偏差値60超! 超高学歴女性はなぜ生きづらいのか?

偏差値60超! 超高学歴女性はなぜ生きづらいのか?

  • PRESIDENT Online
  • 更新日:2016/12/01
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超高学歴女性とそうでない女性の「働き方格差」

▼「仕事と家庭の両立」という視点で見る超高学歴女性の3つの特徴

以前レポートした「高学歴女性の人生を狂わす『仕事と家庭の両立』できる・できない3大分岐点」(http://president.jp/articles/-/17767)には読者から多くの口コミ投稿を頂きました。ただ、そのレポートでは、4年生大学または大学院を卒業した女性を"高学歴女性"としたために、読者が想定する“高学歴女性”の定義と異なったケースもあったようです。

そこで今回は、“超高学歴女性”(注*)に焦点を当てて、仕事と家庭の両立という視点で見た場合の超高学歴女性が持つ3つの特徴をご紹介したいと思います。

(注*)日本総合研究所が実施したアンケート調査に回答した女性の出身大学の偏差値を4グループ(Q1~Q4)に区分し、最も難易度が高い大学のグループ(Q4:偏差値60以上が目安)を“超高学歴女性”と定義。

【超高学歴女性の特徴1.就職先選びには仕事と家庭の両立も重視】

東京圏に所在する4年生大学または大学院を卒業した女性(東京圏在住の25~44歳)を対象に、日本総合研究所が実施した調査結果(以下、アンケート調査結果)によれば、学生時代の就職活動において、「将来、結婚・出産後に働き続けられる職場どうかを考慮する」傾向が、学歴の高い女性ほど強いことが明らかになっています(図表1)。

さらに、同調査からは、「正規雇用で働く女性の既婚率」は、超高学歴女性(Q4)で39.2%ともっとも高く、その他のグループでは、約3割程度に留まっていることが分かっています(Q1=29.8%、Q2=34.0%、Q3=32.4%)。

超高学歴女性は、昇進意欲が強く、仕事を優先して結婚は二の次というイメージがあります。しかし実際は、「仕事と家庭の両立を実現しながら働き続けたい」という意欲を持ち、それを実現しようと就職活動時から先を見据えて行動している、と言えるようです。ただ、視点を変えると、超高学歴ゆえに、そうした「二兎を追う」という希望をかなえる率が高いとも言えるかもしれません。

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図表1 就職先の検討における将来の結婚・出産時の就業継続可能性の考慮(大学難易度区分別)

超高学歴女性(既婚)の稼ぎは世帯収入の何割か?

【超高学歴女性の特徴2.既婚の超高学歴女性でも世帯主になる女性は少ない】

結婚しても、仕事と両立を目指して働く超高学歴女性ですが、果たして世帯収入のうち、どれくらいを占めるだろうか。

同調査で明らかになったのは次のようなポイントです。
●大学難易度区分に関係なく、世帯年収に占める妻の年収が20%未満の世帯が最も多い。
●大学難易度が上がるほど世帯年収の0~20%を妻の年収が占める世帯の比率は低い。
●大学難易度が上がるほど世帯年収の40~60%を妻の年収が占める世帯は高くなる。

つまり、高学歴な女性ほど共働きで自分の収入も大きいことが窺えます(図表2)。

しかし、世帯年収の60%以上を妻の年収が占める世帯に限定すれば、大学難易度区分が上がっても、その割合にはほとんど変化が見られません。超高学歴女性でも、妻が世帯年収の60%以上を占める世帯は全体の7.7%に過ぎません。

これは、超高学歴女性でも、夫より稼ぎがはるかに大きく、家計を支えているという世帯は少数派であることを示しています。また、超高学歴女性の収入は相対的に高く、自分と同等以上の収入を得る男性と結婚している状況があるとも推測できます。

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図表2  雇用区分と世帯年収に占める妻の年収の割合

超高学歴女性の既婚率は5割 子供の数は「最低」

【超高学歴女性の特徴3.超高学歴女性ほど、少子化の傾向】

同調査によれば、既婚率は全ての大学難易度区分において5割程度で、おおむね同水準であることが明らかになっています。ただ、既婚者の女性1人当たりでみると、学歴が高い女性ほど、子どもの人数が少ないことが分かっています(図表3)。

もちろん、既婚か未婚か、また子供の有無などは個人の選択の問題ですので、それぞれに理由があります。ただ、超高学歴女性ほど子供は少ないという結果の背景には、超高学歴女性が晩婚・晩産であるという傾向と関連があるように思われます。

超高学歴女性は、企業で将来の幹部候補として採用されている場合も少なくありません。実際、調査結果のなかでも、超高学歴女性は、その他のグループに比べて、総合職(事務系・理系)として働く割合が高いことが特徴的です(Q4グループ44.1%>Q3グループ22.6%>Q2グループ18.5%>Q1グループ14.8%)。

上記を踏まえれば、超高学歴女性は、責任ある仕事を任され、活躍の場を与えられている一方で、時間的にゆとりが少なく、晩婚・晩産になる可能性が高いと考えられます。今後、仕事と生活の両立を自然体でできるような社会に変わっていくことが、少子化とも結びつく晩婚・晩産の現状を変えていくための必要条件となるのではないでしょうか。

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図表3 大学難易度区分と有配偶率・一人当たりの子ども人数

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図表4 大学難易度区分と平均初婚年齢・平均第一子出産年齢

仕事と家庭の両立を目指す、超高学歴女性の「胸の内」

▼超高学歴女性が仕事と家庭を実現させるための「ヒント」

超高学歴女性の3つの特徴をあげて改めて感じたのは、彼女たちは仕事と家庭の両立意欲が極めて高いということでした。と同時に、それを実現している人や実現しようとする人はかなり苦労もしているであろうとことも強く感じました。

今回は、子供を2人以上持ち、仕事を続けている超高学歴女性に、仕事と家庭の両立に必要なアドバイスなどを尋ねてみました。すると、下記のような声が上がってきました。

●「育休から復帰した後、週に1~2回子供が熱を出して会社を休むこともしばしばで、私は会社に貢献してない……と落ち込んでいたときがあります。でも、入社してから出産までの間に、お給料以上に働いて会社に『貯金』してきたという自負があったので、『今はその“貯金”を取り崩しているのかな』と思うことにしました。ライフステージに応じて、貯める期間と取り崩す期間があると解釈すると、育児で忙しい時期に、思うように会社に貢献できていない自分を責めずにいられるのではないでしょうか」

●「仕事と家庭の両立ができている、と胸を張れる感じではありません。正直に言えば、いろいろなことを無視して強引にやってしまっている、というのが実状です(笑)。仕事の方もクオリティ低めでやらせてもらっています。仕事と家庭の両立のためには、相当わがままに無理を通す傲慢さと欲深さが必要ではないでしょうか」

●「まずは、自分なりに工夫することが大切だと思います。例えば、些細なことですが、子供のその月の給食メニュー表が届いたら、給食のメニューと重複しないように、毎週日曜日に平日夕食の献立を全て立ててしまうとか。あとは、日々の生活を送ることができていることに感謝の気持ちを忘れないようにしています」

これらの声から感じること。それは、仕事と家庭を両立させるために、それぞれが暗中模索し、自分なりに納得できる答えを必死に見つけてようとしていること。また、両立させるための正しいやり方は1つではないということかもしれません。

仕事と家庭の両立に悩む女性は多いと思いますが、試行錯誤しつつも諦めずに努力を続けていれば、いずれは納得できる答えが見つかるのではないでしょうか。

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