強さ際立った1、2着馬、鞍上の好騎乗でストロングハート/エーデルワイス賞回顧(斎藤修)

強さ際立った1、2着馬、鞍上の好騎乗でストロングハート/エーデルワイス賞回顧(斎藤修)

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  • 更新日:2017/10/13
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地元ホッカイドウ勢が掲示板を独占し、世代レベルの高さを示す結果となった(撮影:田中哲実)

JRA勢では唯一ダート実績があり、1番人気に支持されたシャインカメリアがスタートで大きく出遅れたのは残念だった。そして地元ホッカイドウ勢が掲示板を独占。8月22日付のコラム『喜怒哀楽』の「ダブルシャープのクローバー賞勝利で」というタイトルで、久しぶりにホッカイドウ競馬所属馬がJRA北海道開催で活躍した、というようなことを書いたが、ここでも世代レベルの高さを示す結果となった。

2歳牝馬の16頭立て、しかもところどころに水が浮く馬場状態ゆえ、中には能力を発揮しきれていない馬もいただろうが、それにしても半馬身差で1、2着を争った2頭の力強い走りが際立った。

地元道営勢4頭にJRAジュンドリームと5頭で先行争いとなっての前半3F通過34秒9は、2歳馬のレースということを考えるとなかなかに厳しいペース。勝ったストロングハートは、その先行争いから外めの4番手を追走。4コーナーあたりでは抜群の手応えのまま、先頭に立っていたコスモウーノをとらえにかかると、そのまま直線で突き抜けた。

一方、2着だったグラヴィオーラは、先行勢の直後、内めを追走。3〜4コーナーではコースロスなくそのまま内から位置取りを上げてきた。直線を向いて手応えは十分。残念だったのが、コスモウーノとストロングハートが前で壁になり、一旦手綱を引いて外に切り替える場面があったこと。最後はストロングハートに半馬身差まで迫っただけに、前が壁になる場面がなかったらどうだっただろう。とはいえ、11番枠から内に進路をとったグラヴィオーラに対し、9番枠から馬群に包まれることのない外めの好位をとったストロングハートの阿部龍騎手を褒めるべきだろう。2頭の上り3F=37秒5というのも際立っていた。

4馬身差で3着にリコーデリンジャーが入り、上位3着まで、8月31日に行われた同じ1200mのリリーCとまったく同じ決着。着差も、リリーCが3/4馬身、5馬身だったのが、今回が半馬身、4馬身と同じような決着。馬場状態がまったく異なるのでタイム比較は難しいが、勝ちタイムはさすがに今回のほうが1秒2も速かった。

それにしても、角川秀樹厩舎、グランド牧場、父サウスヴィグラスというチームの活躍は際立っていて、予想原稿にも書いたが、この組み合わせでのエーデルワイス賞制覇は、2012年のハニーパイ、2015年のタイニーダンサーに続いて3頭目。角川厩舎はこのレース5勝目となった。

サウスヴィグラス産駒ということでは、2着のグラヴィオーラとワンツー。サウスヴィグラスは今年21歳で、この2歳は11世代目の産駒となる。近年では、昨年ジャパンダートダービーを制したヒガシウィルウィンに代表されるように2000m前後の距離での活躍馬も出てくるなど、ダート路線での産駒の活躍はとどまるところを知らない。

ダート路線でのグランド牧場生産馬の活躍もすばらしい。前述のヒガシウィルウィンもそうだが、少し前ならラブミーチャン、最近でも牝馬ながらチャンピオンズCを制したサンビスタ、さらに先日のレディスプレリュードを8馬身差で圧勝したクイーンマンボと、特に牝馬の活躍が目覚ましい。

ストロングハートは、母ファーストレディ、母の父スマートボーイ、祖母ラストヒット、いずれもグランド牧場による生産・所有馬で、ラブミーチャンのいとこにあたる。牧場で大事に育てられ、そして発展を続けている血統だ。

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