映画『ハイドリヒを撃て!』特別試写会で海老名香葉子が当時を語る

映画『ハイドリヒを撃て!』特別試写会で海老名香葉子が当時を語る

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  • 更新日:2017/08/15
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ナチス高官ハイドリヒの暗殺事件を描いたサスペンス『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』が公開中。先日、トークイベント付き特別先行試写会が行われ、随筆家・海老名香葉子が登壇した。

第二次世界大戦のさなか、ナチス高官ハイドリヒ暗殺に挑む2人の若き青年の姿を、史実をもとに『フローズン・タイム』などのショーン・エリスが映像化した本作。

本作を二度、鑑賞しているという海老名は、自らの体験を踏まえながら当時を「子どもたちが『ヒトラー! ヒトラー!』と叫んでいました」と振り返る。しかし、後々ヒトラーが恐ろしい人物であったことを知り、「なんて人がいたのか。独裁者一人のためにどれだけの人が苦しみ、犠牲になり、死んでいったのか分からない……。そんな思いでした」と心境を語った。

本作では、ラインハルト・ハイドリヒを暗殺するため、7人のチェコの兵士たちが立ち上がる。彼らの行動について「命を惜しまない愛国心に浸りきった方たちでしたね」とコメント。しかし、続けて「私も愛国少女でした。小学5年生のとき、駿河湾から敵船が上陸するかもしれないと毎日竹やり訓練をしていました。教師からは『敵兵はお前たちの倍の大きさがある。だから突くときは上のほうを突け!』と指導されていました」と、子どもをも巻き込む戦争の恐ろしさを語った。

戦争の体験者として後世へ反戦争について執筆を書き続けている海老名は、「広島、長崎、沖縄には慰霊塔がありますけれど、東京にはないんです。私は東京大空襲で家族を失いましたが、戦争孤児ではないのです。というのも、親族の遺体が見つかっていないので、遺族とはみなされない。なので3月10日に行われる慰霊祭には参加できません」と述べ、「遺族の遺体が見つかっていないということは、孤児の証明書が出ない。なので配給も受け取れませんでした。本当に生きる戦い、苦しい時代でした」と、自身の体験を告白した。

最後に本作について、「私はこの作品を二度観ました。部屋を真っ暗にして作品に入り込みました。涙があふれて止まらなかったです。そして、戦争というのはなんと愚かで悲しいものなのかと、何万人も人が死んでいるのにもかかわらず、勝者は拍手するばかり。戦争ほど恐ろしいものはないと教えてくれる作品。主演の二人も演技ではないのではないかと疑ってしまうくらいこちらも見入ってしまい、目を離してはいけないと強く感じました。ぜひ観ていただきたいです」と感想を述べるとともに、反戦争へのメッセージを残した。

『ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦』
公開中

監督・脚本:ショーン・エリス
出演:キリアン・マーフィ、ジェイミー・ドーナン、ハリー・ロイド、シャルロット・ルボン、アンナ・ガイスレロヴァー
配給:アンプラグド

公式HP:shoot-heydrich.com

<ストーリー>
第二次世界大戦下、ナチスはヨーロッパのほぼ全土に占拠地域を広げていた。ヒトラーの後継者と呼ばれ、ナチス第三の実力者であるラインハルト・ハイドリヒは、ユダヤ人大量虐殺の実権を握っていた。イギリス政府とチェコスロバキア亡命政府はハイドリヒ暗殺計画を企て、ヨゼフ(キリアン・マーフィ)、ヤン(ジェイミー・ドーナン)ら七人の兵士の暗殺部隊を、パラシュートによってチェコ領内に送り込む。ヨゼフとヤンはプラハの反ナチス組織や家族と接触し、暗殺計画を進めていく。ついに無謀なミッションは実行されるが、ハイドリヒ襲撃に憤慨したナチスは常軌を逸する残虐な報復を始める―――。

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