日本体育大vs九州共立大

日本体育大vs九州共立大

  • 高校野球ドットコム
  • 更新日:2017/11/14

来年ドラフト上位候補が続々登場!タイブレークの末、日本体育大が勝利

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日体大バッテリー

来年のドラフト〝上位″候補が続々と登場して一時も目の離せない好試合となった。まず両校の先発投手、日本体育大の松本 航(3年)と九州共立大の島内 颯太郎(3年)がよかった。松本は最速145キロのストレートに130キロ台前半の真横にスライドするスライダーとそれとは逆方向に鋭く変化するツーシームで左右に揺さぶり、時折混ぜる100キロ前後の縦割れカーブで緩急を作りという具合に打者にまったくスキを与えなかった。

島内はタイプとしては松本と正反対だ。投げ始めからボールがキャッチャーミットに収まるまでの投球タイムは松本が2.5秒前後なのに対し、島内は1.5~1.6秒。打者のタイミングを見ながら投げる木村に対して島内は自らの球威と変化球のキレだけに目を向けて投げる。松本のほうが大人のピッチングと言っていいが、ストレートの最速は147キロの島内が上回り、縦に割れるスライダーとチェンジアップ、さらに130キロ台前半で鋭く落ちるフォークボールなど変化球のキレは島内がわずかに上回っていた。

この明治神宮大会は指名打者制が採られていないためチャンスの場面で投手に打順がくると「えっ?」と声が上がるような代打が送られることがある。島内が5回限りで降板したのも5回裏に代打を送られたためで、それまで被安打1、与四死球各1のエースの降板は納得がいかなかった。6回以降に登板する九州共立大のリリーフ陣はいずれも島内のほどの球威がなく、松本のあとに東妻 勇輔(3年)が控える日本体育大投手陣にくらべると安定感で差があった。それならば投球内容もよかった島内を出来る限り後半まで引っ張る作戦があってもよかったのでないか。

得点スコアは日本体育大が2回に1点、九州共立大が6回に1点入れて、あとはゼロが並ぶ投手戦に持ち込まれた。打者がよくなかったわけではない。日本体育大は1番上西 嵐満(2年・中堅手)の俊足、4番髙垣 鋭次(1年・三塁手)の強打、九州共立大は名城大戦で2本のホームランを放った片山 勢三(4年・一塁手)、同じく名城大戦でホームランと三塁打を放った平良 竜哉(1年・三塁手)などのプレーに目を奪われ、松本や島内との対決には結果を気にせず、力勝負に目を奪われた。

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先発・島内 颯太郎(九州共立大)

松本がマウンドを降りた7回以降、日本体育大が2番手としてマウンドに送り込んだのが東妻 勇輔だ。投球練習の1球目を見た瞬間、これは来年の1位指名で間違いないと確信した。松本も島内もドラフト上位候補だが、この逸材2人とくらべてもストレートの速さとキレがワンランク上。代わった7回は先頭の八巻優大に3球すべてがストレートで球速は150→148→150キロで空振りの三振。7番平良には6球中4球がストレートでスピードは147~150キロで二塁ゴロ。8番緒方 壮助には6球中3球がストレートでスピードは148~150キロで空振りの三振。8回も同じような内容で3人に17球投げてスピードは141~151キロ(1番打者に151キロをヒットされている)で0点に抑えている。

ベストボールはもちろんストレートだが、ともに130キロ台前半から中盤を計測する横変化のスライダーやフォークボールのキレがよく、リーグ戦の明星大戦でノーヒットノーランを演じたというのが納得できる出来だった。

試合は1対1のまま延長戦に持ち込まれ、大会規定通り10回からタイブレークが採用され、1死満塁の場面から任意の打順で試合が再開された。このタイブレークで有利なのはもちろん三振を取れる投手を擁しているほう。誰が見ても東妻のいる日本体育大が有利と思ったはずで、それは九州共立大の投手もそう思ったのだろう。1点もやれない緊張状態か厳しいコースを突かなければという強迫観念に陥ったのか、日本体育大先頭の船山 貴大に死球を与えると後続の4~6番打者には長短打を浴び、この回一挙に6点を失って試合は決まった。

東妻は9~10回まで5者連続三振の快投で1人も出塁を許さず、準決勝進出に花を添えた。

(文=小関 順二

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