トランプ氏と米プロスポーツ界、深まる確執

トランプ氏と米プロスポーツ界、深まる確執

  • WSJ日本版
  • 更新日:2017/09/25
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ドナルド・トランプ大統領と米国のプロスポーツ界の間で確執が拡大している。米プロフットボールリーグ(NFL)では24日、全米各地で行われた試合開始前のセレモニーで選手たちが国歌斉唱の最中に片膝をついたり、腕を組むなどして抗議の意思を表明した。

選手の抗議行動はNFL史上でも類を見ないものとなっている。ピッツバーグ・スティーラーズ、シアトル・シーホークス、テネシー・タイタンズの3チームは、国歌斉唱が終わるまで選手がフィールドに出てこなかった。タイタンズは声明で「選手全員で話し合い、それが最善の方策だという結論に至った。わがチームの国歌斉唱ボイコットは愛国心のなさと誤解されるべきでものではない」と述べた。

多くの球団オーナーも選手たちに理解を示しており、今回の抗議行動は事実上、NFL全体の意思を表明するものとなっている。

ttps://twitter.com/realDonaldTrump/status/911904261553950720

24日の各試合での抗議は、トランプ大統領の一連の発言やツイートに反応したもの。トランプ氏はNFLの選手が国旗に敬意を払っていないと批判し、そうした選手は解雇するよう球団オーナーにけしかけていた。24日にはツイッターで、抗議が続くようならファンはNFLの試合観戦をボイコットすべきだとも語った。

一方、トランプ大統領への抗議行動は米大リーグ(MLB)にも広がっている。オークランド・アスレチックスのブルース・マクスウェル捕手は23日の試合前、国歌斉唱中に片膝をつく姿勢を取った。

トランプ氏はNFLでの抗議行動を折に触れて批判してきたが、22日にアラバマ州での演説で再びこの話題を持ち出したことがきっかけで、スポーツ界との言葉の応酬が一段と激しくなった。

23日朝にはトランプ氏は、米プロバスケットボール協会(NBA)の昨季優勝チーム、ゴールデンステート・ウォーリアーズのホワイトハウスへの招待を取り下げたとツイート。これは複数の選手、とりわけMVPを受賞したステフィン・カリー選手がホワイトハウス訪問に難色を示したことへの対応だった。

https://twitter.com/KingJames/status/911610455877021697

このトランプ氏のツイートには他のスター選手も即座に反応。クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズ選手はツイッターへの投稿で大統領を「役立たず」とののしった。

発端となったアラバマ州での応援演説でトランプ氏は、NFLの球団オーナーは抗議行動をしている選手を解雇すべきだと主張。そのコメントには多くの選手、球団オーナー、リーグ幹部から反発の声が挙がった。

NFLのコミッショナー、ロジャー・グッデル氏は声明で、トランプ氏のコメントは「分断を生じさせる」と批判。グッデル氏は23日の大半を球団オーナーやコーチ、選手とのコミュニケーションに費やした。事情に詳しい関係者によると、同氏のメッセージは主として、選手への支持を示すためにリーグ幹部は出来ることをする必要があるというものだった。

もともとNFLでの抗議行動は昨シーズン、サンフランシスコ・フォーティナイナーズのクオーターバックだったコリン・キャパニック選手が国家斉唱時の起立を拒んで始まったもの。当初の目的は主に、有色人種に対する警察の不当な扱いに注目を促すことにあった。

最近のメッセージは社会的・経済的格差に目を向けることにも広がっていたが、今やトランプ大統領への抗議となっており、憲法修正第1条で保障された表現や宗教の自由の主張、自分たちは脅されても同調しないという決意表明にもなっている。

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