ビーチサッカー監督復帰のラモス氏が仰天プラン「物足りない選手ばかりだ」

ビーチサッカー監督復帰のラモス氏が仰天プラン「物足りない選手ばかりだ」

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  • 更新日:2018/02/22
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ビーチサッカー日本代表監督に復帰したラモス氏が吠えた!

ビーチサッカーの日本代表監督に復帰したラモス瑠偉氏(61)が14日、東京・文京区のJFAハウスで就任会見に臨み、いきなり“ラモス節”を全開にした。

「何人かの選手は喜んでくれているけど、何人かがもう私にビビっている。鬼がまた帰ってきたと。それじゃアカンで、ホンマ」

ビーチサッカーの初代日本代表監督に就任し、生まれ故郷のリオデジャネイロで開催された第1回ワールドカップに臨んだのが2005年5月。準備期間がわずか数日というハンデを吹き飛ばし、即席チームをベスト4入りさせて世界を驚かせ、日本国内でもビーチサッカーに脚光を浴びさせた。

柏レイソルコーチ、古巣の東京ヴェルディ監督を経て2009年に代表監督に復帰すると、同年と2013年のワールドカップでも日本をベスト8に進出させた。2014年からはJ2のFC岐阜の監督を務めたが、解任から約5ヶ月後の2016年12月末に脳梗塞で倒れ、活動休止を余儀なくされていた。

家族による発見が早かったことが幸いして大事には至らず、懸命なリハビリの末に復帰したラモス氏とビーチサッカーを再び結びつけたのは、現役時代から紡がれてきた強く、太い絆だった。

昨年5月からオンエアされた、1400万ダウンロードを突破する大ヒットを記録したスマホ用ゲームアプリ『星のドラゴンクエスト』のテレビCMで、ラモス氏は日本代表やヴェルディ川崎(当時)でともに戦った盟友、北澤豪氏(49)と共演している。

日本サッカー協会(JFA)のフットサル委員長を務め、ビーチサッカーも担当していた北澤氏と、収録の合間にビーチサッカーに関する話で花が咲いたとラモス氏は笑う。

「またビーチサッカーを盛り上げるために力を貸してください、と言われてね。9月くらいに会って、お茶をしたときにまず私の体のことを心配してくれたんですよ」

おりしも復帰後の最終的な検査を受け、問題なしと医者から太鼓判を押された直後だった。その旨を告げると、直後に北澤氏を介してJFAから正式なオファーが届いた。これまでの手腕や足跡に、期待の二文字を託された。復帰への迷いはいっさいなかった。

「声をかけてくれたというか、私のことを思い出してくれただけでも嬉しかった。念のために昨年のクリスマスに、もう一度検査してもらったら、驚くくらい順調に回復していると先生に言われた。先生の許可も得てもう飛行機にも乗っているし、悪かったらこの場にはいませんよ。
日本のビーチサッカーを何とかしないといけないと思っていたし、もう一度日の丸を背負って監督をやりたいとも思っていた。何でつらい道ばかりを選ぶのかと家族は思ったかもしれないけど、妻も娘も喜んでくれた。私がどれほどビーチサッカーを愛しているかを、わかっているからね」

離れている間も、ビーチサッカー日本代表が気になった。グループリーグで敗退した昨年5月のワールドカップ・バハマ大会をテレビ越しに見て、ちょっとした違和感を覚えた。

「いまのA代表にも言えるけど、ファイトあふれるプレーが足りない。以前に見せた粘りはどこに行ってしまったのか。ビーチサッカーだろうがフットサルだろうが野球だろうがゲートボールだろうが、日の丸を背負って戦うことはすごく名誉だし、誰にでもできることじゃない。
もうちょっとプライドをもってプレーしてほしいし、その意味で物足りない選手が増えてきている。ハングリー精神を取り戻さないといけないし、技術よりも運動量を増やさないと勝てない。ビーチサッカーをもっと盛り上げるためにも、120%の力で精いっぱい頑張るつもりです」

ここまでは代表監督としての抱負だった。一方では南米やヨーロッパの強豪国と比べて、選手層が絶対的に薄い点を補うための方策も思い描いてもいる。

ヒントは2度目のワールドカップを指揮した2009年のドバイ大会で、2005年5月に引退していた元日本代表MF前園真聖さんを代表メンバーに招集したことだ。

「もう一回盛り上げるためには何が必要かと思ったときに、ゾノ(前園真聖)に声をかけて合宿に参加してもらった。ビーチサッカーが面白いと言ってくれたゾノに対して、5kg痩せたらワールドカップに連れて行くと約束したら、ゾノは本当に5kg痩せてくれたんですよ。そういう選手たちにもできれば興味をもってもらえればと思っているし、何人かに声をかけようかなと。(中村)俊輔や遠藤(保仁)はどうなのかな、と思っていますけど。まあ、それは内緒ということで。もし実現したときには、ぜひ練習を見にきてください」

サッカー界全体を見渡しながら、ビーチサッカー代表の構成を考える視線はゼネラルマネージャーともいえる。前園さんの一時的な現役復帰が世間の大きな注目を集め、ビーチサッカー代表の認知度を高めたことを考えれば、ラモス監督の手法は敏腕なプロデューサーとも仕掛け人ともいえる。

ジョークにせよ中村や遠藤の名前を挙げたことで、何をやるのか、という期待が集まる。還暦をすぎた闘将の視線は、ここ数年間で激変したビーチサッカーのアジア地図へ向けられている。

「イランやイラク、UAE、バーレーンと強豪と呼ばれる国は、それこそ毎日ビーチサッカーの練習をやっている。イランの選手はヨーロッパのリーグ戦にも参加している。日本もようやくビーチサッカーをやる人が増えてきたけど、環境というか場所がない。ちゃんとしたものを作っていかないと」

だからこそ、来年に予定される次回ワールドカップ(開催国及び時期未定)で旋風を巻き起こし、注目度を浴びる必要がある。昨年のワールドカップで3位に入ったイランを蹴散らし、来年3月のアジア予選(開催国及びアジア枠未定)を突破するためのチーム作りを急ピッチで進めていく。

「アジアで再び優勝したいし、ワールドカップにも出て今度は決勝までいきたい。ただ、私の夢はそれだけじゃない。目の前にあることだけじゃない。ワールドカップに出るだけなら、他の監督を呼んだほうがいい。日本サッカー界のために、何とか役に立ちたい」

監督とゼネラルマネージャー、そしてプロデューサーを兼ねた頭脳をフル回転させながら、ビーチサッカーの認知度を一気に高め、日本サッカー界に還元していく青写真を描く。日の丸への重みを誰よりも感じるラモス氏の、愛してやまない日本への恩返しが始まる。

(文責・藤江直人/スポーツライター)

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