ジャスティス来日:5年ぶりの新譜『Woman』、フランス音楽シーン、EDMについて

ジャスティス来日:5年ぶりの新譜『Woman』、フランス音楽シーン、EDMについて

  • RollingStone
  • 更新日:2016/12/01
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ジャスティス来日:5年ぶりの新譜『Woman』、フランス音楽シーン、EDMについて

フランスを代表するエレクトロ・デュオ、ジャスティスが来日し、待望のサード・アルバム『WOMAN/ウーマン』、現在のフレンチ・ミュージックシーン、世界中で流行しているEDMについて語った。

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2007年、ダンス・ミュージックシーンに彗星の如く現れ、瞬く間に全世界を席巻したフレンチ・エレクトロ・デュオ、ジャスティス。世界各国で無料サプライズイベントを行っている二人が、日本でも最新アルバム『WOMAN/ウーマン』リリース後初となるDJイベントを行い、新作を待ち焦がれていたファンたちを歓喜させた。

慌ただしい日本滞在の中、グザヴィエ・ドゥ・ロズネ、ギャスパール・オジェが、ローリングストーン日本版のインタヴューに応じてくれた。

ー日本滞在は楽しんでいらっしゃいますか?

グザヴィエ:とても楽しんでいるよ。でも、時差ボケで今日は午前3時半に目が覚めたちゃった。あと、クリスマスプレゼントの買い物で大忙しだね。

ー5年ぶりのサード・アルバム『WOMAN/ウーマン』ですが、ソウル、R&B、ブラック・ミュージックなどの要素も盛り込まれ、ジャンルの幅の広がりとともに、バンドとしての奥行きの深さも感じました。制作中は、どんなことを意識していたのでしょうか?

グザヴィエ:僕らが今回のレコーディングを始めるときに一つだけ決めていたことは、とにかくリラックスして臨む、ということだったんだ。曲も滑らかに流れる感じのものを作りたいねと話してた。ブラック・ミュージックやソウル系の音も意識にはあったんだけど、僕らがやっても伝統的なソウル・ミュージックにならないこともわかっていた。その上で、それらの音を自然に発展させた僕らのヴァージョンができればいいなと思っていたんだ。全てのことが、わりと自然な流れで起きていたんだよ。

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(C) Yoshiaki Kayaki

ーファースト・シングル『Randy/ランディー』には、女性にも男性にも用いられる中性的な名前を冠したと聞きましたが、アルバムのタイトル 『WOMAN/ウーマン』に込めた意味とは?

グザヴィエ:アルバムのタイトルに『Woman』を選んだ理由は、僕らにとって女性がパワーの象徴だからなんだ。パワーと聞いて、みんなが思い浮かべるパワーのイメージとはちょっと違うかもしれない。女性は生命の起源でもある。神話にも、秤を持った正義の女神って登場するよね? 僕らはジャスティス(正義)だしね(笑)。とにかく子供の頃から、周囲にいる女性たちの強さを感じて育ったんだ。というわけで、僕らにとって女性はパワーの象徴なんだよ。

ー最後の曲『Close Call/クロース・コール』では、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラと組んでいますね。

ギャスパー:クワイアを使ったレコードを作りたいとずっと思っていたんだ。だから曲作りの早い段階で、クワイアの想定はしていた。そこで鍵となったのが、友人から紹介されたマハ・ラハイヤという女性。オケの人選も手伝ってくれたし、クワイアのアレンジもしてくれた。僕たちは、プロフェッショナルでパーフェクトに歌うクワイアじゃないものをイメージしていていたんだけど、そこで彼女が提案してくれた「オケの人に歌ってもらう」というアイデアにいたって、あのコーラスを作ったんだ。

グザヴィエ:オーケストラのメンバーたちは20~30代で構成されたグループで、マヤによると「クラシック・ミュージックの世界で、クラシック以外を聴いて育った初めての世代のオーケストラなんじゃないか」って言ってたよ。だから抵抗なく、ポップやディスコの曲作りにも参加してくれたんじゃないかな。その時は知らなかったんだけど、僕らのアルバムと同時期にレディオヘッドやフランク・オーシャンのアルバムにも参加して胃たミュージシャンたちらしいよ。

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(C) Yoshiaki Kayaki

ーその他のコラボレーターはどのように選んだのですか?

グザヴィエ:リードシンガーに関しては、僕らと10〜15年くらい一緒に仕事してきた人々ばかり。僕らがコラボレーターを選ぶときに意識していることは、実力はあるけど、あまり名前が知られていない人たちってことだね。それは、あくまでもジャスティスのトラックにしたいからなんだ。有名な人がフィーチャリングしてる曲ってイメージをつけたくなかった。映画でもよくあるよね。例えばブラッド・ピットが兵士役を演じていると、兵士というキャラクターに感情移入しないで、ただただブラッド・ピットを見ているような気持ちになる。そういう風にしたくなかったから、あまり有名じゃない人たちを選んだんだよ。

ーUSローリングストーン誌に、「ダフトパンクやエールがいなければ、フレンチ・ミュージックはここまで世界に浸透していなかったと思う」と語っていましたね。この先は、あなたたちが若手から見てそのような存在になるのではと思いますが、現在のフレンチ・ミュージックシーン、今後のシーンをどう見ていますか?

グザヴィエ:実のところ、僕にはよくわからないんだ。僕らはフランスの音楽業界からちょっと離れているというか、ここ5年は自分たちのアルバム作りに集中していたし。きっと頻繁にラジオを聞いたり、クラブに通ったり、ライヴに行ったりしないと今のシーンの状況はわからないんじゃないかな。

ギャスパー:僕が感じているのは、最近の若いフランスのバンドの傾向として、フランス語で歌う人たちが増えているということ。ラファーマというバンドは海外でも活動してるけど、フランス語で歌ってるしね。フランス語では海外に通用しない、というコンプレックスを新世代のバンドたちは感じていないのかもしれないね。

ージャスティスが英語で歌い続けるのは、世界に向けて発信しているという意識が常にあるからなんでしょうか?

グザヴィエ:そんなことはないんだけどね。僕らはMTVを見て育ったし、英語の曲が好きでよく聞いていたから、英語で曲を作るのは自然な流れだったんだよ。

ー世界中で若者向けのEDMが流行していますが、20代の頃からクラブシーンを牽引してきたお二人にとって、この現象はどのように映っていますか?

グザヴィエ:きっとEDMと呼ばれるダンス・ミュージックは、若者が若者のために作ってる音楽なんじゃないかな。でも僕らは、若い人たちのためだけに音楽を作ってるわけじゃないんだ。クラブミュージックに限らず、同じ曲でも年齢によって楽しみ方が違うと思うんだよ。フェスで聴いたり、踊りながら聴いたりする若者もいれば、じっくりと聴いて楽しんでくれている世代もいるんじゃないかな。

だから僕らが曲を作るときは、まずは"聴く音楽"であるということを念頭に置いている。中には結果的にクラブでヒットする音楽もあるけど、決してそれを狙って作ってるわけじゃないんだよ。聴く場所は家かもしれないし、街中かもしれないし、どこでもいいんだ。踊るための音楽というよりは、聴くための音楽を作りたいといつも思っているんだ。

Justice(ジャスティス)

グザヴィエ・ドゥ・ロズネ、ギャスパール・オジェによるエレクトロ・デュオ。2007年にリリースされたデヴュー・アルバム『+(クロス)』は、アメリカのダンス/エレクトロアルバムのチャートにて1位を記録するなど世界を席巻。2011年には、シングル『Civilization』を収録したセカンド・アルバム『Audio, Video, Disco.(オーディオ・ヴィデオ・ディスコ)』をリリースし、NMEをはじめ各メディアで絶賛された。2016年、5年ぶりとなるサード・アルバム『WOMAN/ウーマン』を全世界同時リリースした。

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『WOMAN/ウーマン』

Safe And Sound / セーフ・アンド・サウンド

Pleasure / プレジャー

Alakazam! / アラカザム!

Fire / ファイア

Stop / ストップ

Chorus / コーラス

Randy / ランディー

Heavy Metal / ヘヴィ・メタル

Love S.O.S / ラヴ・エス.オー.エス

Close Call / クロース・コール

Present

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