「沈黙」スコセッシが語る、窪塚洋介や浅野忠信ら日本人キャストは「私の家族のよう」

「沈黙」スコセッシが語る、窪塚洋介や浅野忠信ら日本人キャストは「私の家族のよう」

  • ナタリー
  • 更新日:2016/10/19

本日10月19日、「沈黙-サイレンス-」の記者会見が東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、監督のマーティン・スコセッシ、キチジロー役の窪塚洋介、通詞役の浅野忠信が出席した。

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遠藤周作の小説を原作とした「沈黙-サイレンス-」は、17世紀の日本を舞台に、激しいキリシタン弾圧によって棄教を迫られる若き司祭、ロドリゴの苦難に満ちた闘いを描いた作品。ロドリゴ役をアンドリュー・ガーフィールドが演じ、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシらが共演に名を連ねている。

会見の前には、15分間のフッテージ映像が上映された。キチジローがロドリゴへ棄教した過去を告げる場面から始まり、通詞がロドリゴに棄教を迫る様子、塚本晋也扮するモキチが海で殉教する姿、そして小松菜奈や加瀬亮演じる信徒たちとロドリゴの対話シーンや、ロドリゴがイッセー尾形扮する長崎奉行と対面するさまなどが次々と映し出されていく。

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窪塚と浅野のキャスティング理由を尋ねられたスコセッシは「キチジローは非常に特別な役。彼の描写に新鮮な解釈を与えたいと思っていたときに、窪塚さんがキチジローを演じているビデオを観ました。窪塚さんは非常に力強く、心から正直に演じていた。役を心底理解しているなという感じがして、目の前でキチジロー役がどんどん作り上げられていくのを目の当たりにしたような気がしました」とコメント。浅野に関しては「浅野さんもキチジローのオーディションを受けていました」と前置きをしながら「『この人を通詞役にしたらどうか』と思い、お願いしてみたらパーフェクトでした! 大変な撮影が待ち構えていましたが、2人ならきちんと演じてくれるという確信がありました」と述べた。

さらにスコセッシは「私は多くの日本映画に親しんでいるので、さまざまな俳優は僕にとってなじみ深い顔。イッセー尾形さん、塚本晋也さん……。私は塚本さんの映画の大ファンで、俳優としても非常に尊敬しているんです」と顔をほころばせる。また「(日本人キャストは)私の家族のような人たちをかき集めました」と話すと、窪塚と浅野がスコセッシに向かって深く礼をする場面も。

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続いて窪塚と浅野へ「スコセッシの演出はほかの監督とどう違うか?」と質問が寄せられる。窪塚は「撮影の初日に(スコセッシが)きれいなスーツを着ていて。すごく汚い場所での撮影だったんですが、そのまま座って『こういう感じで』と演出しているのを見て『あっ! スーツが汚れちゃう!』と思ったのを覚えています。あのとき(スコセッシの)情熱の氷山の一角を見た気がして、メラメラな人なんだなと思いました」と話してスコセッシを喜ばせる。浅野は「2回3回とオーディションを重ねていくうちに、撮影をしているかのようなとても楽しい気分になれました。監督が俳優の奥にある何かを期待してくれているのを常に感じました」と真摯に語る。

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さらに窪塚は「キチジローは笑って怒って泣いて拗ねて……と人間くさいキャラクター。懐の深い作品だなと思えたので、そんな作品の中で人の弱さを象徴するような役をやらせていただいて光栄です」と、浅野は「原作は自分が信じてるものを否定されることの苦しさが客観的に描かれているのがすごい。僕には理解できないような深い苦しみや、信じるがゆえに生まれた喜びがあったんだろうなと感じました。とても複雑な話だと思いました」とそれぞれコメントした。

「沈黙-サイレンス-」は2017年1月21日より全国でロードショー。

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