ウェアラブルカメラ「FrontRow」レビュー:毎日を記録したい奇特な人にとっては魅力的。でもカメラは微妙

ウェアラブルカメラ「FrontRow」レビュー:毎日を記録したい奇特な人にとっては魅力的。でもカメラは微妙

  • ギズモード・ジャパン
  • 更新日:2017/10/13
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Image:Alex Cranz/Gizmodo US

ウェアラブルカメラで自分の生活を自己監視してみたらどうなる?

FrontRowは、『SNS時代に「再発明」されたウェアラブルカメラ』と銘打ってアメリカで発売された、古いようで新しいウェアラブルデバイスです。日本では未発売の製品ですが、このようなカテゴリーの製品は実際に使い勝手がいいのかどうかは気になるところ。米GizmodoのMelanie Ehrenkranz記者による実機レビューをお届けします。

感想は…、一般人の日常を低クオリティのカメラで捉えたタイムラプスはそんなに面白くない、ということのようです。

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Image:Gizmodo US

FrontRowざっくりレビュー

価格:400ドル(約4万4000円)

これは何か?:ネックレスのように着けるカメラ

良いところ:ハードウェアは良い感じ

ダメなところ:カメラが微妙

「日常の瞬間を記録する系」ハードウェアは、ことごとくうまくいっていません。Googleグラスは失敗を認め、Snapchatの10秒撮影できるサングラスデバイス「Spectacles」やGoProのアクションカムも苦戦中です。

過去にはクリップ型のウェアラブルカメラ「Narrative Clip」というものもありました。発表当初はクラウドファンディングでかなりの注目を浴びたものの、経営難で廃業しかけて今はなんとかサービスを維持しているようです。

ニューヨークのUbiquiti Labsは、なぜそんなレッドオーシャンにもなっていないような市場に飛び込み、胸にぶらさげる400ドルのウェアラブルカメラを作ったのかはわかりません。もともとUbiquitiは高品質なWiFiルーターやネットワーキングデバイスを開発する会社です。UbiquitiによるFrontRowの謳い文句は「次々に訪れるあらゆる素晴らしい瞬間をキャプチャできるネックレスとして着用できるカメラ」。写真やビデオの撮影、Facebook、Twitter、YouTubeのライブストリーミングもできて、一日のタイムラプス映像も撮影できます。

耐水性があり、2インチの丸型LCDタッチスクリーンを搭載し、FrontRowのロゴが外側、スクリーン側が身体側に面した形で着用します。8MPのアウトカメラ、5MPのインカメラを搭載し、1080pの動画撮影が可能。50時間のスタンバイバッテリー、録画時は約2時間、ライブストリーミングは数分間バッテリーが持続します。実際に試したところ、フル充電で断続的に写真、動画、タイムラプスを撮影していましたが、一日の終わりにはまだ5時間ほど残っていました。電源はUSB経由で充電できます。

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Image:Alex Cranz/Gizmodo US

ハードウェア自体は良く出来ていて、しっかりした作りですが、それでもこのデバイスに400ドル投資する必要性については自問自答を要します。だって防水対応のGoPro Hero 5とほぼ同じ値段で、GoProは12メガピクセルのカメラで4K動画を撮影できるし…。Ubiquitiはハンズフリーで人生の瞬間を捉えることができる!というデバイスに対してニーズがあると信じているのでしょうか。メガネ型デバイスより目立たないかというと…どうでしょう。FrontRowは、いかにも「ウェアラブルデバイス」感が否めず、ファッション・アクセサリーとは程遠い。でも、驚くほど軽くて滑らか、身につけているだけで人生を面白く映画っぽく切り取ってくれるという意味においてはワクワクさせてくれます。

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Image:Alex Cranz/Gizmodo US

実際に自分の一日を撮影したいところですが、残念ながら私の日常はたいしたことはありません。地下鉄の窓に映りこむ疲れた顔のタイムラプスとか、誰が見るんだという話ですよね。なので週末まで待って植物園に行き、何枚か写真を撮影しました。

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Image:Melanie Ehrenkranz/Gizmodo US

140度のワイドアングルのカメラは、全ての写真が魚眼になりますが、それは身の回りに起こっていることを捉えようとするならば良いのでしょうが、クオリティが良くないのが辛い。上の写真では、写っている友人女性のジャケットのディテールはまあまあ、ベリーの実や木々、大きな葉っぱの構造はしっかり写っているといえます。それでも、空と葉っぱの際の間に出ている紫の色収差が発生していて、FrontRowのカメラで捉えた写真はしばしばこの問題が発生してしまうようです。

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Image:Melanie Ehrenkranz/Gizmodo US

また、写真のエッジはかなりぼやけてしまっていて、しっかりカメラを持って撮影しない限り、だいたい写真の写りはひどかったです。

StoryModeという、ボタンを押すと16時間の間に捉えた写真を自動で動画にしてくれるFrontRowの目玉機能もあります。このモードを試してみたところ、思った以上にうまくいったのですが、カメラがネックレス状態でブラブラしているとどうしてもぼやけた写真が多くなり、露出が1ショットごとに変わるため、暗すぎる写真や明るすぎる写真が混在していました。

しかし一般人のライフログのタイムラプス映像って、あまり面白くないですね…。さらにぼやけてブレブレで、誰が見たいのでしょう。アートを学ぶ学生やYoutuberだったら見える景色や動画の仕上げはまた変わるんでしょうけど。

でもこのガジェットの一押し機能は一日をタイムラプスで撮影すること。毎日自分が何をしているか記録したい奇特な人にとってはこのガジェットは魅力的かもしれないし、動画の編集はしなくていいというのは良いと思います。

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Image:Alex Cranz/Gizmodo US

(平日のほとんどの時間はPCの前にいる)とるに足らない日々を過ごす普通の社会人より、例えば保育園や小学校に行っている自分の子供、愛犬など、異なる視点で日々を生きる者に着けさせてみると面白いかもしれませんね。

400ドルのこのデバイスのニーズはやはりニッチ、かつ画像クオリティは正直全然よくありません。物珍しくて手に入れては見たものの、結局はすぐに使わなくなってタンスの肥やしにしちゃう系でした。

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Image:Alex Cranz/Gizmodo US

Image:Melanie Ehrenkranz,Alex Cranz/Gizmodo US
Melanie Ehrenkranz - Gizmodo US[原文

(mayumine)

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