田口淳之介が苦しむ大麻使用への渇望...極度のストレスと経済的困窮の“負のループ”

田口淳之介が苦しむ大麻使用への渇望...極度のストレスと経済的困窮の“負のループ”

  • Business Journal
  • 更新日:2019/10/22
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田口淳之介被告保釈 土下座で謝罪(写真:日刊スポーツ/アフロ)

人気アイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバーの田口淳之介被告と、同居していた元女優の小嶺麗奈被告に21日、東京地方裁判所は懲役6カ月、執行猶予2年を言い渡した。この2人は、今年5月、東京・世田谷区の自宅マンションで大麻取締法違反(所持)の容疑で逮捕され、その後起訴されている。

田口被告と小嶺被告が薬物をきっぱりと絶ち、更生することを心から願う。だが、大麻の薬理作用から考えて、本当に大麻と手を切ることができるのだろうかと危惧せずにはいられない。

というのも、とくに現在39歳の小嶺被告の薬物使用歴が長いからだ。小嶺被告は公判で、初めて薬物を使用したのは「20歳の頃」であり、その後は使っていなかったが、「約10年前」再び使用するようになったと説明した。その半年後に、田口被告も使用するようになったという。

大麻を使用すると、一般に知覚が変化し、集中力がなくなり、情緒が不安定になる。しかも、長期間乱用を続けると、何もする気がしない状態(無動機症候群)や知的機能の低下が引き起こされやすい。

長期間の乱用がもたらす最も深刻な問題は、精神依存である。そのせいで、大麻の使用を中止すると、怒りっぽくなり(易怒性)、不安が強くなる。こういう精神状態に耐えられず、大麻への渇望が生じるのだ。

ただでさえ、大麻の使用を中止するとこのような精神状態に陥りやすいのに、田口被告と小嶺被告はさらに激しいストレスにさらされる可能性が高い。田口被告は、アイドルグループの元メンバーとはいえ、今回の逮捕・起訴、そして有罪判決によってイメージが失墜した。そのため、少なくとも執行猶予期間中は芸能活動が制限されるだろうし、その後も芸能活動の再開には苦難が伴うだろう。当然、経済的に厳しい状況になり、それが多大なストレスを生みかねない。

そもそも、小嶺被告が一度はやめていた大麻の使用を再開した一因にストレスがあるようだ。2人の交際が発覚して、田口被告が当時所属していた芸能事務所から「怒られて、田口も仕事をおろされた」ことに、田口被告のファンからの嫌がらせも重なって、そのストレスから睡眠障害、摂食障害、耳管狭窄症などに悩まされるようになったと、小嶺被告は公判で説明している。

一連のストレスから大麻の使用を再開したのであれば、今後も激しいストレスにさらされて耐えきれなくなれば、また大麻に手を出すかもしれない。その危惧があることを、精神科医としての長年の臨床経験から警告しておきたい。

大麻は「ゲートウエイ・ドラッグ(門戸開放薬)」

大麻については、「合法化されている国や州もあり、安全」「身体への悪影響がない」「依存性がない」などと主張する方がいる。しかし、実際には脳に作用し、先ほど述べたようなさまざまな不具合を引き起こす。

何よりも問題なのは、大麻の使用が、他の薬物を使用するきっかけになる場合が多いことだ。そのため、大麻は「ゲートウエイ・ドラッグ(門戸開放薬)」と呼ばれている。実際、依存対象が大麻から覚せい剤やコカインなどに移行することは少なくない。

大麻から覚せい剤に移行する一因として、うつ状態を挙げておきたい。多くの施設での大規模調査から、大麻の使用期間が長期になるとうつ状態になりやすいことが指摘されているからだ。

今後、芸能活動が困難になり、経済的にも厳しくなれば、田口被告と小嶺被告がうつ状態になる可能性も十分考えられる。その場合、ハイになるために覚せい剤に手を出す恐れもないわけではない。

もっとも、この2人は、経済的に困窮する可能性が高いので、覚せい剤とは無縁でいられるかもしれない。かつて暴力団に所属し、覚せい剤の売人として活動していたものの、売りものの覚せい剤に手を出して破門された男性が、私の外来を受診したことがある。この男性は、覚せい剤取締法違反で何度も逮捕され、服役して出所した後、生活保護を受けるようになり、不眠と不安・焦燥感を訴えて受診したのだが、「覚せい剤の売人は、お金のある人にしか近づかない」と話してくれた。

この男性の話が事実とすれば、覚せい剤の売人が田口被告と小嶺被告に近づく可能性は低いと私は思う。逆に、最近また逮捕された元俳優の高橋祐也容疑者は覚せい剤をなかなかやめられないのではないかと危惧する。母親の三田佳子さんが大女優であり、息子のためなら、いくらでもお金を出す可能性も否定できないからだ。

幸か不幸か、大麻は覚せい剤ほど高価ではないので、それほどお金がなくても購入することができる。その誘惑に負けないようにして、田口被告と小嶺被告は薬物との縁をすっぱり切るべきである。

(文=片田珠美/精神科医)

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