レーシックを超えた! 近視矯正手術「スマイル」とは

レーシックを超えた! 近視矯正手術「スマイル」とは

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  • 更新日:2017/11/17
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近年注目される視力矯正手術とは?(※写真はイメージ)

レーシックに続く第3世代のレーザー近視矯正手術として、2010年ごろに始まったリレックススマイル(以下、スマイル)。ドライアイの合併症が少ないなど、レーシックより優れていると、注目されている。

【写真】レーシックを超えた!?これが「スマイル」の本体だ!

東京都内の病院に勤務する看護師アヤカさん(仮名・26歳)は、5年ほど前、大学生のときにスマイルによる視力矯正手術を受けた。

術前の裸眼視力は0.1。コンタクトレンズやメガネを使えば1.2ぐらいまでにはなったが、夕方になるとドライアイが強まった。またソフトコンタクトだったため、ケアにわずらわしさも感じていた。そんな矢先、知人がレーシックを受けて快適に過ごしていたことから、視力矯正手術に興味を持つようになった。

「卒業して看護師になれば夜勤や不規則な生活が始まる。今やれば、将来的にもプラスになると思いました」(アヤカさん)

アヤカさんがスマイルを選んだのは、眼科に勤める親族に勧められたため。治療を受ける眼科でも説明を受けて安心したという。

治療に要した時間は半日ほど。

「麻酔のときにチクッとしましたが、それ以外は何も感じませんでした。しばらくはぼんやりした見え方でしたが、自宅に帰るころにははっきり見えるようになりました」(同)

矯正後の視力は2.0。遠くにいる患者さんの表情がわかり、暗いところでも電子カルテやナースコールがしっかり見えるという。レンズをケアするわずらわしさからも解放された。

「夜勤でも目が疲れにくいですし、選んでよかったと思います」(同)

スマイルもレーシックと同じく、角膜のカーブを変えることで近視を矯正する。レーザーを用いる点も同じ。違うのはやり方だ。

レーシックは角膜の表面を円形に切ってめくり、近視の原因になっているカーブをエキシマレーザーで切除した後、めくった部分を元に戻す。スマイルは角膜を切らずにフェムトセカンドレーザーで角膜の内側を薄くカットし、それを2、3ミリの切開創から引き抜く。

6年前に、日本でいち早くスマイルを導入した北里大学病院(相模原市)眼科の神谷和孝医師(医療衛生学部教授)は、この治療について次のように説明する。

「角膜を大きく切らないため、術後の痛みやゴロゴロした違和感が出にくい。また、涙の量を調整する神経のダメージが少ないので、レーシックでは多かれ少なかれ生じていたドライアイの合併症を起こしにくい」

さらに、レーシックでは何年か経つと近視に戻ることがあるが、スマイルではリバウンドはなく、安定した視力を保てるという。

ただ、レーシックは術後すぐに視力が上がるのに対し、スマイルは1週間~10日ほどかけて、ゆっくりと視力が上がる。このことを知らないで受けると、すぐによく見えないため、不安を覚えるようだ。

「いずれにしても、スマイルはレーシックのようなデメリットが少ない。今はレーザー近視矯正手術を希望される患者さんのほとんど全員に、こちらを勧めています」(神谷医師)

レーシックとスマイル、両方の治療を行う名古屋アイクリニック(熱田区)院長の中村友昭医師は、「例えるなら、レーシックは開腹手術。スマイルは内視鏡手術で侵襲は少ない」という。

同クリニックでは両方の治療を説明した上で受けたいほうを選んでもらっているが、スマイルを選ぶ人は年々増え、今ではその比率は4対1ぐらいでレーシックより多いという。

「レーシックは怖いけど、近視矯正治療は受けたいという方がスマイルを選ぶ傾向があります」(中村医師)

日帰り手術で、施術時間は片眼5~10分。目の麻酔が切れるまでは安静にし、その後は自宅に戻れる(運転は不可)。自費診療で費用の相場は両眼で30万~50万円。レーシックより若干高めの設定が多い。

「スマイルは近視だけでなく、乱視の矯正も可能です。しかし、強度近視(屈折力マイナス6ジオプター超、およそ0.05以下の視力)には向きません。適応はレーシックのガイドラインに準じていて、18歳以上。当クリニックでは20歳以上です。年齢の上限はありませんが、老視が始まる前の、40代ぐらいまでに受けたほうがいいと思います」(同)

ただ、導入している施設は全国で十数カ所。施術数も、レーシックの年間5万件に対し、スマイルは3千件だ。治療に使うレーザーが1社(独カールツァイス社)のもので、値段が数千万円以上と、高額なことが障壁になっているという。

一時期ブームとなったレーシックは、スポーツ選手が受けたことで話題となり、08年ごろには施術件数は年間40万件に上った。美容医療系のクリニックも参入して値引き合戦が過熱。結果として質が低下し、後遺症に苦しむ「レーシック難民」も生まれた。一部の医療機関では医療訴訟にまで発展した。

「急速に普及して、“スマイル難民”が出ることは避けたい」(同)と、15年に神谷医師や中村医師らスマイルを行う眼科医で「リレックス スマイル研究会」を立ち上げた。信頼できる施設を認定クリニックと位置づけ、治療を希望する人に紹介し、トラブルの相談にも対応する。

「レーザー近視矯正手術で大事なのは術前検査。近視や乱視の強さのほか、角膜のひずみや形状、本人の意思で調節麻痺下での屈折の程度などを調べます。ご自身で探す場合は、検査と説明がしっかりしている施設を選んでください」(前出・神谷医師)(本誌・山内リカ)

※週刊朝日  2017年11月17日号

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