『セシルのもくろみ』長谷川京子の「変なパンパン顔」が波紋...物語が整合性無視で破綻

『セシルのもくろみ』長谷川京子の「変なパンパン顔」が波紋...物語が整合性無視で破綻

  • Business Journal
  • 更新日:2017/08/11
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真木よう子が主演する連続テレビドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)の第5話が10日に放送された。唯川恵の同名小説を原作としたこのドラマは、ファッション雑誌業界を舞台にさまざまな女性たちがぶつかりあいながら幸せを探していく物語。真木は、たまたまスカウトされて読者モデルとなり、成功の階段を駆け上がっていく主婦・宮地奈央を演じる。

読者モデル企画の廃止にともない、いやおうなしにファッション誌「ヴァニティ」を卒業させられることになった奈央。好評だった「ミヤジ改造計画」の最終回企画として選ばれたのは、寺での一日修行体験だった。修行を通して自分と向き合った奈央はその夜、ライターの沖田江里(伊藤歩)に「(読者モデルを)続けたかったな」とつぶやいた。5カ月後のある日、江里は編集長の南城彰(リリー・フランキー)と編集部デスクの黒沢洵子(板谷由夏)に呼び出されて何かを告げられ、その足で奈央のもとに向かった――という展開だった。

いったんクビになった奈央がモデルに復帰するという流れは見え見えであるため、奈央がクビを宣告されても、「続けたかなったな」と心情を吐露しても、江里と抱き合って別れを惜しんでも、「どうせすぐ復帰するんだろ?」という気持ちが先に立ってしまい、なんだか白けてしまう。もう少し先が読めないドラマなら感情移入のしようもあるだろうし、ドキドキ感もあると思うのだが、あまりにもお約束的な展開が過ぎる。

奈央が読者モデルをクビになってから、あらためて専属モデルとして復帰するのは原作通りではあるのだが、ドラマとして描くならもう少し奈央の心のうちの葛藤を見せてほしいし、離ればなれになった奈央と江里が5カ月間どう過ごしていたのかも描いてほしかった。時折互いのことを思い出して感傷に浸ることがあったのか、あるいは前だけを向いて目の前のことに取り組んでいたのか。どちらにせよ、空白の5カ間が描かれることで奈央と江里の再開がドラマチックに演出されるというものだろう。それもなしに、別れたと思ったらあっという間に5カ月が経過して再開の場面を見せられても、どうにも盛り上がりようがない。

●ハセキョーの「顔」問題

第4話で目立った「登場人物が過去の言動を忘れている問題」も相変わらずだ。今回は「ヴァニティ」のカバーモデルを務めるハマユカこと浜口由華子(吉瀬美智子)の離婚が描かれたが、彼女は「家庭もヴァニティも何も手放すつもりはない」と宣言していたはず。どんな心境の変化があったのかと思うが、劇中では何も説明されなかった。

そもそも、家庭が円満でなければ主婦を対象としたファッション誌のモデルとしてふさわしくないという設定だったはずだが、なぜか最新号の「ヴァニティ」は「ハマユカ、シングルマザーになる」とのタイトルで特集記事を組み、彼女の離婚を肯定的に取り上げた。これは雑誌として大きな方針転換だと思うが、それについても劇中では一切説明されない。この一点に限らず、本作は登場人物たちの内面がほとんど描写されないことが大変多く、これが彼女たちを離れた場所から眺めているだけのような感覚を視聴者に与える要因となっている。逆に言えば、ドラマの世界に没入できないということだ。

今回はこのほか、いまひとつ存在意義のわからないキャラクター・安永舞子(長谷川京子)が短い時間ながら久しぶりに登場し、そのビジュアルが視聴者の話題をさらったことについても触れておきたい。パンパンに盛り上がった頬と濃い目のルージュで強調されたぽってりとした唇は、実在のファッションモデルと瓜二つ。

インターネット上では「長谷川京子、顔が変じゃない?」「ハセキョーなんかいろんなところふっくらさせてて、平子理沙化してる」「長谷川京子なんか安っぽい顔つきになってる」「ハセキョーなんか見たことある感じと思ったら平子理沙か」といった感想が書き込まれた。平子理沙のパロディーとしての役づくりだったら女優魂を感じるし、そうでなければかなり痛い人である。あるいは、低視聴率にあえぐ制作陣による話題づくりのひとつという可能性もある。次回以降は、ストーリーよりハセキョーの顔ばかりが気になってしまいそうだ。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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