<俳優生活40年>妹尾和夫「大学でいっぺん演劇部経験したろ」

<俳優生活40年>妹尾和夫「大学でいっぺん演劇部経験したろ」

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  • 更新日:2017/11/18
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[写真]俳優生活40年を迎えた妹尾和夫(撮影:柳曽文隆)

高校時代、寮生対抗の演劇大会で「惨敗」を喫した妹尾和夫は、高校卒業後、日本大学文理学部哲学科に入学した。高校の先生からは「哲学科か。じゃあ卒業したらウチへ戻ってきて教師やってくれよ」と期待されたが、妹尾には入学後に大学でやってみたいことがあった。それは先の惨敗の悔しさのあまり「演劇部をいっぺん経験したろ」というものだった。

自分の学校でも学生証を見せて入れた時代

妹尾の大学入学年は1970年、ちょうど70年安保などの影響で、学校へ入る際は、在学者でも学生証を警備員に見せてからキャンパスに入れるという状況だった。

入学式の後は、応援団やアメフト部などの勧誘が盛んに行われていたが、妹尾は一生懸命「演劇部」を探していた。しかし、いくら探しても演劇部の文字が見当たらない。

そこで、妹尾は思い切って目の前にいた応援団の生徒に呼び止め「すみません、演劇部はどこにあるんでしょうか?」と聞いた。応援団員は「はっ?」という反応だったが「水道橋だよ」と優しく答えてくれた。

同大学の法学部と経済学部は千代田区にあり、そこに40人ほどの演劇部員がいるという。「それを聞いてうれしくなってね。ついでにその応援団員の方に『僕は文理学部ですけど、あそこのキャンパスに入れるでしょうか』って聞いたけど、さすがに『そんなもの自分で調べろ』って注意されましたわ」と当時を苦笑しながら妹尾は振り返る。

演劇部入部も、3~4年生は大人にみえた

水道橋へ着くと、すぐに演劇部員がいるというキャンパスへまっしぐら。門にいた警備員に「文理学部のものですが、入ってもいいですか?」と聞くと、「何階かでやってるねぇ。ちょっと呼んでくるから」と少し待たされた後、やっと演劇部員に会うことができた。

しかし、この時の妹尾は、先の通り「高校時代の演劇大会で負けた悔しさと『いっぺん経験したろ』という興味本位」が入部の動機だったが、もうひとつひそかな思いもあった。それは「楽しい大学生活送りたいし、彼女もできたらなぁ」というものだった。

演劇部に入部すると、3~4年はみんな「大人」にみえた。そして、部内には劇団四季や文学座に入っているというOBらも多数出入りしており、その雰囲気に圧倒されてしまった。

演劇部に入部も運搬専門係に

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[写真]演劇部では最初、運搬を担当していたという妹尾和夫(撮影:柳曽文隆)

そんな妹尾が最初に取り組むよう言われたのは「道具運び係」だった。もっぱら運搬専門、小道具係のチーフを務める身長が185センチで柔道3段という2級上の男の先輩と行動をともにし、トラックに荷物を積んで公演を行う劇場へ、小道具などを運んだりしていた。

その小道具運びは重労働。そして、劇場では場面によって「セットを何秒で転換できるか」という方が大切だったので、先輩らの芝居や稽古を見る機会はほとんどなかった。

そんな中、楽しい思い出もいくつかあった。トラックの荷台に同級生の女性と乗り、そこへ雨が降ってくると「うわなんか映画みたい。俺、今なんかかっこいい」と感じたり、ある時は日本テレビへトラックを借りに行った帰りに、飯田橋の駅前で学生が演説をしているとケンカ騒ぎが発生。その大きな体の先輩が仲裁しにいったため、やむを得ず一緒に行くと、止めるどころか殴られてしまった思い出など、それなりに演劇など関係なく、学生生活を謳歌していた。

しかし、後に妹尾は、先輩と観に行ったある芝居を見て、人生観が変わり、後の俳優・妹尾和夫を形成していくことになる。

■妹尾和夫(せのお・かずお)1951年11月17日大阪市大正区生まれ。20代半ばから大阪を拠点にドラマ「部長刑事」「必殺シリーズ」「暴れん坊将軍」などに悪役で多数出演。関西のテレビ。ラジオの情報番組にも多数出演しており、現在は「せのぶら本舗」「とことん全力投球!!妹尾和夫です」(いずれもABC朝日放送)で活躍中。12月16、17両日に自らが主催する劇団パロディフライの本公演「コペルニクスさん家はおとなりです。」(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)に向け、全力で稽古、指導に取り組む。
地図URL:http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=34.708610300000025&lon=135.49900390000002&z=17

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