星稜(石川)大黒柱の離脱で奮起!甲子園で春夏合計4勝がチームの目標!

星稜(石川)大黒柱の離脱で奮起!甲子園で春夏合計4勝がチームの目標!

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  • 更新日:2018/02/22

1月中旬、まだ吐く息の白い室内練習場にて。星稜投手陣の投げ込む球は、オフシーズンとは思えないほどのキレで捕手のミットに突き刺さっていた。石川大会で優勝し、北信越大会でも決勝に進出。2005年以来13年ぶりとなる選抜への出場を決め、選手たちは熱気が入った練習を続けている。ただ実は、秋の大会が始まる直前にチームは大きなピンチに見舞われていた。

大黒柱の離脱で奮起、石川の頂点に

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室内練習場で体幹トレーニングを行っている様子

例年と比べると打線の破壊力が劣る新チーム、その中でもエースと4番とキャプテンを務める竹谷 理央(2年)が右手有鈎骨を痛め戦線離脱。主軸であり主戦であるチームの柱を欠いた状態で大会に臨まなければならなくなった。夏から違和感を感じていたという竹谷、ごまかしながら投げることは可能だが打つ方はそうはいかない。
当初は石川県大会準決勝、決勝での復帰を目指しており、試運転のため3回戦で9番・投手として2イニング限定の予定でマウンドに上がった。しかし打線がつながったことで打席が回ってきてしまい、投げるより打つ方が好きという竹谷はスイングするがその結果として症状は悪化。翌日、病院に行くと手術することになった。
全治は3週間。北信越大会にはギリギリ間に合うが、県大会出場は絶望的。それでもチームは奮起し決勝に駒を進めると、大逆転で日本航空石川を破り石川の頂点に立った。

林和成監督が秋に伸びた選手として挙げたのは奥川 恭伸(1年)と山瀬慎之助(1年)の下級生バッテリーだった。「やっぱりバッテリーの奥川、山瀬。本来は竹谷がエースで奥川も秋の大会であそこまで投げさせるつもりはなかったですし、そんなにフル回転で行く予定もなかったんですけどそれが結果的に竹谷が怪我をしたことによって彼もやっぱり自覚を持って柱になったのがこれからの長いであろう野球人生にとっては彼の大会だったのかな。県大会も北信越もいろんなことを経験できたんじゃないかな」
最速146km/hの奥川は北信越大会1回戦の北陸戦、準決勝の富山国際大付属戦で完封勝ちを収めている。
「竹谷さんが怪我があったので自分がやらなきゃいけない実感はありました。先発する以上はその試合をしっかり作らないといけないので、選抜を目標にやっていたのでとにかく勝つという気持ちでやりました」

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チームの大黒柱・竹谷理央(星稜)

マスクをかぶった山瀬は超がつくほどの強肩捕手。北信越大会準決勝まで盗塁は全て刺した。小学2年時に野球を始め、4年生になって初めて就いたポジションがキャッチャー。それ以来ホームベースを守り続けてきた。中学時代には強肩を生かし速球派としてマウンドにも上がっており、周囲には投手を薦める声も多かったが「高校は奥川と一緒に行こうと決めたのでキャッチャーで。バッテリーでもう一度、日本一を取りたいなと思いました」山瀬と奥川は小学校からバッテリーを組み、宇ノ気中学校軟式野球部で全国制覇を達成している。憧れの選手は巨人の阿部慎之助。「阿部選手が座っているだけでその試合は信頼して見られる。バッテイングでも守備でもすごいなと思います」山瀬の慎之助という名前も巨人ファンの父親が阿部選手からとったものだ。
選抜が迫ってはいるが「日本航空石川は1球でも甘い球あったら持って行かれました。空振り取れると思った球でも外野を越されて衝撃でした。今のところ、航空に勝つことしか考えてないです」と北信越決勝で大差で敗れた県内のライバルのことで頭がいっぱいだ

甲子園で春夏合計4勝がチームの目標。まずは甲子園で校歌を

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ミーティングを行ってる様子

旧チームから残るのは竹谷の他、スイングの強い南保良太郎(2年)と足も速くて広角に打てる鯰田啓介(2年)の2人。練習試合ではクリーンアップを組ませることもあったが打線につながりを持たせるため、3人を離す打順なども色々試した。苦肉のオーダーではなくがっしりした打線を組めるようこの冬は例年よりもトレーニングに時間を割いている。6種類をこなす体幹トレーニングはそれぞれ1分を2セット、室内練習場2階のトレーニングルームではウエイト器具の他にもエルゴメーター(陸上でもボートのトレーニングを可能にした器具。短時間で全身に強い負荷をかけられる)が11台並ぶ。昨夏の練習試合ではそれまで新チーム無敗だった龍谷大平安の好投手から20安打を放った。終盤に逆転を許し結果的には敗れたが、原田英彦監督から「今年に限らず新チームでここまでバット振れるチームはいないぞ」と絶賛され、打線は自信をつけて大会に臨み好結果につながった。3月の練習試合できっかけをつかめば選抜でも大きな期待が持てる。

竹谷は今年のチームについて「昨年と比べると個々の力では敵わないんですけど、チームワーク良く束になってかかることが出来るので、その成果が北信越の決勝に行けたことだと思います」夏の大会終わりには2年生全員で食べ放題の焼肉に行き結束を深めた。90回目の記念大会は星稜にとっても春夏通算30回目の出場となる節目の大会。今年は甲子園で春夏合計4勝がチームの目標だ。13年前に出場した選抜は準優勝を果たすことになる神村学園に敗れ初戦敗退。まずは甲子園で校歌を歌いたい。

(取材・文=小中 翔太

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