宮市亮、丸1年以上負傷なく連続出場。1対1にかける意気込みを語る

宮市亮、丸1年以上負傷なく連続出場。1対1にかける意気込みを語る

  • Sportiva
  • 更新日:2019/11/11

ブンデスリーガ2部、ホームのザンクトパウリがボーフムと1-1で引き分け、宮市亮はフル出場した。

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ボーフム戦にフル出場した宮市亮(ザンクトパウリ)

長い間負傷に苦しんできた宮市だが、今季はここまでリーグ戦全試合に出場し、うち12試合はフル出場を果たしている。昨シーズンの序盤から試合に出られる状態に戻っており、9月のインゴルシュタット戦で途中出場すると、以後はコンスタントに試合に出ている。つまり、丸1年以上も負傷のニュースがない。

珍しい話ではないが、宮市にとってはプロになって初めてのこと。そして、彼自身が何よりも望んでいたことでもある。とはいえ、いまの宮市は、それだけで満足というわけにはいかない。

ボーフム戦で、宮市は得点に関わることはできなかった。ザンクトパウリはこれでドイツ杯を含めて6試合勝利がない。一部昇格を狙うチームとしては正念場である。

「今日も早い時間に失点しちゃって、前半のうちに1対1になってよかったですけど、ちょっと難しい試合だったかなと思います」

この日は右MFで出場した宮市だったが、前半はいかんせんボールが回ってこなかった。宮市と縦の関係を作らなくてはいけない右SBのセバスティアン・オルソンが上がりすぎたことが、ボールの入らない原因のひとつだったという。オルソンが上がることで、その分、宮市が守備に回ることになり、本来の役割と変わってしまった。

「ハーフタイムに監督は右サイドバックにめっちゃ怒ってました(笑)。ちょっと自重しろと。『もっと右サイドのリョウのところで1対1を作っていけ』と言われていた」

後半になると、監督のカミナリが応えたようで、オルソンはほとんど前に上がらなくなった。本来のポジションにいることで、宮市にボールが入る回数は増えた。だが、この日は相手SBとの攻防で止められるシーンが目立った。

「1対1の場面もあったんですけど、半々くらい負けちゃったかなという感じです。もっと1対1で勝っていければ、チームも変わるかなと思います」

対峙したボーフムの左SBは、足を出してくるタイミングが他の選手に比べて早かったと言う。「(左SBの)ダニーロ(・ソアレス)はブラジル出身だからなのかな」と、何度も首をひねっていた。

「そこ(1対1での勝負)を求められていますし、そこで打開してこその僕だと思うので、期待に応えられるようにまたやっていきたいと思います」

ハーフタイムのヨス・ルフカイ監督の指示は、あくまで宮市に1対1の勝負をさせること。宮市はそのことを意気に感じていた。

「監督からの信頼もすごく感じるので、早く監督の期待に応えたい、勝利を勝ち取りたいっていうのはあります」

ケガをせずに試合に出られればいいという段階は過ぎており、チームの主軸として監督の期待に応えようとしているのが今の宮市だ。

このボーフム戦は、宮市にとって特別な試合でもあった。ボルトン時代のチームメイトで、尊敬する先輩でもある韓国代表イ・チョンヨンと初めて対戦したのだ。イは、宮市が負傷中も常に気にかけてくれた、プロ生活においてもっとも大事な友人のひとりだ。

ボルトン時代は一緒にピッチに立つことがなかった。ともにドイツにやってきてからも、チームの対戦はあったものの、2人が直接相まみえることはなかった。この試合の前日には、「明日はいよいよピッチに一緒に立てるね」と電話で話をしたそうだ。

「今日は一緒にピッチに立ててよかったです。やはり彼がボールを触ると、すごく危ない感じがするので、あらためていい選手だなと思います。韓国の英雄みたいな選手ですけど、僕も追い越していけるように頑張りたいです」

そのイも「リョウとはボルトン時代以来、ずっと仲良くしてきた。ケガで辛い時期があったけど、僕は彼のプレーが大好きなんだ」と、宮市について語る。

試合後には、お互いの手に交換したユニフォームが握られていた。

この引き分けでザンクトパウリは8位に後退したが、まだ巻き返す時間はある。当たり前に試合に出るようになった宮市は、チームを1部に導くことができるだろうか。

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