【コラム 2016年注目の俳優たち】 第28回 内野聖陽 俳優同士のチームワークが生んだ新たな家康像 「真田丸」

【コラム 2016年注目の俳優たち】 第28回 内野聖陽 俳優同士のチームワークが生んだ新たな家康像 「真田丸」

  • エンタメウィーク
  • 更新日:2016/12/01
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最終回まで残り3回となり、ついにクライマックスを迎えた「真田丸」。ネット上からは、「今年の大坂の陣は、豊臣の勝利で!」という歴史を改変した結末を期待する声も聞こえてくる。脚本を手掛けた三谷幸喜は、当初から「今回は、徳川方が負けて、家康が討ち取られるんじゃないか?と思えるぐらいの大坂の陣を描きたい」と語っていたが、まさに思惑通りの展開だ。

とはいえ、豊臣の勝利を願う視聴者は、果たして徳川家康の死を願っているのだろうか。その答えは「NO」という人が意外に多いのではないか。豊臣側の勝利を願いつつ、家康にも生き残ってほしい…そう思う視聴者は少なくない気がしている。「真田丸」の家康が、それほど魅力的な存在だからだ。

われわれ視聴者は、第1回「船出」から、真田信繁(堺雅人)の成長と同時に、家康が天下人に上り詰めていく過程も見守ってきた。第5回「窮地」で本能寺の変を知った時のろうばいぶりなど、後の天下人とは思えぬ臆病な姿に失笑した人も少なくなかったはず。

その異色の家康像については、演じる内野聖陽自身も「あまりの斬新さにびっくりして最初台本を落としそうになりました(笑)」(『2016年NHK大河ドラマ「真田丸」完全読本』(産経新聞出版刊)より)と語ったほどだ。

しかしそれが今では天下を統一し、堂々たるたぬきおやじぶりを発揮。第46回「砲弾」で、大阪城攻略のために次々と計略を巡らす家康の姿を、序盤から想像できた視聴者はいないだろう。

その裏には、自分で家康の年表を作成するなど、内野自身の努力があったことは言うまでもない。家康の側室・阿茶局を演じた斉藤由貴は、内野を「役者ばか」と呼び、撮影現場での印象を次のように語っている。

「徹頭徹尾、芝居のことしか考えていません。どうしたらこの役柄を深められ、面白くできるか、それしか頭にない。」(「真田丸」公式サイトのインタビューより)

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