『インプレッサ スポーツ』を買うなら2.0i-Sと2.0i-L、どっちが正解?

『インプレッサ スポーツ』を買うなら2.0i-Sと2.0i-L、どっちが正解?

  • @DIME
  • 更新日:2018/01/13
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スバル・インプレッサのベンチマークといえば?

ズバリ、VWのゴルフ7だろう。これまでも多くの国産コンパクトがVWゴルフをベンチマークとしてきたのだが、志はともかく、横並びの完成度に至ったクルマはない。

VWゴルフ7(ヴァリアントですが)を所有している筆者としては、その仕上がりが大いに気になったのは当然のことだ。さっそく2Lモデルの2.0i-S EyeSight、および2.0i-L EyeSightを試乗した。

最初にステアリングを握ったのはインプレッサスポーツ2.0i-S EyeSight。

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インプレッサスポーツ2.0i-S

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2.0i-L EyeSightとの違いはタイヤサイズが17インチから18インチになり、サスペンションはダンパーが専用化され、VDCによるアクティブトルクベクタリングが備わること。そしてヘッドライト(2.0i-SはLED、2.0i-Lはハロゲン)、スーパーUVカットガラスの有無などだ。おなじみのSIドライブは両車に備わり、インテリジェントモードとスポーツモードが選択できる。

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インプレッサスポーツ2.0i-S

インプレッサスポーツに乗り込めば、ドアの開閉タッチに関してはフツーである。ドイツ車のようにガッチリした重さ、タッチは、ない。しかしだ、インパネ回りの質感は見事。このクラスの日本車らしからぬ高級感がある。

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走りだしての第一印象は「日本車らしくない」だった。パワステはかなり重目で、アクセルペダルの踏力もまた重い。ボディ剛性の高さを実感できるドシリとした乗り味は日本車離れしたものと言っていい。

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水平対向の直噴2L NAエンジンは154ps、20.0kg-m、JC08モード16.0km/リットル(AWDは15.8km/リットル)というスペック。開発陣によれば、「燃費を追求したクルマではない」とのこと。

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インプレッサスポーツ2.0i-S

動力性能はインテリジェントモードだとけっこうゆったり。スポーツモードにセットするとレスポンスが高まり、高速道路でも後続車をあっと言う間に引き離す実力を示してくれる。リニアトロニック=CVTの変速はATのようなステップアップ感があって気持ち良く、痛快な加速感を演出する。

乗り心地は重厚にしてフラット。18インチタイヤとは思えない快適感だ。聞けば、サスペンションは基本的に1種類ながら、17インチタイヤを履く2.0i-Lに対してこちらはダンパーを乗り心地方向にセッティングしてあるという。

ゴルフ7ヴァリアントを所有する筆者が「ベンチマークはゴルフ7」という開発陣の言葉に納得したのは高速レーンチェンジ、山道の走行中だった。

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インプレッサスポーツ2.0i-S

AWDでありながらステアリングを切ったときのクルマの動き、リニアな反応、抜群の安定感とともにスーッと滑らかに気持ち良く向きを変えてくれるフィーリングは極めてゴルフ7っぽい。特に山道ではトルクベクタリングの効果絶大。ライントレース性、曲がりやすさはもう抜群。ダンパーの初期ストロークのスムーズさがもう少し強調されていれば、さらにゴルフ7に迫ると思えた。

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インプレッサスポーツ2.0i-S

一方、17インチタイヤを履く2.0i-L EyeSightの走りっぷりはエンジン、足回りなどが基本的にいっしょでも、乗り味はずっと爽やか、軽やか。言い方を変えれば日本車っぽくなる。

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インプレッサスポーツ2.0i-L

つまり、「ペンチマークはゴルフ7」にこだわれば、新型インプレッサの真打ちは2.0i-S(18インチタイヤ仕様という意味でもある)と思える。VWゴルフ7に並んだかと言えば、もう少し・・・と言わざるを得ないが、「VWゴルフとの距離がもっとも縮まったかつてない同クラスの日本車」であることは間違いない。2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤーでクルマの専門家から多大なる評価を得たのも当然だろう。

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インプレッサスポーツ2.0i-L

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その上で、後席の居住性はVWゴルフ7よりずっと広くゆったり。ラゲッジは開口部とフロアに大きな段差があるものの、フロアボード手前を持ち上げフックに固定し段差を小さくできたりするアイデア、配慮はなかなか。重い荷物の出し入れやペットを乗せるときなどに便利だ。

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インプレッサスポーツ2.0i-S

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開口部にフロアボートのフックを固定する機能がある

文/青山尚暉

モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。自動車専門誌の編集を経て、現在、モータージャーナリスト、愛犬との快適安心なカーライフを提案するドッグライフプロデューサーのふたつの肩書を持つ。小学館PETomorrowでも「わんこと行くクルマ旅」を連載中。最新刊に「愛犬と乗るクルマ」がある。

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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