北・核とミサイルの第一標的は「北京」説

北・核とミサイルの第一標的は「北京」説

  • BEST T!MES
  • 更新日:2017/12/06

なぜ、北朝鮮は日本に対して、威嚇行動をとり続けているのか? そもそも北朝鮮はなぜ、この様な国家になったのか? 中ロ情勢に精通する歴史家、田中健之氏が「周辺」から北朝鮮の本質を考察していく。新刊『北朝鮮の終幕』より10回にわたってお届けしたい。〈シリーズ!脱中国を図る北朝鮮⑩〉【前回記事:中国の背信と不信感から始まった金正日の対応工作”

北朝鮮は、依然として工作組や国家保衛部の防諜要員の中国派遣をさらに増やしている

No image

今でも北朝鮮は、依然として工作組や国家保衛部の防諜要員の中国派遣をさらに増やしているのが実情です。

台湾との関係も国交規模ではないものの、内容は高いレベルで、2001年末には、「朝鮮台湾親善協会」が結成されるに至りました。

2002年2月16日、金正日の誕生日の贈り物として、平壌市民に無料供給した下着らは、まさに「朝鮮台湾親善協会」が平壌に事務室を開く条件として提供した、対北支援名目の物資だったのです。

外形上は企業家たちで構成された「朝鮮台湾親善協会」ですが、それは万景台
区域ハゴル洞に位置しており、その管理は朝鮮人民軍総政治局の五四部が担当
しています。

五四部は、その対外的名称を「朝鮮勝利貿易会社」と偽装しており、それは張
承吉少将が主導する金正日の軍における政治資金調達部署です。

金正日は、対中依存度を減らすために、2002年の初め、北朝鮮の全ての
会社が貿易取り引きを中国からロシアに変えるように命令を出しました。とこ
ろが貿易秩序の混乱が、そのまま社会秩序に及ぶと三カ月も経たずに、その取
り消しの命令を下しました。

結局、金正日は中国政府からまた憎まれ、北朝鮮の内部からは、彼の指導力
に対する疑いのみを増幅させてしまったのです。

このように、アメリカや韓国よりも中国をより威嚇的な存在として、金正日
氏が意識する理由は、同じ社会主義でありながら中国が改革開放の成功モデル
だからです。

300万人を餓死させた金正日の閉鎖的な政治と発展し続ける隣国の中国を
見ながら、北朝鮮の国民たちは、はじめて自分達と比較する意識を持ちました
。(『統一日報』web版2011年9月22日参照)

彼らには心を許すな

中国の大国主義に対して、金正日は誰よりも大きな侮蔑感があるはずです。

「中国には絶対に心を許すな」

これは、金日成、金正日、金正恩の三代にわたる重要な遺訓です。

かつて金日成主席は息子の金正日に対して、次のような話をして懇々と諭し
たということです。

「中国は14のポケットを持っている。中山服(人民服)にある四つのポケッ
トの裏に、十個の隠しポケットがある」また、金日成主席は言っています。

「一つのポケットの裏に、もう一つのポケットがあり、そのポケットの裏にも
また別のポケットがある。我々はこれまでの苦い経験から、中国がそれくらい
のところまで考えていることは判断できる。しかし、彼らはもっと奥が深い。
彼らには、絶対に心を許すな」金日成主席から聞いたこの話を金正日は金正恩にも伝えたと言われています。

このように金王朝三代にわたって、伝統的に朝鮮に強い影響力がある中国の
勢力を排し、中国におもねる人々を次々と粛清してきました。北朝鮮では文化
的にも中国式の漢語を極力使用せず、朝鮮土語を多く用いて、全てハングル文
字による記載を行っているのです。

しかし、経済的な理由から今日の北朝鮮は、常に中国共産党の改革開放という中国による圧迫に脅かされています。

そうした中で、北朝鮮の核とミサイルの第一の標的は、実は北京なのだとも
噂さされています。

(『北朝鮮の終幕』より構成)

〈シリーズ!「朝露関係からみる北朝鮮」に続きます。〉

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

中国・韓国・アジアカテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
日本人が中国で80年前に立てた建築物、「侵略の証拠だがその質は・・・」=中国
おっぱいポロリ! 機内食盗み食い! トラブル多発の中国航空業界で“CAお騒がせ事件”が続出中!?
新幹線に重大トラブル!「中国高鉄」をアピールする中国から聞こえてきたのは...
扱いがこんなにも違うのか!日本で「バイクの地位」が高すぎる件―中国ネット
世界的に見ても日本ぐらいだろう「こんなに偽札がない国は」=中国
  • このエントリーをはてなブックマークに追加