日本一売れてるクルマN-BOX 新型の死角は純マイルドヤンキー仕様のデザイン!?

日本一売れてるクルマN-BOX 新型の死角は純マイルドヤンキー仕様のデザイン!?

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2017/11/19
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今、日本のすべてのクルマの頂点に君臨しているのがホンダN-BOX。もっとも売れてるクルマであります。このN-BOXやS660など、最近のホンダは軽自動車のデザインだけはいいなあと思っていたのですが、新型N-BOXを見て不吉な予感がしました。初代ステップワゴンの二の舞いになりゃしないかと。カーマニアの心配が杞憂に終わればいいんですが……

◆ホンダはまた“デザインで失敗”の同じ過ちを繰り返すのか?

SPA!読者様はどーせクルマなんか買わないし、ということで、毎度マイナーな話題ばかり取り上げている当コラムですが、今回は直球ど真ん中! なぜって日本一売れてるクルマの話題だから!

その名は、ホンダN-BOX

「プリウスじゃないの?」と驚くボンクラ諸兄も多いでしょうが、プリウスの首位はいわゆる「普通車」のみの統計で、軽自動車も含めるとN-BOXがトップなのだ。

●2017年の新車販売台数(9月まで)
1位 N-BOX(ホンダ)15万7795台
2位 プリウス(トヨタ)12万6995台

プリウスが対前年比約4割減という販売不振とは言え、かなりの差をつけております。

日本一売れているということは、もちろん軽自動車でもトップ。かつて首位の常連だったダイハツ・タントやスズキ・ワゴンRを、いつの間にかはるか眼下に見下ろしている。

しかもN-BOXの場合、登場はもう6年も前というのがスゴイ。なのにここ2年は、逆に販売が伸びているのだ! こんなことは滅多にないぜ! すげーぞN-BOX!

いったいなぜN-BOXはこれほど売れたのか? 私はスバリ、「カタチ」だと思っております。

軽自動車業界は、もともとスズキとダイハツの販売力が抜け出ていて、ホンダは常に3番手。なのにN-BOXがこれほど売れ、しかもモデル末期に逆に販売台数を伸ばしたのは、機能美を感じさせるシンプルかつ端正なカタチが、年を経るにつれて軽自動車ユーザーの心を強くつかんでいったからだと断じるしかないのだ。

N-BOXの登場時、性能的にはスズキやダイハツのライバル車より明らかに劣っていた。最大の弱点はエンジンで、販売の8割を占めるノンターボ車は低速トルクが薄く、アクセルを踏み込むとすぐに回転が上がり、ガーガーうるさくて遅かった。走りは、タントやスペーシアのほうがずっと良かったです。

エンジンは途中で改良を受け(’13年12月)、ライバルに肩を並べたけど、それで販売が伸びた気配はなく、燃費もライバルよりいいわけじゃない。居住性もほぼ同等。販売力は劣る。なのに6年間安定して売れまくった。となれば、原因はデザインしかないでしょ?

カーマニアである私も、N-BOXのデザインには惚れ惚れさせられておりました。とにかくあの機能美! ウルトラ質素な箱型なんだけど、しっかり大地を踏ん張る力強さがあって、初代ゴルフや初代パンダに通じるものがある。イタリアの巨匠ジウジアーロ的ってことですね!

軽自動車のデザインは、近年オラオラ系の顔が主力だが、それはギラギラメッキのN-BOXカスタムが担当。ただしカーマニアとしては、シンプルで美しいノーマル車のデザインだけを評価しております。

そんなN-BOXがこの9月、6年ぶりに新型に生まれ変わりました! これだけ売れたクルマだと、モデルチェンジは難しい。大きくは変えられないし、変えなければ新鮮味は出ないし。

新型はそのドツボにはまった様子で、先代のイメージを強く残しつつ、小手先でディテールをゴテゴテいじったのみ。まさに改悪だ。特に今回試乗した「カスタム」は、純マイルドヤンキー仕様で悲しくなる。

しかし中身の仕上がりは完璧に近い。居住性・快適性・走り・乗り心地、すべて文句なし。後席はレクサスLSより広い。高性能な自動ブレーキを含む安全システム「ホンダセンシング」も全グレード標準装備だ。前車追従型クルーズコントロールも付く。国内をフツーに移動する限り、これ以上の性能はいらん! これぞ日本の国民車! 完璧です!

と思いつつ、隣に先代N-BOXが並ぶと、「あ~、先代は美しかったな~」とため息が出、先代の中古車を探したい衝動に駆られました。そんなのマニアだけでしょうけど。

【結論】
初代ステップワゴンがバカ売れした後、ホンダはデザインで似たような過ちを犯し、2代目は売れ行きが鈍りました。今回もその予感がしますが、高性能な安全装備は魅力的。そこでどこまでカバーできるでしょうか

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