実は財産分与の対象。離婚時に考えたい「学資保険」の行方

実は財産分与の対象。離婚時に考えたい「学資保険」の行方

  • editeur
  • 更新日:2018/01/14
No image

子どもがいる家庭の離婚問題で、意外と忘れがちなのが保険に関する手続きだろう。特に「学資保険」は、子どもの将来のためにも、しっかりとした取り決めをする必要がある。手続きのポイントについて専門家に聞いた。

画像を見る

■今回のアドバイザー 本橋総合法律事務所・弁護士 本橋美智子さん

1975年東北大学法学部卒業。第一東京弁護士会所属。相続、離婚、成年後見などの相談や事件を多く扱っている。著書に『男性のための離婚の法律相談』(学陽書房)、『新版 要約離婚判例』(学陽書房)など多数。

法的にも財産分与の対象となる学資保険は、離婚時に考えるべきテーマのひとつ

毎月決まった額の保険料を払い続ければ、契約時に決めた子どもの年齢に合わせた給付金が受け取れる学資保険。そもそも、財産分与の対象になるのだろか?

本橋さん「契約者が親(収入の多い夫が一般的)で被保険者が子どもに限定される学資保険(受取人は子どもに限定されない)は子どもの教育資金の確保を目的とした保険なので、財産分与の対象外だと思われる方も多いと思います。しかし、学資保険を含むすべての保険(掛け捨ての保険は除く)は財産分与の対象になります。

学資保険が他の保険と違うのは、単純にお金だけの問題でなく、子どもの将来に関わることだという点でしょう。そのため悩む人も多く、学資保険の対処は離婚時のひとつのテーマとなるわけです」

学資保険の処理法は大きく3つある。一般的なのは親権者に名義を移すこと

本橋さんによれば、離婚時の学資保険の処理法は、単純な財産分与を含めて主に3パターンが考えらるという。

本橋さん「離婚時の学資保険は『契約名義をどうするか』、『誰が保険料を負担するか』、『今まで積み立てた分をどう分配するか』という点が重要。そこを踏まえた場合、次の3つのパターンが考えられます。

(1)解約返戻金を分配する

単純に二等分するだけなので、シンプルでわかりやすい方法です。ただし学資保険の場合は、今まで支払ったお金に比べ、解約返戻金は大幅に減額となるデメリットがあります。

(2) 親権者となる妻に名義を移す

一般的に夫が契約者になっていることがほとんどだと思いますが、その契約書名義を妻(親権者)に変更して、保険料の支払者も妻に移す方法。一般的にはこのパターンが多いですね。名義変更の際、別居時点での解約返戻金を保険会社に照会し、その半額を妻に支払ってもらうという形で平等に分与することも可能ですが、実際は無条件で名義変更する夫が多いようです。

(3)何も処理せず継続

名義をそのままにして、保険料を夫が支払いを続ける方法。満期時の保険金が夫に支払われることになるため、妻側からすると不安かもしれません。そのため、離婚後も良好な関係を続けられる自信がある人が選択するケースが多いようです」

学資保険の処理は一長一短。トラブル回避のために双方納得いくまで話し合おう

この中で、注意したいのが名義を妻側に移した場合。解約の権利は契約者にあるため、勝手に解約してしまう危険性があるという。

本橋さん「元妻がお金使いの荒いタイプだった場合、満期保険金を自身のために使用してしまったというリスクも考えられます。対策方法としては、離婚公正証書に『満期保険金は子どものために使用する』の様な文言を記載することも考えられます。

学資保険は選択肢が多くどれも一長一短があるため悩みどころが多いです。離婚後にトラブルにならないように双方が納得するまで話し合ってから決めることが大事です」

最後にアドバイザーからひと言

「離婚時に備えて、最初から契約者を妻名義にしておく方もいらっしゃいますよ」

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
【衝撃】2万年前の変圧器がコソボで出土! 内部のコイルまではっきり、電力を活用していた超古代文明の最新オーパーツ!
【共感】「男子校の男子ってだいたいこんな感じ」ってイラストがTwitterで話題 / 全体の6割は単なる「〇〇」らしい
これなら許せる! 子供の都合で休んだ母親社員がした素敵な対応3選
【検証】メガネの「最強くもり止め」と言われる『アンチフォグ』をiPhoneのカメラに塗って湯気にさらしたらこうなった!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加