楽天生え抜き初の500試合登板 「イーグルスが好き」ベテラン右腕の存在感

楽天生え抜き初の500試合登板 「イーグルスが好き」ベテラン右腕の存在感

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  • 更新日:2017/12/07
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楽天・青山浩二【写真提供:東北楽天ゴールデンイーグルス】

中継ぎのスペシャリスト青山、鉄壁リリーフ陣の礎築く

今季の中盤まで首位を走り、終盤には大型連敗を経験、クライマックスシリーズではファイナルステージに進出してリーグ覇者と渡り合うなど、まるでジェットコースターのような激動のシーズンを終えた楽天。ただ、今後のチームに大いなる希望を抱くことのできる1年だったことは間違いないだろう。

その躍進の理由の1つとしては、4年連続の65試合以上登板を達成した福山投手を筆頭として、ルーキー左腕の高梨投手、絶対的守護神の松井裕投手など、球界屈指のブルペン陣が揃っていたことが挙げられる。しかし、今季の登板数はわずか17試合に終わってしまったものの、この充実の陣容が敷かれるまでの苦しい時期を、球団草創期から支えた右腕の存在を忘れてはならない。生え抜きの34歳、青山浩二投手のことだ。

北海道出身の青山は、2005年の大学・社会人ドラフト会議で、楽天から3巡目指名を受けて入団。ルーキーイヤーは中継ぎを任されて、42試合1勝3敗という成績を残した。2年目の2007年は先発ローテーションに入るが大きく負け越し、中継ぎに再転向している。

2010年と2011年は中継ぎ投手として結果を出した。どちらの年も開幕は先発で迎えたが、2010年は41試合に登板、チーム最多タイの15ホールド、防御率1.72をマーク。2011年も51試合に登板して、チーム最多タイの23ホールドを挙げた。

青山は抑えとしてもキャリアを積んでいる。初セーブを挙げたのは2008年だが、特に2012年は記録づくめの年だった。開幕から守護神を務めていたラズナー投手が怪我で離脱し、その穴を青山投手が埋めることになる。すると、5月9日から16日まで、史上4人目、プロ野球記録タイの6試合連続セーブを記録し、救援投手としては球団で初めて月間MVPも受賞した。

さらに、このシーズンで挙げた22セーブは、2006年の福盛投手を超える当時の球団記録となった。楽天が球団創設初のリーグ優勝、日本一を達成した2013年も、2年連続60試合登板、17ホールド、11セーブとチームに貢献。2008年からは6年連続でセーブを挙げている。

今季はプロ入り最少17試合登板も、7月以降は14戦連続無失点

2015年は松井裕が抑えに定着したこともあり、中継ぎに専念。プロ入り最多タイの61試合登板、チーム最多31ホールドと好成績を収めた。12年目の今季はプロ入り最少の17試合、1勝1敗3ホールドという少々物足りない成績。しかし、春先は打ち込まれる場面が目立ったものの、1軍復帰後の7月以降は14試合連続無失点と意地を見せている。

そして、10月9日の北海道日本ハム戦、生え抜き初となる500試合登板を達成。「なかなか結果も出なくて苦しい時間も多かったですが、まずは記録を達成できて良かったです。これからも自分なりに1試合でも多く投げられるよう全力で頑張っていきます」と大記録樹立を喜んだ。

1年目から先発、中継ぎ、抑えと、どこまでもチームに献身。2016年、FA権を行使せずに残留を決めた際「一番大きな理由は楽天イーグルスが好きだからです」と明かしたように、チームを思う気持ちが強いからこそ、どんな場面でも力を尽くすことができるのだろう。

青山は、端正な顔立ちと柔和な雰囲気で「王子」と呼ばれることもあり、喜ばしい感情以外を露にすることは少ない。しかし、日本一に輝いた2013年は、守護神の座を争う相手であり、怪我のために優勝を見届けられなかったラズナー投手を慮り、彼のユニフォームを着てビールかけに参加した。優しげな笑顔の裏に熱い気持ちを秘め、陰日向にチームを支え続けた右腕。2度目の頂点のため、来季もベテランらしいマウンドさばきを見せてほしい。

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