スペインの名伯楽が気になった日本代表5人。久保建英らを高評価

スペインの名伯楽が気になった日本代表5人。久保建英らを高評価

  • Sportiva
  • 更新日:2019/09/18
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パラグアイ戦は後半開始から、ミャンマー戦は後半36分から途中出場した久保建英

「日本代表は着実に世代交代が進んでいる。ロシアワールドカップから半分以上の選手が入れ替わり、チームとしてアップデートされた。たとえば橋本拳人(FC東京)は長谷部誠(フランクフルト)の後を継いでいるし、遠藤航(シュツットガルト)も控えている状況だ」

スペイン人指導者、ミケル・エチャリ(73歳)はそう言って、森保一監督が率いる日本代表について高い評価を与えている。

エチャリはスペイン代表として活躍したホセバ・エチェベリア、フランシスコ・デ・ペドロ、シャビ・アロンソなどに大きな影響を与えてきた。そのスカウティング力を買われ、プレミアリーグのクラブのスカウトも務めたことがある。戦術眼はスペイン国内でも群を抜いている。

そのエチャリが、日本代表のパラグアイ戦、ミャンマー戦でとくに気になった5人の選手について記した。

■権田修一(ポルティモネンセ)

「パラグアイ戦に先発出場。ほとんど日本が攻め続けるなかでも、GKとして集中を失っていない。エリア内でのプレーに関しては非常に落ち着いていた。カウンターから吉田麻也(サウサンプトン)がブライアン・サムディオの突破を許し、エリア内で際どいシュートを打たれているが、右腕に当ててはじき出している。また、エリア手前からのリチャルド・サンチェスの強烈なシュートも鋭い反応で防いだ。勝利の殊勲者のひとりと言える。

ミャンマー戦もほぼ一方的な展開だったが、やはり慌てずにプレーしていた」

■橋本拳人(FC東京)

「パラグアイ戦ではボランチを組んだ柴崎(デポルティーボ・ラ・コルーニャ)との補完関係が秀逸だった。果敢に攻め上がったサイドバックが空けたスペースを埋めるなど、リスクマネジメントは完璧だった。セカンドボールへの出足も早く、シンプルに迅速な攻撃につなげていた。

ミャンマー戦でもやはり柴崎との関係性がすばらしかった。かつて遠藤保仁(ガンバ大阪)と組んだ長谷部誠のプレーを想起させる。味方にスペースと選択肢を与え、スムーズにプレーを促していた。際どいシュートを放つなど、ポテンシャルの高さを見せている」

■中島翔哉(ポルト)

「パラグアイ戦で、左サイドをスタートポジションに、インサイドへスライドし、積極的にボールを受け、決定機を作り出していた。左サイドバックの長友佑都(ガラタサライ)の攻め上がりも誘発。連係度の高いプレーを見せ、2得点とも起点になっている。堂安律(PSV)、南野拓実(ザルツブルク)、大迫勇也(ブレーメン)と近づきながら、危険なプレーをいくつも生み出した。また、ボールを持ち上がる強度が高く、自陣からのカウンターのシーンでは相手を振り切って、敵陣までボールをつなげていた。

バックラインの前まで落ちてプレーメイクもしている。ドリブルで運び、相手を引きつけて右サイドでフリーになっていた酒井宏樹(マルセイユ)へパス。その折り返しが大迫のシュートにつながった。総じて日本の攻撃を牽引していた。

ミャンマー戦でもパラグアイ戦と同じく、中央に切り込んで脅威を与えている。先制点となったミドルシュートはそのひとつだろう。また、中に入って、逆サイドの裏にサイドバックを走らせるという戦術的プレーも見せている。自分に人を集めることによってスペースを生み出せる選手で、終始、ミャンマーのディフェンスを苦しめていた」

■堂安律(PSV)

「パラグアイ戦では中島と同調するようにインサイドへ入って、相手に打撃を与えていた。中島が右サイドバックの酒井を使い、その折り返しを自ら触らずにスルー、大迫のシュートを引き出したシーンは、センスのよさが浮き彫りになった。たくさんのプレーイメージから最善のものを選ぶことができるのだろう。

ミャンマー戦の2点目のアシストは、この日のベストプレーだった。ゴール前で一度シュートを放ち、その跳ね返りを、一瞬の判断で逆サイドから飛び込む南野の頭にクロスで合わせた。密集地帯でも慌てず、視界もクリア。ボールの軌道を変えることで相手を混乱に陥れていた。クオリティの高いプレーだった」

■久保建英(マジョルカ)

「パラグアイ戦は後半開始から出場。”逆足”で右サイドから中央に入って、左足で決定的なプレーができるため、パラグアイの選手たちは久保を潰そうと躍起になっていた。その結果、かなりダーティーなファウルをいくつも食らっている。しかし、4人がかりで囲まれてもそれを突破してしまうなど、ポテンシャルの差を見せつけた。

ボールスキルだけでなく、タクティクスのレベルも高く、常に相手ディフェンスの”隙間”にポジションを取ることができる。プレービジョンに優れ、対応力も高い。原口元気(ハノーファー)の左からのクロスを南野がスルーすると、久保がしっかりシュートポジションを取っているシーンがあったように、センスが光った。セットプレーも任され、積極的にシュートを選択。角度がないところからゴールを狙い、GKの正面ながら強烈なシュートを打つなど、可能性を示した。

ミャンマー戦にも途中出場したが、10分ほどのプレーで、技術的な非凡さは垣間見せたが、特記事項はない」

エチャリは、ロシアのピッチに立っていない選手たちのプレーを高く評価した。

「とくに攻撃に関して、これからが楽しみなチーム。今後は強豪相手の試合を見てみたいものだ」

スペインの名伯楽は、明るい展望を示している。

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