時代は厚底!即完シューズ『ナイキ ズームフライ』なら自己記録を更新できる!?

時代は厚底!即完シューズ『ナイキ ズームフライ』なら自己記録を更新できる!?

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  • 更新日:2017/09/26
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南井正弘の「RUNNER’S DIGIHIGH」

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現在所有するユニーカーは約1000足! 世界中のマラソンレースに出場する南井正弘が、ランナー目線で綴るデジタルの”グッとくる話”。
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従来の常識を覆す厚底構造でランナーの潜在能力をフルに引き出す!
フルマラソンで2時間10分を切ることを“サブ10(テン)”といい、一流のマラソンランナーの証である。そしてこれらランナーが着用するシューズは、一般的なランニングシューズよりもかなり薄いというのが従来の常識であった。それはソール(底)の薄いシューズのほうがランナーの脚力を効率的に路面に伝えることができると考えられていて、それは長きに渡り信じられてきた。しかしながらあるシューズがその常識を覆そうとしている。そのシューズとはナイキの「ズーム ヴェイパー エリート」及び『ズーム ヴェイパー フライ 4%』である。このシューズはフルマラソンで2時間10分を切るようなランナーのために開発されたレーシングシューズでありながら、ミッドソールのかかと部分が3cm以上ある厚底タイプである点がスポーツシューズ業界に大きな衝撃を与えた。

最初にこのタイプのシューズを履いたナイキの契約女子アスリートの選手エイミー・クレイグとシャレーン・フラナガンであり、彼女たちはロサンゼルスマラソンの前日2016年2月13日に行われたリオデジャネイロオリンピックのマラソン競技アメリカ代表選出レースに『ズーム ヴェイパー フライ 4%』を履いて出走。筆者は翌日のマラソン出走のために現地入りしており、彼女たちのシューズを見たときに「二人とも足を痛めているのかな?」と思った。それほど二人が履いていたレーシングシューズは他のランナーのシューズと比較して分厚く、最近になってあのシューズが『ズーム ヴェイパーフライ 4%』だったということに気付いたのである。

▲2016年2月13日に行われたリオデジャネイロオリンピックのマラソン競技アメリカ代表選出レースでエイミー・クレイグとシャレーン・フラナガンは『ズーム ヴェイパー フライ 4%』のプロトタイプを着用し、見事1位と3位でゴール。五輪出場切符を掴んだ。

日本の大迫 傑選手がボストンマラソンで3位になるなど、このシューズを履いたアスリートの活躍はランナーに広く知られることとなったが、その最たるものが5月6日にイタリアはモンツァの著名なサーキットコースで行われたフルマラソン2時間切りイベントの“BREAKING 2”。エリウド・キプチョゲ選手(ケニア)はペーサーに囲まれて風の抵抗を極力減らす、給水は手渡ししてもらうなどの本来のマラソン競技では許されない条件ながらも、2時間00分25秒というとてつもない記録を達成。このシューズのポテンシャルの高さをより一層知らしめることに成功したのである。このタイプのシューズを履いたランナーの共通した意見は、足の保護性が高いことから後半になっても足の疲労が少ないこと、そしてこれらシューズにはカーボンファイバープレートが内蔵されており、そのことによる比類なき反発性能を挙げるランナーも少なくなかった。

また、ナイキは選手に支給する目的で開発し、基本的には非売品である『ズーム ヴェイパー エリート』と、“サブ3”ランナーを始めとした上級ランナーに向けた『ズーム ヴェイパー フライ 4%』以外に、より一般的なランナーに向けた同タイプのランニングシューズもリリースした。それが『ナイキ ズームフライ』であり、基本的なデザインは共通だが使用しているミッドソールのマテリアルが異なるのと、内蔵プレートがカーボンファイバー製ではなくカーボンナイロン製である点、それとアッパーの素材とデザインが違うことが主な相違点だ。

NIKE
NIKE ZOOM FLY
実勢価格:1万6200円

この『ナイキ ズームフライ』は日本ではリリース即完売したためになかなか手に入れることができなかったが、筆者はロサンゼルスのザ・グローブという屋外型ショッピングモールにあるナイキストアで手に入れることができ、帰国後に早速走ってみた。足を入れて立った状態でまず感じたのは厚底でありながら、厚底シューズの代名詞として知られる「ホカ オネオネ」のようなミッドソールの沈み込みやフワフワとした感じはないこと。固い印象はないが、それ以上に柔らかいということはない。これはミッドソールにフルレングスのカーボンナイロンプレート内蔵されていることが関係していると思った。

▲横からみるとミッドソールが厚いことがよくわかる。レーシングシューズというよりも一般的なランニングシューズと同じくらいのボリュームがある。デザイン面では前足部分に大きく入れられたスウッシュ(ナイキのブランドロゴ)が大きな特徴となっている。

徐々にスピードを上げると、踵とつま先の高低差は10mm以上あるが、かかと部分で着地するよりも中足部や前足部で着地したほうが走りやすく、カーボンナイロンプレートは反発性を高めると同時に、このプレートがガイド役となって、スムーズな着地から蹴り出しに大きく貢献していると思った。このシューズに慣れると、シューズを転がすような感覚で走ることができるはずで、体重移動がとてもスムーズ。自然と身体が前方へと送り出されるこの感覚は従来のランニングシューズとは明らかに異なる。これまでも弧線状にアウトソールを成型することで効率的な足運びを追求したシューズはあったが、ズームフライほど着地から蹴り出しまでの動きを自然とサポートしてくれるモデルは存在しなかったと思う。野球のバットの真芯やテニスラケットのスイートスポットでボールを捉えると想像以上にボールが飛んでいくのと同じく、このシューズに最適なポイントで着地と蹴り出しをすればランナーのポテンシャルを如何なく発揮することができるだろう。そして、このシューズを履いてレースに出走することは、自己記録更新に貢献してくれる可能性が大いにあると思った。

文/南井正弘

南井正弘(みないまさひろ):フリーライター、ランニングポータルサイト『Runners Pulse』編集長。某スポーツシューズブランドでプロダクト担当を10年務める。かつて、伝説的クイズ番組『カルトQ』(フジテレビ系)のスニーカー部門チャンピオンにも輝く。ほぼ毎日のランを欠かさないファンランナー。

※『デジモノステーション』2017年11月号より抜粋

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