カニのプロによる蟹醤油ラーメン 産地の利点を生かし500円で提供

カニのプロによる蟹醤油ラーメン 産地の利点を生かし500円で提供

  • 日本食糧新聞電子版
  • 更新日:2020/03/29

昨年10月、大阪のラーメンシーンに登場して話題になっているのが、「蟹ラーメン専門店 香住 北よし」だ。1杯500円(税込み)という驚きの価格設定ながら、食べ応えのあるトッピングや魅力的なセットメニューを提案し、行列ができる人気店として成長中である。カニにこだわり可能性を追求する、同店の取組みを取材した。

シニア層が人気をけん引

同店を経営するのは、カニの産地、兵庫県・香住で創業140年の仲買・水産加工会社「北由商店」。同社では、10年前にカニ料理専門店を大阪市内に出店し、現在は5店舗を運営中。ラーメン店は、新業態でのチャレンジである。

「仕入れたカニは、生や浜ゆでなどで搬送していますが、どうしても売り物にしにくい部分が出てしまう。このうま味を捨てずに活用できないかと、ずっと考えていました」と、同社取締役の北村晃一さん。そこで、カニのエキスを丸々生かせる商品として、ラーメンの考案に着手したという。

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ラーメンは、リアルなカニの蓋がのった、テンションが上がる演出で登場

スープには、カニ身や甲羅などをゆでてうま味を抽出。生のカニ足を鶏油で揚げてカニ油を作り、醤油のかえしと合わせてスープにプラスすることで、カニの風味と香ばしさを感じる“クセになる味”に仕上げている。

麺は、5種類の小麦をブレンドした中太ストレート麺を特注。パスタ用のセモリナ粉も取り入れて、スープとの絡みやすさを追求している。ほとんどの客が商品を撮影するため、提供から時間が経過しても伸びにくいように粉の配合も検討したという。

メニューは、「蟹醤油ラーメン」500円~。価格の手頃さと、価格に似合わぬ満足感あるトッピングで二重に驚かされる。鶏チャーシューと、鶏の軟骨入りつくね2本、もち巾着がのり、見た目も華やかである。

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蟹醤油ラーメン 500円(税込み)カニ料理の和風イメージを意識し、ラーメンには珍しいもち巾着をトッピング。写真は、「蟹醤油ラーメン&蟹の羽釜ごはんセット」(1000円・税込み)

また、香住産のコメとカニ身を楽しめる、「蟹の羽釜ごはん」(単品・700円)も人気。蟹醤油ラーメンとセットにすれば1000円とお得になるので、ほとんどの客が利用するそう。最後はスープをかけて、雑炊風に味わえるのも好評だ。

客層はシニア世代が大多数で、この点でもラーメン店のイメージを覆される。「カニを身近に楽しんでもらうことで、カニ料理店へも足を運んでもらえたら。香住のおいしさをもっと広げていきたい」と、北村さんは意欲を語る。

同社では、昨年11月に、東京初の直営店として、カニをカジュアルに提供する「カニとサカナの場Casava学芸大学店」をオープン。ラーメン店の展開は、「まず関西での地場固めから」と慎重な姿勢で取り組んでいるという。今後の発展に注目である。

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ひときわ目立つカニの看板が目印

●店舗情報
「蟹ラーメン専門店 香住 北よし」 経営=北由商店/店舗所在地=大阪市北区天神橋5-4-5/開業=2019年10月/坪数・席数=9坪・8席/営業時間=午前11時~午後2時30分、午後6時~10時。不定休/平均客単価=1000円/1日平均集客数=80人

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