太平洋の「核のひつぎ」から汚染物漏出の恐れ、国連総長が懸念

太平洋の「核のひつぎ」から汚染物漏出の恐れ、国連総長が懸念

  • AFPBB News
  • 更新日:2019/05/17
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マーシャル諸島・エニウェトク環礁ルニット島にある、放射性廃棄物を投棄したコンクリート製ドーム。米国防総省核兵器局提供(1980年撮影)。

【AFP=時事】国連のアントニオ・グテレス事務総長は16日、核実験で生じた汚染物を投棄するため20世紀に建設されたコンクリートのドームから、放射性物質が太平洋へ漏出することへの懸念を表明した。

太平洋の島国フィジーを訪れ、学生らを前に演説したグテレス氏は、マーシャル諸島のエニウェトク環礁に建設されたこのドームについて、冷戦期の太平洋における核実験の遺物であり、「一種のひつぎ」だと表現した。

さらにグテレス氏は、マーシャル諸島のヒルダ・ハイネ大統領と同様に、このドームに封じ込められている放射性物質の漏出の恐れを非常に懸念していると述べた。

同環礁の一部を成すルニット島に1970年代後半に建設されたドームは、核実験で生じた放射性汚染物質の投棄場となっている。

放射性物質を含んだ土や灰が、クレーターに運び込まれ、厚さ45センチのコンクリート板で覆われている。

当時は一時投棄との位置付けで、クレーター底面には何らの加工もされていないことから、汚染物の海洋流出の危険性が指摘されている。

何十年も経過したドームには複数のひびが入っており、サイクロンが直撃した場合には崩壊しかねないと危惧する声もある。

グテレス氏はドームへの対応策には直接言及しなかったものの、太平洋の核の歴史は過去のものではないという見方を示した。【翻訳編集】AFPBB News

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