「心臓病やガンによる病死よりも殺人やテロに大衆はより高い関心を示している」という主張

「心臓病やガンによる病死よりも殺人やテロに大衆はより高い関心を示している」という主張

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  • 更新日:2018/04/17
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bybeth

新聞・テレビ・インターネットでは、事件・事故・訃報などの形で連日誰かの死が報道されています。以下のGitHubで公開されているレポートでは「大衆は現実では一般的な死因である心臓病やガンよりも、殺人やテロにより高い関心を示している」という分析結果が公表されています。

Charting Death

https://owenshen24.github.io/charting-death/

1979年にニュースでさまざまなタイプの死因がどれだけ言及されたかを調査した研究が行われました。その結果、「現実では病気で亡くなる人は殺人によって亡くなる人のおよそ1000倍であるのに対して、新聞やニュースで殺人を報じる記事は病死を報じる記事の約3倍であり、事故死を含めても2倍以上ある」という結論が得られたとのこと。

Owen Shenさんら4人は「1999年から2016年までのアメリカ疾病予防管理センターが公開しているデータ」「2004年から2016年までのGoogle検索のトレンド」「イギリスの新聞『ガーディアン』の記事データベース」「アメリカの新聞『ニューヨーク・タイムズ』の記事データベース」を活用して、同様の比較研究を行ってみたとのこと。

以下の画像はアメリカ疾病予防管理センターが公開している死亡原因の割合を示したデータで、1999年(上)と2016年(下)のものです。心臓病(Heart Disease)がわずかに減少し、殺人(Homicide)・アルツハイマー病(Alzheimer's Disease)・薬物中毒(Overdose)による割合がやや増えているものの、がんと心臓病で亡くなった人がそれぞれ全体的な死亡者数の約3割を占めている様子は変わりません。

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Googleトレンドは2004年からスタートしたサービスなので、データは2004年からのものしかありませんが、以下の画像がGoogleで検索された回数の多さを示しています。アメリカ疾病予防管理センターのデータと比較すると、現実では最も割合が高い心臓病の検索率は1割前後となっています。また、殺人や自殺(Suicide)に対する関心が高い様子もうかがえます。

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そして、ガーディアンのデータ(1999年・2008年・2016年)が以下の画像に示されています。現実の死因の割合と全く異なり、どちらの新聞も心臓病やガンよりも殺人や自殺を扱う記事の割合が多いことがわかります。また2001年以降はテロ(Terrorism)を扱う記事が増えています。

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また、ニューヨーク・タイムズのデータ(1999年・2008年・2016年)は以下の画像の通り。1999年から2000年代はガーディアンに比べるとガンを扱う記事の割合は多い印象ですが、2010年代に入るとガンを扱う記事の割合は急激に減っています。

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研究チームは「ネットの検索結果やメディアで扱う死因の割合を分析すると、大衆は現実に死因の割合が大きい心臓病やガンなどの病気よりも殺人・自殺・テロに高い関心を持っている」と結論づけています。同時に「人びとの関心と現実にギャップが生まれている点に政治的な結論を安易に持ち込むべきではない」と前置きをしつつも、「本来死因の割合が最も高い心臓病やガンが関心を持たれないため、対策の取り組みが進んでいないといえる」と主張しています。

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