も残っているが、生家があった場所はゴッホの資料館「フィンセント・ファン・ゴッホ・ハウス」となっている。

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左:「フィンセント・ファン・ゴッホ・ハウス」内のショップ。右:ショップには、絵はがきや画集のほかに、ひまわり柄のバッグや文房具なども並ぶ。

館内は、展示スペースは小さいものの、ズンデルトでのゴッホの暮らしぶりを窺い知ることができたり、観光案内所があってズンデルトの情報を得られたり。ショップではゴッホの絵がプリントされたバッグや文房具などのグッズを購入することもできる。

Vincent van Gogh Huis
(フィンセント・ファン・ゴッホ・ハウス)
所在地 Markt 26-27, 4881 CN Zundert
電話番号 076-5978590
http://www.vangoghhuis.com/

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左:ゴッホ広場には、ゴッホと弟のテオの像がある。後方の建物は父親が牧師をしていた教会。右:インフォメーションボードには、英語とオランダ語のオーディオガイドとホームページに繋がるQRコードが備え付けられている。

ゴッホの父親が牧師を務めていた教会の近くにはインフォメーションボードが立てられていて、英語とオランダ語によるオーディオガイドが備え付けてあり、QRコードからはさらに詳しい情報を得られるホームページを開くことができる。

ゴッホはこの教会で洗礼を受け、毎週日曜には父親の説教を聞きに教会に通っていたという。敷地内には1歳違いで同じ誕生日に生まれてすぐに亡くなった兄の墓がある。同じフィンセントという名前だったこともあり、ゴッホは自分の墓があるかのように感じて悩んだと言われている。

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ズンデルトには「ファン・ゴッホ・ギャラリー」もある。

ゴッホが描いた風景と 同じ場所に身を置いてみる

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「フィンセンター」には日本語のオーディオガイドもある。

ヌエネンは、イギリスのロンドンやオランダのハーグなどで20代を過ごしたゴッホが、30歳の頃に両親を頼って戻って来た街。両親はズンデルトからヌエネンへと移り住んでいた。

既に画家を志していたゴッホはここで暮らした1883年12月から1885年11月の2年間に、スケッチも含めて約500点もの絵を描いた。生涯に描いた約2000点の絵のうちの4分の1がこの街で描かれたのだ。

風景画が主流だった当時、ゴッホは普通の人々の暮らしを描いた。この地で描かれた作品のひとつが、名作『じゃがいもを食べる人々』だった。

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「フィンセンター」にはゴッホが使っていた絵の道具も展示されている。

まずは、2010年にオープンした「フィンセンター」へ。

ここは、最新の視聴覚テクノロジーを使って、ゴッホが描いた当時の人々の暮らしを体験できる施設。彼の生涯を追った年譜や、実際に使っていた筆や絵の具、牧師をしていた父親が着ていた祭服なども展示されている。

予習が終わったところで、ガイドさんとともに街を散策することに。

ヌエネンには、ゴッホゆかりの場所が20カ所以上ある。その中には、彼が描いた風景がそのまま残っている場所もある。それらには、ズンデルトの街と同様にオーディオガイド付きのインフォメーションボードが立てられている。

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ゴッホの父親が暮らしていた牧師館の前で、ゴッホが描いた絵を見ながら説明を聞く。

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牧師館の裏手にあるゴッホがアトリエとして使っていた小屋。個人所有なので見学できるのは外観だけだ。

最初に訪ねたのはゴッホの父親が暮らしていた牧師館。離れの小屋にはゴッホのアトリエがあった。現在は個人が所有している。ガイドさんがこの館が描かれたゴッホの絵とともに説明してくれた。なるほど、描かれた絵と寸分たがわぬ建物だ。

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左:ゴッホの絵と風景が対比されていて、ゴッホが生きていた時代に思いを馳せることができる。右:ゴッホゆかりの場所にはオーディオガイド付きのインフォメーションボードが。

そして、うっそうと緑が繁る小径に入っていくと、途中、額ぶちだけが立てられた場所が。額の手前に立つと、ゴッホが描いた構図が額の中に収まるという仕組みだ。なんて素敵な演出だこと!

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額の前に立つと、ゴッホが描いた絵の構図そのままの風景を眺めることができるよう工夫されている。

小径を抜けるとゆるやかなカーブを描く道に出た。今は風景が変わってしまったけれど、ここもゴッホの絵に描かれた道なのだと、実際の風景に絵を重ね合わせて説明していただく。

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ゆるやかにカーブしている道と、ゴッホがここで描いた風景画。道は舗装され、民家が並んでいるが、道の形はゴッホが暮らした当時と同じだ。

まるでゴッホの時代にタイムスリップしてしまったかのような、楽しいウォーキングツアーだった。

Vincentre(フィンセンター)
所在地 Berg 29, 5671 CA Nuenen,
電話番号 040-2839615
http://www.vangoghvillagenuenen.nl/het-vincenter.aspx/

サイクリングを楽しみながら ゴッホゆかりの地を巡る

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左:身長164センチメートルの等身大のゴッホ像。右:広場には『じゃがいもを食べる人々』の像もある。

ここからは自転車を借りて、もう少し広範囲にゴッホの足跡を訪ねることにした。まずは、街の中心にある広場へ。ここには、等身大のゴッホ像と、『じゃがいもを食べる人々』の像がある。広場に面した教会もゴッホの手によって描かれている。ここからサイクリングのスタートだ。

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左:広場に面した教会。ゴッホはこの教会も描いている。右:ここから自転車に乗ってさらにゴッホゆかりの地を巡る。

ヌエネンには「ファン・ゴッホの小径」と名づけられたサイクリングルートがあり、観光案内所を兼ねている「フィンセンター」で地図をもらうことができる。道に迷うことなく、説明も聞きながら観光したいなら、ガイドさんが同行してくれるサイクリングツアーがお勧めだ。

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左:緑の中に佇むファン・ゴッホ教会。ゴッホの父親が牧師を務めていた。右:インフォメーションボードには、ゴッホが母親のために描いた『ヌエネンの教会から出る人々』とともに説明が書かれている。

広場を後にして、自転車で最初に訪ねたのは1824年に造られた小さな教会「ファン・ゴッホ教会」。ゴッホの父親が牧師を務めていた教会だ。ゴッホがこの教会を描いたのは母親のため。母親が転んでケガをして教会に行くことができなかったときに、「僕が教会を持ってきてあげる」と言って描いたという。

その作品、『ヌエネンの教会から出る人々』は、2002年にアムステルダムのゴッホ博物館から盗難され、2016年にイタリアで発見されたというエピソードがある。

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左:名作『じゃがいもを食べる人々』が描かれた場所。同じ場所に小さな家がある。右:こちらのインフォメーションボードにも、ここで描かれた絵の説明があった。このサイクリングルートは、個人で訪ねても充分楽しめるようになっている。

次に訪ねたのは街の中心から離れた小さな一軒家。ここは、『じゃがいもを食べる人々』の、フルート一家の家があった場所だ。

それまでの画家が見向きもしなかった農家の人々の暮らしを、ゴッホはひたすら描き続けた。このとき、貧しい農家には灯りがなかったので、ゴッホはアトリエからランプを持ち込んで絵を描いたのだという。

ガイドさんからそんな話を聞きながら、サイクリングツアーは続いた。

さらにゴッホが描いた風景の中へ 当時から現役の風車と水車

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ゴッホがヌエネンで暮らしていた1884年に造られた風車。今でも現役だ。

自転車を使うと行動範囲が広がる。街を出て、まずは北へ。ゴッホがヌエネンに移り住んでいた時期に造られたという風車を見に行った。この風車、130年以上現役なのだという。現在、動いている姿を見ることができるのは日曜のみ。

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緑の中を自転車で走ると、木の香りがする風がすこぶる気持ちいい!

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ゴッホが頻繁に訪れていたという水車小屋。今は人気のレストランになっている。

そこから南西へ。緑の中をしばらく走ると水車小屋があった。ここは、今では人気のレストランとなっているが、外観はゴッホの絵に描かれたそのままの姿だ。こちらの水車も現役で、今でも小麦を挽いている。

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左:水車は今でも現役で動いている。右:水車の中の歯車も見学できる。

水車小屋を使ったレストラン「ウォーターモーレン・ファン・オプウェッテン」では、ウエディングパーティが催されるなど、観光客が訪れるだけでなく、地元の人々にも人気が高いのだという。

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敷地内にある別棟にはゴッホにまつわる資料が展示されている。

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ゴッホが描いた水車小屋の絵のレプリカ。

水車小屋と同じ敷地内にはもうひとつの建物があって、水車小屋で使われていた古い道具類や、水車小屋オーナー一家の紹介、ゴッホゆかりの品々などが展示されているので、こちらも忘れずに訪れたい。

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帰り道も緑の中を抜けて街へ。

水車小屋を後にして、再び自転車でヌエネンの街へと戻った。自転車を利用することによって、街の外の見どころまで足を延ばすことができたり、途中で気軽に停車して風景の写真を撮ることができたりと、ヌエネンでのサイクリングもとても楽しかった。

ちなみに、この街でレンタルした自転車は、日本のものと同じ、手元にブレーキがあるタイプで乗りやすい。

De Watermolen van Opwetten
(ウォーターモーレン・ファン・オプウェッテン)
所在地 Opwettenseweg 203, 5674 AC Nuenen
電話番号 040-2636320
http://dewatermolenvanopwetten.nl/

Vincent's Homeland
(フィンセントの郷里)
http://www.vangoghbrabant.nl/ja

Van Gogh Village Nuenen
(ファン・ゴッホの村ヌエネン)
http://www.vangoghvillagenuenen.nl/english.aspx

文・撮影=たかせ藍沙

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