市立船橋サッカー部「理想は自発的に自分のためのトレーニングができる選手になること」【前編】

市立船橋サッカー部「理想は自発的に自分のためのトレーニングができる選手になること」【前編】

  • 高校野球ドットコム
  • 更新日:2016/12/02

サッカーには疎い球児も一度はその名を聞いたことがあるのではないだろうか。市立船橋高校サッカー部――。同校は、硬式野球部も春2回、夏5回甲子園に出場し、1993年夏にはベスト4になるなど強豪として知られるが、「イチフナ」のサッカー部は、全国高校選手権を5度制覇するなど、獲得タイトル数は全国一。Jリーガーの輩出数もNo.1を誇る。

その「イチフナ」サッカー部の練習におじゃまして、サッカーで重要な「瞬発力」をふだんどのように鍛えているか教えていただくとともに、野球でも活用できるメニューを紹介していただきました。

個々の状態に合ったトレーニングを自発的にするのが目標

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永井 将史コーチ(市立船橋)

市立船橋高サッカー部の朝岡 隆蔵監督は今年で監督就任6年目。これまで全国高校総体で2度、全国高校選手権では1度、優勝に導いている朝岡監督は、市立船橋高サッカー部が全国高校選手権で初優勝を果たした時(1994年)のメンバーでもある。その朝岡監督から「トレーニングについてはこの人に聞いてください」と紹介されたのが、2010年よりフィジカルコーチとして指導している永井 将史コーチだった。国際武道大から同大の大学院に進んだ永井コーチは、日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格を持つ。現在、外部コーチの立場で、市立船橋高サッカー部を週4回程度指導している。

市立船橋高サッカー部の練習風景を見ていると、名門校の選手らしい意識の高さが、アップの段階から感じられる。しかし、永井コーチによると「まだまだ」だという。

「確かに私が指導するようになった当初と比べると、だいぶ“やらされている感”はなくなってきた気はします。ですが、全ての選手(現在の部員数は79人)がトレーニングメニューの目的やポイントを理解しているか、というとそうではありません。全ての選手が私から与えられたメニューを“こなす”のではなく、“今日は試合の何日前で、状態はこうだから、自分のメニューはこうします”となるのが理想で、フィジカルコーチとしてそこまで持っていきたい、と思っています」

そして永井コーチはこう続ける。
「やはりAチームの選手はトレーニングに対する姿勢が違います。その意味をわかっているからでしょう。1つ1つの動きを正しく丁寧にやりますね。選手として“知的”なんだと思います」

フィジカルトレーニングは地道にコツコツやるしかない

Aチームの中でも特に意識高くトレーニングと向き合っているのが、ともに高校卒業後のJリーグ入りが決まっている主将の杉岡 大暉選手(3年)と副主将の高 宇洋選手(3年)の2人だという。卒業後、杉岡選手は湘南ベルマーレに、高選手はガンバ大阪に入団することが決まっている。2人はふだん、どのような姿勢でトレーニングに取り組んでいるのだろう?

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杉岡 大暉選手(市立船橋)

杉岡選手 僕はもともとスピードがある方ではなく、入学時は学年で一番遅いくらいでした。そのため、フィジカルのトレーニングを人一倍、それも地道にやりました。フィジカルのトレーニングはすぐに効果が出ません。ですから、コツコツやるしかない、と。

特に力を入れたのが(5~10m助走した後、空中で脚を大きく前後に開き、ボールが弾むように跳ねて走る)バウンディングです。この種目では姿勢とリズムを大切にしました。スピードで置いていかれることも、もっとスピードがあれば…と思うこともなくなったのは、2年生の途中からでしょうか。入学時は描いていなかった高卒でのJリーグ入りが叶ったのは、フィジカルトレーニングのおかげのところが大きいと思っています。

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高 宇洋選手(市立船橋)

高選手 僕は中学時代、フォワードで、高校から中盤(ボランチ)になったのですが、はじめは体力面で不安がありました。中盤は運動量が多くなりますからね。そこで入学後、1つ1つどこを使うのか意識しながら、そしていい姿勢を保つようにしながら、フィジカルトレーニングに励みました。その結果、明らかに運動量が上がりました。

新チームになってすぐに行われる、タイムを設定しながらグラウンドを何周も走る「トラック」という種目では、精神面も鍛えられました。瞬発力を養う上で、特にプラスになったのは、ハーネスというトレーニング器具を体につけ、ラバーロープを引っ張ってもらいながら、走るフォームを意識する種目(ハーネスを使ったニーアップウォーク=詳細は後述)でしょうか。これによって走る姿勢が良くなりました。

後編では、走るフォームを確認するメニューや、瞬発力、アジリティを養うメニューを紹介していきます!お楽しみに!

(取材/文・上原 伸一)

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