中国で働く日本人が見た、現地で成功する日本人とナメられる日本人

中国で働く日本人が見た、現地で成功する日本人とナメられる日本人

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  • 更新日:2018/11/19
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生き馬の目を抜く中国で悪戦苦闘しながらも働く日本人たちの様々な姿を、これまで数多く見て来たという無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』の日本人著者であるジンダオさん。そんな中国という舞台で、まるで水を得た魚のように日本で仕事をしているときよりもイキイキと働く日本人が意外と多い実態を明らかにしています。また逆に、現地の中国人に舐められてしまう人たちの共通項とは? ジンダオさんが実体験をもとに詳らかにしていきます。

日本と中国、どっちの仕事が向いていますか?

先日、MAG2 NEWSに書いた『中国で仕事する日本人が素直に感じた「このままだと日本ヤバい」』という記事が大反響となり、現在も多くシェアされています。

私が中国に住んで感じた点を素直に述べたのですが、こんな記事を書くと「思想が中国寄りな人」と思われたり、稀に「実は日本人じゃなく中国人でしょ?」などといったコメントをいただいたりすることもあります。私は生粋の日本人で、記事には私も含めた日本人へ「シタタカな中国人に舐められんな!」という気持ちと、自分に対しての反省と鼓舞が含まれています。

一般的に3年から5年の任期で中国へ来て、帰っていく日本人たち。駐在されている日本人との食事や仕事の移動中での会話は、情報交換として必要なコミュニケーションであるのはもちろんですが、仕事の場面では見えなかった意外なプライベートも分かったりして、親交を深めるには大切な時間です。

そんな時、私は関係が良くなった方に尋ねる事があります。それは「日本と中国、どっちの仕事が向いていますか?」という質問です。

誰しもが「うーん」と考えた後に出てくる答えは、意外かも知れませんが「中国かな」という言葉が多いです。そう答える理由のひとつは、「日本はあれこれルールやら、上司へのお伺いやら、仕事に直結しない二次的な要因の仕事が多すぎる」というもの。もう一つは「中国だと上司へのお伺いが少ない分、自分の判断で決めて行動に移し、責任を持って仕事に向き合える」というものです。

日本では係長や課長クラスだった人でも、中国に来ると部長クラスなどに上がり、急に多くの中国人部下を抱えます。日本では上司にお伺いして判断を仰いでいた人も、国が変わると判断を下す側になり、国籍も思考も違う部下に指示を出さなければいけません。そのため、日本では正しいと思った判断でも、中国ではうまくいかない。そんなことは日常茶飯事です。

また、日本だとシステム化されていた事が、中国ではシステム化されていない。あるいは縦割りに組織化されていた日本に比べて、中国は組織がグッチャグチャという違いもあります。そのうえ、日本では考える必要が無かったことも、中国ではよく考えて仕事を行う必要があります。

例えば、取引先からの入金ひとつにしても、基本的に期日にはほぼ必ず入金される日本とは異なり、中国の場合は遅れるのは当たり前で、下手をすると払われないことも考えられます。そこで中国では、契約する段階から入金条件など、相手を見てシビアに考えておくのは必須です。

このような中国特有の事情などを障害を乗り越えて、バリバリと仕事をしている日本人もいる一方で、それを乗り越えられない人は、場当たり的な中国人の報告に振り回され、的確な判断を下せずに右往左往して、日本人が集う居酒屋で「中国人は……」と酒の肴に話が盛り上がり、そのまま中国人を理解することなく任期を終える日本人もいます。

頭を抱え失敗を繰り返しながら、中国や中国人のことをよく知って判断を下す。その責任は自分が負わないといけないので、失敗を少なくするように考えて動く。試行錯誤の連続で、行動しながら考える。あるいは失敗して考える。だからこそ、判断を早急に下し仕事を進める必要があります。

ただ、このように自分の裁量で決定を行う立場に慣れれば、次第に責任と行動が伴う楽しさを覚え、ある意味ランナーズハイ的な「チャイニーズハイ」で仕事をするようになります。そのような状況を経験したことのある方は、日本と中国との仕事の対比をした上で、「中国かな」という答えを導き出すのかなと思います。

ただ「中国かな」と答える人の中には、「日本が忙し過ぎついて行けないので勝手気ままに仕事がしたい」「日本のようにアレコレ目の行き届かない状態で仕事をしたい」という発想の方もいます。そんな人は、部下に的確な判断を下せる訳もなく、場当たり的な発想で判断を下すので、部下の中国人からすれば宇宙人的な存在となります。

馴染みの業者の中国人に「上司の日本人はお元気ですか?」と聞くと「まだ居ます。早く帰って欲しいです。居ても意味ないので」と、なんとも大胆な発言が返ってくる事もよくあります。同じ日本人として、そんな言葉を部下の中国人から言われる日本人もどうしたことかと思いますが、実際にお会いすると失礼ですが確かに「言われても仕方がないのかも」という方が多いのが実情です。

また「中国かな」と答える日本人の中のごくごく一部には、日本では考えられないような待遇が癖になってしまっている人もいます。海外で暮らす日本人に対しての待遇は、会社が決めている点もあるので当然なのかも知れませんが、こうした行き過ぎた待遇に慣れてしまうと、日本に帰国した後は大変だろうなと思ってしまいます。

良い意味で「中国かな」と発言する人たちは、話も前向きですし、「困った時は支え合って、一緒に協力してビジネスをやりましょう!」といったノリもあります。こういう日本人がもっと増えれば、中国に限らず海外にある日系企業もシタタカな外国人に舐められるようなことはないのに……と思わずにはいられません。

image by:Shutterstock.com

MAG2 NEWS

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