東京の街角で聞く「あなたの人生を少し変えた映画は?」

東京の街角で聞く「あなたの人生を少し変えた映画は?」

  • TOKYO FM
  • 更新日:2016/10/19

東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、様々な人々に声をかけ、1つのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。

10月4日のテーマは「私の人生を少し変えた映画」でした。現在日本では、年間1,000本ほどの新しい映画が上映されるそう。その中で実際に観るものはほんのわずか……それだけでも貴重な出会いですよね。そして中には、ずっと心に残り続け、自分の人生に影響を与えてくれる作品も。皆さんの人生を変えた、そんな映画はありますか?

(TOKYO FM「シンクロのシティ」2016年10月4日放送より)

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「私の人生を少し変えた映画」

◆江古田でキャッチした30代の女性

「『007 カジノ・ロワイヤル』です! パロディー版で、冒頭から面白いんですけど、本家の007を最初からチャカして小バカにしているのがたまらないですね(笑)! 全編コメディーなんですけど最後のほうにとっても美しいシーンが沢山出てきて、名画との評価もわかる気がしました。

(ご自身的にはどう変わりました?)

それまでは有名なものを知っていなければいけないとか、チャカしちゃいけないとか思っていたんですけど“思ったことは言っていいんだ!”って思いました。ちょっと知識のある人の前でも堂々とできるようになったし、萎縮しないようになりました」

◆新宿でキャッチした29歳の男性

「『バック・トゥ・ザ・フューチャー1』です。“1”に限りますね。主人公のマーティーが過去に行って、自分の両親の未来を変えるっていう映画なんですけど、その中でマーティーが演奏しているジョニー・B.グッドを聴いて、それをきっかけにオールディーズにハマッてギターとか楽器が好きになり、ベースを始めました」

◆四谷三丁目でキャッチした51歳の男性

「『ニュー・シネマ・パラダイス』です。中3くらいの時に観ました。少年が映画館のおじいさんと知り合い、友人のような付き合いの中で色々学んでいって、成長過程で島を出るんですが、大人になって戻った時におじいさんが亡くなっていて、色々振り返るっていう。2時間という短い時間で人生を見られる感じが印象的でした。

(なぜそれが人生を少し変えたんですか?)

年配の方とも付き合えるんだなって思ったんです。そういう人生を自分も歩めるのかなって。今SNSで、年代関係なく大学生とかと知り合って飲みに行けたりする。この映画が根底にあったのかも。型にハメずに付き合ってる。今の人って、リアルを避けるからネットに走ってるのかなと思ったんですが、逆の人も多くて。知り合いになりたいからやってるみたい、同年代だと価値観固まったりするので。今の若い方は抵抗ないし、優秀だし、影響受けますね」

◆上野でキャッチした32歳の男性

「『ロッキー』ですね! 名も知れないゴロツキがボクシングの世界チャンピオンに挑戦するチャンスを得る映画なんですけど、そこで自分を乗り越えてチャレンジする熱い映画です! ロッキーは中学生くらいの時からサントラとか買って、自分を鼓舞して気合入れてました!

(今の職業に活かせる部分ってありますか?)

諦めずに戦う姿は胸を打ちますし、それが自分の仕事の中でも大変なことはあるけれど、ガンバらなきゃいけないな!って」

◆阿佐ヶ谷でキャッチした20代の女性

「三木聡監督の『インスタント沼』。ライターの女性が心がジリ貧な生活を送っていて、それを変えていくって話。その人の人生を変えるきっかけになったのが、お父さんだったというストーリーです。シリアスではなく、コミカルに展開してゆく。主人公を麻生久美子さんが演じています。私も同じライターなんです。その前からなんとなく落ち込んだら観るようにしてたんですが、気づいたら似たような職業に就いてた。最後は本気で背中を押された感が残る、カタルシスが得られる映画だと思ってます。一番多く観てる映画なので、じわじわ人生を変えられたんじゃないかなって」

◆新宿でキャッチした29歳の女性

「『永遠の0』です。今生きてることが、当たり前じゃないんだなっていうのを改めて考えました。今生きてる親とか、あんまり会えないおじいちゃん、おばあちゃんとかを大事にしなきゃなって、改めて思える映画でした。もう5、6回観てるんです。やっぱり日々生きてると忘れちゃうので、観て思い出しています」

また、番組へこんなメッセージも頂きました。

「『ブロークバック・マウンテン』という同性愛をテーマにした映画です。当時僕は高校生で、インターネットもそんなに普及していない時代でしたので、ゲイの世界というものを知りませんでした。自分がゲイなのかそうじゃないのかを悩んでいた時期でもあり、複雑な気持ちの中1人で映画館に観に行きました。観終わった時、そんな悩みはどうでもいいと感じたのを今でも覚えています。ノンケだから異性を好きにならなきゃとか、ゲイだから同性を好きにならなきゃとかそういうことじゃなく、好きになった人がたまたま同性だったということでいいんじゃないかと。人を好きになるってそういうことなんじゃないかな。そんな甘酸っぱい経験があり、今では立派に、ゲイとして生きています」

【人生観を形成する要素の一つである『映画』】

悩み事がある時、人生の壁にあたってしまった時、人それぞれ色々な解決法があります。時には、誰かに話を聞いてもらったり占いに行ったりという直接的なアドバイスより、ふと1人で観た映画が自分の人生を変えることも。昔観た時には何も感じなかったのに、大人になってみたら響き方が違ったり……いい映画との出会いは、自分自身の日常をより豊かにしてくれるのかもしれません。

【映画は、誰とも分かち合えなかった感性が降りてくる】

パーソナリティ・堀内貴之は今回の東京の声を聴き、こんなコメントをしていました。

「自分に近しいテーマの時に、まるで主人公に自分を重ねるようにして、それまで誰とも分かち合えなかった新しい感性が自分に降りてきて、パッと前を向ける。そんなことが映画にはあるんですよね。それも、この映画いい映画だから観よう!って観たやつじゃなく、何の気なしに観た映画で“なんかやる気出た!”ってなると、嬉しいですよね。当たり前だったものが、当たり前じゃなかったことがわかるって、誰かに言われても無理だったりする。映画で客観的になることによって、ハッっとわかったりするんだなぁ」

映画、小説、歌……人生を少し変えてくれる出来事は、世界中にたくさんあります。そんな出会いが多くあるのは、とても幸せなこと。芸術の秋、皆さんも新しい出会いを探してみてはいかがでしょうか。

文/岡本清香

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<番組概要>

番組名:「シンクロのシティ」

放送日時 :毎週月~木曜15:00~16:50

パーソナリティ:堀内貴之、MIO

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/

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