離婚成立でも夫婦は「赤の他人」ではない

離婚成立でも夫婦は「赤の他人」ではない

  • PRESIDENT Online
  • 更新日:2017/12/12

お金さえあれば、人生は安泰なのか。もちろん、そんなことはない。雑誌「プレジデント」(2017年6月12日号)の特集「お金に困らない生き方」では、人生の後半戦にやってくる5つの「爆弾」への備え方を解説した。第1回は「離婚・再婚」について――。(全5回)

元夫が元妻に対して扶養義務が発生するケースが多い

無事、離婚が成立した。財産分与もした。これで伴侶と赤の他人になれる、と思いきや……。離婚サポーターで行政書士の露木幸彦さんはこう語る。

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「夫婦はたとえ離婚しても、主に元夫が元妻に対して扶養義務が発生するケースが多いのです。顕著なのは、それまでは専業主婦の元妻が離婚後にパート仕事などをするとしても育児をしながらでは十分な収入を得られない、また高齢・病気などで仕事が探せない、といった場合です」

熟年離婚によくあるが、元妻が元夫に三行半を下し勝手に家を出るケースでも、この義務が発生する可能性があるという。

では、払う額はいくらが相場なのか。露木さんは家庭裁判所が示した基準をもとにこう語る。

「14歳以下の子ども(ひとりっ子)を連れた元妻の年収が100万円以下である場合で考えましょう。元夫の年収が800万円なら、元妻に払うのは月約7万円、年収500万円なら月約5万円。また、元妻の年収が約300万円である場合は、払う額は夫の年収が800万円なら月約6万円、年収500万円なら月約4万円です」

子どもの人数・年齢によっても支払額は変わる。いずれにせよ、その離婚が元夫の望んだものか元妻の望んだものかに関係なく、「以後」もかなりコストがかかるということだ。

同様に離婚後の想定外の出費事例として、最近増えていると露木さんが語るのが、元妻が連れていった子どもの教育費だ。

子どもが私立合格で養育費年100万増

「別れた元妻から、『子どもが私立中学に合格したので』と突然連絡があり、入学金や授業料の請求がくるパターンが少なくないのです。元妻は働いていますが、私立の学費を出せるほどではない。こうしたケースは、たいてい元夫は子どもが受験した話は初耳。いわば事前の相談なしで、当初は当惑し憤慨するのですが、今は離れて生活しているとはいえ血のつながった“わが子”をがっかりさせたくないと、ふだん払っている月数万円の養育費に加えて年間約100万円ずつ元妻に払うことを渋々承諾するのです。中高一貫校なら6年間(計約600万円)、さらに大学も私立となれば、かなりの出費となるのは確実です」

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元妻への愛はないが、子どもは愛している。その子どもを“人質”にしてはいけない。そんな気持ちが元夫側にはあるようだ。

露木さんによれば、元妻に払う追加のお金を捻出するため、元夫が週末に本業とは別のアルバイトをしたり、自分の両親に金銭的サポートをしてもらったり、最悪の場合、消費者金融で借りたりすることもあるという。

「性格の合わない妻と1日でも早く別れたい」「(自分の)不倫がバレた」など、元夫側の都合や事情で離婚に至ったケースはさらに金がかかる。

「元夫の都合が離婚の主因なので、元妻側に恩恵を与えるため、住宅ローンを払ってきたマンションにそのまま元妻と子どもが住み、自分は賃貸住宅を新たに契約して住むパターンがよくあります。自分名義の物件で自分は住まないのに、ローンを払い続ける。その代わり、養育費は払わないこともありますが、元妻に“居座られる”状態。この場合、元夫は『子どもが社会人になったら元妻は出ていく』といった取り決めを書面化する必要があります」(露木さん)

自分の“都合”による離婚とはいえ、そうした事態を招くことを避けたいと家を思い切って売却する場合もある。

「今、東京など都市部では郊外を含め地価上昇などの影響もあり、不動産が相場より高く売れる傾向があります。だから残ったローン額以上で売れることもありますが、当初の頭金が少なければ赤字になることも覚悟しなければなりません」(同)

となれば養育費に加え、売却済みマンションの残債を払わなければならなくなるのだ。

露木幸彦
1980年生まれ。行政書士、ファイナンシャルプランナー。離婚サポーター、男女問題専門家としてウェブで連載多数。著書に『男のための最強離婚術』など。

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