選手躍動、波佐見町に元気 記者ノート

選手躍動、波佐見町に元気 記者ノート

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2017/08/11

第99回全国高校野球選手権大会に県代表として出場した波佐見は、8日の開幕戦で彦根東(滋賀)相手に激しいシーソーゲームを演じた。サヨナラ負けという結果に終わり、選手は悔しさをかみしめたが、地元の波佐見町から送られた熱い声援もきっと選手たちの心に届いたはずだ。町には野球を愛する土壌がある。果たせなかった「日本一の夢」は、後輩たちに引き継がれた。町民の熱意が選手の力となり、その日が来ることを信じている。

試合は「先行逃げ切り」の狙い通り、4番内野裕太選手(2年)の大会1号本塁打で先制。県大会打率5割8分3厘の村川大介選手(3年)は甲子園でも4打数3安打とチームを引っ張った。だが点を取っても取り返される。最後は力尽きたが、高野連関係者などからも「守備力が高く、攻守ともまとまった良いチーム」と評価された。

出場選手の半数は波佐見町の小中学時に日本一を経験している。小中学時に主将だった朝田裕己選手(3年)は「地元で日本一を目指そうと言って皆で進学した」と話す。町外出身の下宿生が加わり、朝練や夜遅くまでの自主練習など猛練習をこなした。

「健さん(得永健監督)を日本一の男にする」。選手たちは合言葉のように言ってきた。簡単なことではないが本気さは伝わってきた。甲子園入り後の練習でも一球一球を大切にし、常に全力で集中力を保つ。意識の高さが感じられた。

見守る町民の愛着も深い。波佐見が甲子園出場を決めた後、同校のグラウンドに取材で通うと町民やOBからの差し入れの多さに驚いた。毎日のように練習を見に来る人もいた。「町立波佐見高校」。県立高を町民がそう呼ぶのもうなずけた。

波佐見は焼き物の町で、景気が良かった1950年代には窯元ごとに野球チームがあったというほど野球愛も強い。波佐見町野球協会の太田秀穂会長(74)は試合後、「野球部が町を盛り上げてくれた。波佐見のためにありがとう」と感謝の言葉を述べていた。

3番の早熊拳太選手や4番の内野選手ら出場メンバーのうち4人は2年生。大舞台を経験し、甲子園の独特の雰囲気も知った新チームが、「日本一」の夢を追い続ける。

=2017/08/11付 西日本新聞朝刊=

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