アルツハイマー病にヘルペスウイルスが関与している可能性を研究者が指摘

アルツハイマー病にヘルペスウイルスが関与している可能性を研究者が指摘

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  • 更新日:2018/06/22
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byLike_the_Grand_Canyon

ニューヨークにあるマウントサイナイ・アイカーン医科大学などの研究者グループにより、アルツハイマー病の患者の脳では2種類のヘルペスウイルスが多く見つかることが確認されました。グループは、ヘルペスウイルスが脳細胞と相互に影響し、病気を進行させていることも見つけたそうです。

Multiscale Analysis of Independent Alzheimer’s Cohorts Finds Disruption of Molecular, Genetic, and Clinical Networks by Human Herpesvirus: Neuron

https://www.cell.com/neuron/fulltext/S0896-6273(18)30421-5

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Herpes Viruses And Alzheimer's: A Possible Link : Shots - Health News : NPR

https://www.npr.org/sections/health-shots/2018/06/21/621908340/researchers-find-herpes-viruses-in-brains-marked-by-alzheimers-disease

マウントサイナイ・アイカーン医科大学のジョエル・ダドリー准教授らは、健康な脳組織とアルツハイマー病で亡くなった人の脳組織の遺伝データを比較して、差異を調べていました。そこでわかったのが、アルツハイマー病の脳組織では、ヒトヘルペスウイルス6A(HHV-6A)とヒトヘルペスウイルス7(HHV-7)が2倍近くまで増加していたということでした。この2種類のウイルスは特別なものではなく、子どものころにかかりやすい突発性発疹の原因として知られるものです。

ダドリー准教授らが調べを進める中で、HHV-6A・HHV-7の遺伝子がアルツハイマー病の進行に関与していると考えられている遺伝子と相互に影響を与えあい、脳組織がHHV-6A・HHV-7の影響を受けやすい状態に変えていることがわかりました。

ただし、HHV-6A・HHV-7の存在がアルツハイマー病を引き起こすわけではなく、何らかの要因によってHHV-6A・HHV-7が活性化しているとダドリー教授は指摘。この「何らかの要因」が何かは、いまのところは分かっていないとのこと。

なお、この研究に資金を提供している国立老化研究所のリチャード・ホーディス博士は「データはとても『刺激的』なものですが、アルツハイマー病の直接的な原因を示すものではありませんし、仮にヘルペスウイルスが関与していたとしても、単体で役割を果たしているわけではありません」と慎重な見方をしつつも、ウイルス感染がアルツハイマー病の過程に影響を及ぼし得るという強力な証拠でもあると認めています。

アルツハイマー病の予防や治療についてはこれまであまりうまくいっていないのが現状ですが、今回の研究により、新たに「脳組織内のヘルペスウイルスの数が多い人に対して抗ウイルス剤を与える」「脳の免疫細胞がウイルスに反応してアルツハイマー病を進行させるような働きをすることを妨げる」という新たなアプローチが示され、アルツハイマー病治療へ向けて一歩進むことができたのかもしれません。

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