トランプ政権で上昇期待!? 米中小型株指数「ラッセル2000」に注目すべきこれだけの理由

トランプ政権で上昇期待!? 米中小型株指数「ラッセル2000」に注目すべきこれだけの理由

  • ハーバー・ビジネス・オンライン
  • 更新日:2016/11/30
No image

Pexels/pixabay(CC0PublicDomain)

「ラッセル2000」という指標をご存知だろうか?

ラッセル2000は、米国株式の小型株セグメントのパフォーマンスを測定する指数である。ラッセル2000インデックスは、ラッセル3000インデックス・シリーズの一つであり、時価総額とその時点におけるインデックス構成銘柄の両者を勘案して、小型株2,000銘柄前後が組み入れており、米国市場の約8%をカバーしている。(参照:バンガード・ラッセル2000 ETF

ちなみに、「ラッセル1000」という指数もある。「ラッセル1000」は、ラッセル3000の上位1000位までの指数である。

そんなラッセル2000が現在上昇中だ。ドルベースで、11月25日時点、年初来+18.60%のリターンとなっている。同日時点、米国大型株500銘柄の指標であるS&P500が年初来+8.29%であるので、今年は、米国の中小型株は大型株をアウトパフォームしていることになる。

「ラッセル2000」とS&P500のパフォーマンスの比較は興味深い。年初から7月末までは、S&P500のパフォーマンスが「ラッセル2000」を上回っていた。8月上旬から逆転し、「ラッセル2000」がS&P500を上回って推移した。しかし、11月8日の大統領選当日に、両者はほぼ並んだ。トランプ氏が大統領に決定すると、一気に「ラッセル2000」がS&P500を10ポイントも差を広げて上昇したのである。

8月上旬から、「ラッセル2000」がS&P500を上回って推移したことは、トランプ氏が大統領選に勝利する予兆だったのだろうか? この点については、筆者にはよくわからない。S&P500だけ見ていると、大統領選当日まで、ヒラリー氏が有利になるようだとS&P500が騰がり、逆だと、下がっていた。「ラッセル2000」とS&P500を比較して観察しておいたほうがより興味深かったかもしれない。

トランプ氏は「米国優先」の内向き志向の政策であるので、グローバル企業が多い大型株のS&P500よりも、グローバル展開している企業が少ない米国中小型株の「ラッセル2000」が買われたことは理解しやすく、納得できるだろうと思われる。

トランプ氏が掲げる政策のひとつである法人税減税であるが、税率が15%まで下がると、グローバル展開して常に減税効果を探っている企業よりも、減税の手段をもたない米国内のみの事業を展開している企業が多い米国中小型株の企業の方が、減税効果が大きいことが予想される。したがって、トランプ氏による法人税減税が実現されたならば、法人税減税だけの効果を見ると、「ラッセル2000」はS&P500をアウトパフォームするのではないかと考えられる。

◆ノーベル賞経済学者の理論も実証する中小型株の優位性

2013年のノーベル経済学賞を受賞した3人の内のひとり、シカゴ大のユージン・ファーマ教授は、「効率的市場仮説」で知られている。そんな彼が、1993年にケネス・フレンチ教授とともに研究を行い発表した「ファーマ-フレンチの3ファクターモデル」がある。これは、株式の期待収益率を市場ポートフォリオのリスクプレミアム、時価総額リスクファクター、PBRリスクファクターの3要因で記述するというモデルで、時価総額が小さい株式ほど収益率が高くなる小型株効果やPBR(簿価時価比率)が小さい株式ほど収益率が高くなるバリュー株効果などのアノマリーに対して、時価総額とPBRにアノマリーの要因が集約されることを実証的に示したモデルであり、まさしく中小型株優位のアノマリーを説明していると言える。

上記の通り、「ファーマ・フレンチの3ファクターモデル」でも、中小型株優位のアノマリーを説明しており、米国の中小型株の代表的な指標である「ラッセル2000」のパフォーマンスが良いことがアノマリーの観点からも予想されるが、実は、東証には、「ラッセル2000」に連動するETFがある。

そのETFは、ブラックロックの「iシェアーズ 米国小型株ETF(ラッセル2000)」(東証;1588)である。ブラックロックは、本ETFの3つのポイントを、“1.ベンチャー・スピリットが盛んな米国の小型株を投資対象とします。2.「ラッセル2000指数」への連動を目指します。3.東京証券取引所(東証)に上場しており、日本株と同じように取引できます”としている。(参照:ブラックロック)

東証に2013年12月5日上場した同ETFの信託報酬(税抜)は、0.2%である。トランプ氏の大統領当選後、12,000円割れからジャンプし(注:円安効果も含まれる)、11月28日終値15,050円まで上昇している。トランプ氏による「米国優先」政策、法人税減税などから、「ラッセル2000」に連動するETFは今後要注目になるかもしれない。

<文/丹羽唯一朗>

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
【嘘だろ】この美女に「衝撃的な真実」が隠されていると話題に!信じられない
オシャレな県民ランキング発表! 2位「広島県」1位は?
1万4千円の婚約指輪を店員に笑われ......花嫁の返答が話題に
道具は必要ナシ!気持ちいい「ひとりエッチ」ができる4アレンジ
その手があったか!「コンドームエッチ」で気持ち良くなる方法3つ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加