【識者の眼】ハリルJ、ベルギー戦で2トップ採用も? 危険な攻撃の起点「3バック」を潰せ

【識者の眼】ハリルJ、ベルギー戦で2トップ採用も? 危険な攻撃の起点「3バック」を潰せ

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  • 更新日:2017/11/14
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日本代表は2トップの採用も? 杉本健勇、大迫勇也、興梠慎三(左から)ら攻撃陣は誰が起用されるか【写真:Getty Images】

ベルギー代表、攻撃面でも危険な3バックのスキル

日本代表は現地時間14日、ベルギー代表との国際親善試合に挑む。ちょうど4年前に勝利している相手だが、当時とは全く違うチームになっている。スケールもクオリティも桁違いの強豪になったベルギーをどう攻略するのか。ハリルジャパンの進化が問われる一戦となる。(取材・文:河治良幸【ブルージュ】)

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日本代表の欧州遠征2試合目、相手はベルギー。最新のFIFAランキングは5位で、ドイツや先日1-3で敗れたブラジルと並び、ロシアW杯の組み合わせ抽選会でポット1に入ることが確定している強豪だ。4年前には3-2で日本が勝利しているが、ブラジルW杯本大会ではベスト8に進出した。一方の日本の結果は知っての通りだ。

もともと高い個人能力を持つタレント集団に、スペイン人のロベルト・マルティネス監督が組織的なパスサッカーを植えつけている現在のチームには、ブラジルW杯当時20歳だったロメル・ルカク(マンチェスター・ユナイテッド)や22歳だったエデン・アザール(チェルシー)など4年間で大きく成長した選手も多くいる。25歳のGKティボ・クルトワ(チェルシー)や20歳のMFユーリ・ティーレマンス(モナコ)なども主力として台頭した。

「ベルギーは(ブラジルとは)また違うチームだ。どちらかというとパワー系のチーム」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督が説明したように、局面でのパワフルでスピーディーな仕掛けで圧力をかけ、ミドルシュートやクロスに合わせるフィニッシュなどでゴールを狙ってくる。

様々なタイプのアタッカーを揃える前線は注目だが、大きな特徴は3バックが最終ラインを固め、攻撃の組み立ての起点として機能していることだ。現在はヴァンサン・コンパニ、トビー・アルデルヴァイレルトを怪我で欠き、ヤン・フェルトンゲンも欠場した10日のメキシコ戦では、トーマス・ヴェルメーレン(バルセロナ)、デドリック・ボヤタ(セルティック)、ローラン・シマン(モントリオール・インパクト)の3人が並ぶ布陣が基本となった。

屈強な対人能力を誇る3人のCBはデュエルの権化のような猛者たちだが、メキシコ戦ではハビエル・エルナンデス(ウェストハム)のスピードやイルビング・ロサーノ(PSV)の柔軟な仕掛けに苦しみ、何度も合間に入り込まれる形でチャンスを作られ3失点を喫した。

日本は2トップ採用も? 限られた準備時間で選択肢増やせるか

一方でビルドアップは深い位置で回してから速く正確なサイドチェンジを通してくるため、運動量が豊富なメキシコの前線と中盤も高い位置でボールを奪うことが難しかった様子だ。

この3バックに対して守備でいかに前からハメて、攻撃では隙間を突いていくことができるか。組織としての連動に加えて、デュエル(決闘を意味する1対1の強さ)が求められる。“デュエル”というとパワーとパワーの正面衝突に思われがちだが、それだけではない。相手の逆を取り、柔軟にすり抜けること、タイトに距離を詰めて行動を制限し、ミスを誘発することなどもそうだ。

前線で大迫勇也らセンターFWがシマンやヴェルメーレンをデュエルで制しながらボールをつなぎ、左右のウィングやインサイドハーフが飛び出すというのが1つ有効な形だ。守備でもセンターFWが左右のウィングと協力しながら3バックを厳しくマークしたいが、より前線からプレッシャーをかけやすい2トップを採用するのも手だ。また攻撃においてもFWのコンビネーションで3バックの隙を突きやすいメリットもある。

ただ、ブラジル戦以上に限られた時間で慣れないシステムを構築するのは簡単ではない。前々日(12日)の練習では練習中にヒョウが降って中断を強いられた。準備時間が限られる中、システムの選択はもちろん、スタメンのチョイスもシビアなものになるかもしれない。

大迫がポストプレーなどで頼りになる存在であることはすでに分かっている状況で、杉本健勇をスタメンでテストする、あるいはブラジル戦で出場のなかった興梠慎三をテストする、場合によっては指揮官が“第3のオーガナイズ”として示唆していた[4-3-1-2]の採用など、有効性の高いチャレンジも望まれるが、指揮官がどういう決断をしてくるか。ベルギー戦のパフォーマンスに加えて選手起用は今後の強化に影響してくるポイントだ。

(取材・文:河治良幸【ブルージュ】)

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