たった1機種で3周年 - トーンモバイルが狙うのは「利益を出せる構造」

たった1機種で3周年 - トーンモバイルが狙うのは「利益を出せる構造」

  • マイナビニュース
  • 更新日:2016/11/30

●かけ放題とフィルタリング、2つの新サービス

トーンモバイルは30日、「IP 電話かけ放題オプション」、および家族が安心して利用できる「あんしんインターネット」を発表した。

トーンモバイルは月額1,000円から利用できる、TSUTAYAとfreebitによる格安スマホサービス。全国のTSUTAYAで契約できる、利用料金に応じてTポイントを貯められる、といったユニークなサービスが特徴となっている。トーンモバイルは今冬(2016年冬)、サービス開始から3周年を迎えた。

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トーンモバイルは30日、IP電話かけ放題オプション、および家族が安心して利用できる「あんしんインターネット」を発表した

2つの新サービスを開始

都内で開催された記者説明会には、トーンモバイル代表取締役社長 CEOの石田宏樹氏が登壇した。2つの新サービスは、同社の提供するスマートフォン「TONE」のソフトウエアアップデートにより実現する。「IP 電話かけ放題オプション」は、月額料金700円で10分以内の国内通話が回数無制限で利用できるサービス。

10分を超過する前に通知音を鳴らすこともできる。対応機種はm15のみで、国際電話は対象外となる。TONEを取り扱うTSUTAYAの店頭、TONEオンラインストア、TONEお客様サポート窓口で2016年12月1日から申し込み可能。TONE利用者は、申し込み日の翌月1日からサービスを利用できる。

なお2017年4月末までの申し込みにより、2017年12月利用分まで月額500円のキャンペーン価格で利用が可能。10分超過分の通話は通常の通話料金(21円/1分)が発生する。

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トーンモバイル代表取締役社長 CEO デジタルアーキテクトの石田宏樹氏

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発表された新サービス

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「IP 電話かけ放題オプション」では、月額料金700円で10分以内の国内通話が回数無制限で利用できる

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同社の「TONE m15」では10分を超過する前に通知音を鳴らす設定も可能

あんしんインターネット

また、家族向けサービス「TONEファミリー」に、Webフィルタリング機能「あんしんインターネット」を追加する。月額料金は一契約につき100円だが、TONEを2台以上契約しておりTONEファミリー(無料)を契約の場合は、利用料金は無料。なお2017年12月31日まではキャンペーンにより無料で利用できる。

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あんしんインターネットはWebフィルタリング機能。「小学生モード」「中学生モード」「高校生モード」と段階設定できるフィルタリング機能により各カテゴリーの閲覧可否を決められる

TONE ファミリーでは、アプリの利用制限機能、アプリごとに利用時間が設定できる機能、子どもがどこにいるか常に確認できる見守り機能、あらかじめ設定した場所に子どもが出入りすると通知が来るジオフェンス機能などを提供している。これらの機能により、TONEは公益社団法人全国子ども会連合会の推奨商品に認定された。トーンモバイルでは、今後も家族の安心・安全な利用を促進していきたい考えだ。

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あらかじめ設定した場所に子どもが出入りすると通知が来るジオフェンス機能

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「あんしんインターネット」は、Webフィルタリング機能。トーンモバイルでは、これらの機能を通じて家族の安心・安全な利用を促進していく

動画見放題サービスは?

説明会の最後に質疑応答および囲み取材が行われ、石田氏が対応した。

モバイル市場では、動画配信サービスが流行している。トーンモバイルではTSUTAYAのコンテンツが視聴できるサービスは展開しないのだろうか。これについて質問されると、石田氏は「TSUTAYAは日本で一番エンタメを買っている会社。ビジネスモデルとしてはやりたい気持ちもある」としつつも、「それをユーザーが求めているか、利用者のメリットになるか、ずっと検討している。まだ答えが出ていない」と回答。続けて「トーンモバイルの利用者の方は、実際にTSUTAYAの店舗に来られる方。デジタルコンテンツをどうこうするよりも、リアルのサービスとセットにすることが喜ばれている」と説明。現在、CDやDVDが毎月無料で借りられるクーポンを提供しているが、好評だという。

新機種の追加は?

シンプルで分かりやすいサービスを目指している同社。サービス開始時から1機種1プランの提供のみだが、今後ともラインナップの拡充はしないのだろうか。

それについて聞かれると、石田氏は「いまは端末のスペックを追い求めるのではなく、お客様の満足度に注目している。ハードウェアの開発・研究は進めているが、まだ新しいハードウェアに対する需要は小さい。そこでソフトウェア、ファームウェアのアップデートなどに注力している」と説明した。

競合他社では、SIMロックフリー端末を積極的にラインナップに加えて展開している。しかし、トーンモバイルでは他社のスマートフォンを追加することも考えていないという。「何処かの端末を持ってきてしまうと、サービスの軸がぶれてしまう。そうなると勝負にならない」(石田氏)。

ちなみに、トーンモバイルの次期端末ではFeliCa、防水なども搭載できる準備はあるとのこと。こちらも、利用者のニーズを見て慎重に検討を重ねていくという。

レッドオーシャンを生き延びるために

インターネットの黎明期からサービスを展開している石田氏は、かつてISP(インターネットサービスプロバイダ)が爆発的に増え、やがて淘汰されていった現実を目の当たりにしてきた。モバイル市場も今後、こうしたレッドオーシャンに入ることを見込んでいる。そうした消耗戦を生き延びるためには、独自のスタンスが重要だという。

「長い戦いになる。消耗戦になっても利益を出せる構造をつくっていく。それがお客さんに対する責任にもつながる」と石田氏。信頼できるパートナーと組んでサービスを動かしていくことが重要、と繰り返し説明した。

現状、利用者の規模はどのくらいなのだろうか。石田氏によれば、freebitで目標としていた1%のシェアをほぼ獲得しているという。携帯電話市場の契約者数は約1億と言われている。その1%であれば100万という規模になる。石田氏は「今後は、トーンモバイルだけで1%を超えるようにしていきたい」と説明。トーンモバイルでは年度内に200店舗の展開を計画しており、「200店舗あればかなりの戦いができるのでは」(石田氏)と話していた。

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