SHISHAMOの「メトロ」に乗って

SHISHAMOの「メトロ」に乗って

  • エンタメウィーク
  • 更新日:2018/01/13
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SHISHAMOの「メトロ」に乗って

2017年、紅白歌合戦への初出場を決めたSHISHAMOは、宮崎朝子(Gt, Vo)・松岡彩(Ba)・吉川美冴貴(Dr)で構成された3ピースバンドです。特別で壮大な想いではなく、私たちの身近にある飾り気のない感情をメロディーに乗せて表現する、SHISHAMO。だからこそ、彼女達の楽曲には親近感が湧く主人公が多く登場します。

SHISHAMOが2017年2月22日に発売した、「SHISHAMO 4」に収録されている、「メトロ」の主人公は失恋した女性。彼女の、別れた彼を忘れたくても忘れられない、歯がゆい心の葛藤が描かれた楽曲です。

SHISHAMO メトロ

――――君からの連絡が途絶えたあの日から宇宙に投げ出されたみたいに一人怖くて 辛くて 涙が止まらない――――

元々別れは辛いものなのに、いきなり訪れれば、それはもっと過酷な痛みになります。

別れは残された方が辛いです。歌詞の中で出てくる「今でも好きだよ」という言葉の様に、もう届かない相手への想いと、一緒に過ごせない現実の両方を抱えていかなければならないのですから。

片付け方も癒し方も分からない心が、傷が、そこらへんに散らかり放題です。

――――私 もっと強くなれるかな明日をまっすぐ見れる日が来るのかなメトロに乗っても君を思い出さない日がいつかは来るのかな 来るのかな――――

別れた後、一番怖いものは、電車で移動する時などの”1人きりの時間”です。それは、つい蓋をしておいた泣きたい気持ちや弱い自分が噴き出しそうになるから。辛くても何事もなかったかのような顔で他人の前で頑張れば頑張る程、強がれば強がる程、心に圧がかかり、皮肉な事に噴き出した時の悲しみの量は多くなってしまいます。

また、見るだけで一緒に居られたとき自分達が蘇ってきてしまうので、場所に関する想い出も厄介物。あの時見ていた景色や風景が変わらないから、想い出の思い出し方も変えられず、そこにいた2人も忘れられないのです。

”1人の時間と想い出の場所”が重なる「メトロ」だからこそ、主人公の女性がもがき続けるのも頷けます。

失恋で隠しきれない想いや辛さ

失恋における、隠しきれない想いや辛さが随所で染み出してくる「メトロ」ですが、この曲は別れの痛みを嘆く曲ではありません。曲の冒頭も全てのサビも「私 もっと強くなれるのかな」という言葉で始まっているように、この曲の根っこは、前に進もうと足掻く気持ちや前に進める自分を願う心に繋がっています。それがこの楽曲の最大の魅力であり特徴です。

この魅力が存分に発揮されるのは、曲の終盤。最後の最後に、主人公の女性は”さよなら”ではない言葉で、自分の失恋に区切りをつけます。強くなりたいと願う彼女が選ぶ、彼への最後の言葉と気持ちは何なのか?是非一度、ご自身の耳で触れてみてください。

各駅停車が1駅ずつ進むみたいに、ゆっくりでも1歩ずつ前に進んでいく力強さを感じられる1曲です。

TEXT:柚香

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