大阪の駄菓子&カレーメーカーが「パロディチョコカレー」開発

大阪の駄菓子&カレーメーカーが「パロディチョコカレー」開発

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  • 更新日:2018/02/21
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[写真]「コーヒーチョコ付きコーヒーカレー」(右)と、「ミルクチョコ付きミルクカレー」。粒状のチョコをトッピングしてみた

社会現象やヒット商品に見立てた手軽な値段のお菓子で、つかの間の大人の気分を味わうパロディ駄菓子。小さな駄菓子を囲んで、子どもにも大人にも笑顔が生まれ、会話が弾む。お笑い芸能の本場大阪は、パロディ駄菓子が盛んに販売されている地でもある。そんなパロディ駄菓子を作る大阪のメーカーが、大阪の業務用カレー専門メーカーと「パロディチョコカレー」を共同開発した。なぜチョコとカレーを組み合わせたのか?

企画会社の思いつきがきっかけ

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[写真]写真手前が新商品「コーヒーチョコ付きコーヒーカレー」(右)と「ミルクチョコ付きミルクカレー」。奥が元ネタであるオリオンの駄菓子「お菓子屋さんの牛乳パック」シリーズ

新商品は「コーヒーチョコ付きコーヒーカレー」と「ミルクチョコ付きミルクカレー」の2種類のレトルトカレーだ。駄菓子ファンならこのパッケージに見おぼえがあるのではないか。

これは、パロディ駄菓子の専門メーカー・オリオン(大阪市淀川区)のロングセラー「お菓子屋さんの牛乳パック」シリーズのデザインを受け継いだものなのだ。

子どもたちが学校給食に出てくるテトラパック入り牛乳を飲む感覚で、コーヒー味のチョコや白いミルクチョコの粒々をしみじみと味わう。しばし宿題も忘れ、心は自由なる世界へ。「見立て」という日本古来の表現手法に基づくパロディ駄菓子のひとつだ。オリオンには「ココアシガレット」という見立ての歴史的傑作もある。

牛乳パックチョコに熱い視線を送る人物がいた。企画販売会社ミッション(大阪府吹田市)の春日英樹社長だ。大阪市営地下鉄梅田駅構内に設置されているオリオンのPRコーナー。春日さんは昨秋、このコーナーで同シリーズのディスプレーを見て、突然ひらめく。

「パロディチョコとカレーを組み合わせたら、面白いのではないか。大阪らしいユーモアあふれる商品企画で大阪を元気にしたい。幼いころからオリオンの駄菓子のファンでしたので、思い切ってオリオンへ連絡を入れました」(春日さん)

オリオンの窓口は、常務取締役企画本部長の高岡五郎さん。多くのパロディ駄菓子を世に送り出してきたヒットメーカーだ。

「私たちはご提案を受けると、一度はお会いするシステムを採用しています。春日さんのご提案に共感し、一緒に進めましょうとお返事しました」(高岡さん)

ヒットメーカーは決断もすばやい。ミッションを通じて、業務用カレーの専門メーカー、ベル食品工業(大阪市鶴見区)へカレーの製造を依頼。ベル食品工業は国内で初めて固形ルウを商品化し、現在も有力ホテルやカレー専門店の多様なリクエストに応じたカレー作りに定評がある。

オリオンが監修のうえ、チョコを提供。ベル食品工業がカレーの製造を手掛け、企画したミッションが販売を担当。異分野の大阪勢3社による共同開発で、チョコ付きパロディカレーが誕生した。

はたしてカレーとチョコは合うのか?

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[写真]チョコ付きパロディカレーを共同開発した左から春日英樹ミッション社長、高岡五郎オリオン常務取締役、安藤利彦ベル食品工業課長=大阪市淀川区で

レトルトカレーを温めて、粒状のチョコをトッピングして食べる。カレーとチョコ、しかも子ども向けの駄菓子チョコは、はたして合うのだろうか。少なからず疑問がわかないでもない。「そこが狙い目なんです」と、高岡さんが続ける。

「『これ、どないして食べるんや』と、あれこれ言い合って盛り上がってもらえればいい。粒々のチョコがカレーの熱で温まり、ちょうどいい具合に溶け出してなかなかいけます。チョコだけ残しておいて、酒の席でポケットから取り出し、『これ知ってるか』と、もう1回ウケを狙う手もある。自由にお楽しみください」

筆者も試食してみた。「コーヒーチョコ付きコーヒーカレー」は、深みがあり、チョコが溶け出すと、コクが増す。「ミルクチョコ付きミルクカレー」は、驚きの白さ。カレーに見えないが、口に含むと確かにカレーだ。まろやかな味わいにミルクチョコの甘みが加わると、心身ともにリラックス。女性が好む味かもしれない。

大阪人の対話力をパロディカレーで磨いて

パロディカレーらしい仕掛けも、さりげなく織り込んだ。パッケージで大きな口を開けている牛のゆるキャラは「もうタン」。オリオン社内でしばらく眠っていたが、カレー発売を聞きつけて復活。「もうタンのカレーを作ってもうタン」というダジャレになっている。

14日から関西のスーパーやお土産店を中心に販売開始。「大阪名物に育て上げ、大阪の元気を内外へ発信したい」と春日さん。ベル食品工業の安藤利彦課長は「当社にとって、カレーとチョコのコラボは初挑戦。成功させてカレーの可能性を広げたい」と意気込む。

高岡さんはこう言う。「大阪人が2人集まれば漫才が始まると言われて久しいが、近年はひとりでスマホやパソコンに向き合う時間が増え、大阪人も話し合う機会が減りつつあるのはさびしいですね。新しいパロディカレーを囲んで、ぼけたりつっこんだりしながら、大阪人らしい対話力やパロディ精神を磨いてほしい」

ささやかな駄菓子に宿るパロディ文化が、感性や創造力を育ててくれるのかもしれない。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

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