「紫外線アレルギー」を克服しプロの世界へ オリ育成ルーキーが抱く使命感

「紫外線アレルギー」を克服しプロの世界へ オリ育成ルーキーが抱く使命感

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  • 更新日:2018/01/13
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オリックス育成ドラフト1位入団の稲富宏樹【写真:編集部】

高校1年で「紫外線アレルギー」を発症、「野球を辞めよう」と思ったことも

困難を克服し支配下登録を目指す選手がいる。昨年のドラフトでオリックスから育成1位指名を受け入団した稲富宏樹捕手。10日から大阪・舞洲で始まった新人合同自主トレでは同期入団の選手とのレベルの違いを感じつつも「楽しくやれています。まずは支配下登録を目指して頑張っていきたい」と目を輝かせていた。

兵庫・三田松聖高では3年時に主将を務め、自慢の強肩を武器にチームを牽引した。178センチ、88キロの右投左打。二塁送球は1.8秒を記録し、走っても50メートルを6秒1で駆け抜ける。甲子園の出場は叶わなかったが、各球団のスカウトから注目を集め、念願のプロ入りとなった。それでも、ここに至るまでは順風満帆な野球人生ではなかった。

高校1年の時、紫外線を浴びると皮膚や目などにかゆみ、湿疹などの症状が出てしまう「紫外線アレルギー」を発症。グラウンドで汗を流し、練習を行う高校球児にとって致命的だった。ナインたちが甲子園を目指す中、思うように練習ができない日々が続き「野球を辞めよう」と思ったこともあったという。それでも、効果があるといわれる様々な治療法を続けることで病気を克服。最終学年となった昨年夏の県大会では5回戦で選抜ベスト4の報徳学園に2-8で敗れたが、悔いなく全力でプレーすることができた。

医師からは「完治した」、まずは支配下が目標

再発の可能性はゼロではない。ただ、担当の医師からは「完治した。大丈夫と言ってもらっている」とプロに入ってからも不安のない日々を過ごしている。ドラフト1位・田嶋らトップクラスの評価を受けて入団した同僚たちと2月1日から始まる春季キャンプに向け汗を流している。

新人のドラフト5位・西村、育成4位・木須デソウザは同じポジションを争うライバルだが「技術、キャッチボール、スローイングなどレベルの差を感じていますが、自分のできることをしっかりとやっていきたい」と焦りはない。

自らは克服できたが、今もなお「紫外線アレルギー」に苦しむ人々がいる。「病気のつらさは僕が一番分かっている。元気、勇気を与えられるように頑張っていきたい」。1年目で与えられた背番号は「123」。厳しいプロの世界を勝ち抜き、近い将来2桁の背番号を背負って、京セラドームのグラウンドに立つ。

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