「刺激しかない」ミュージカル『私は真悟』で今までの自分を破壊 小関裕太

「刺激しかない」ミュージカル『私は真悟』で今までの自分を破壊 小関裕太

  • THE PAGE
  • 更新日:2016/11/30
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小関裕太<ヘアメイク:MIZUHO☆(vitamins)、撮影:THE PAGE編集部>

恐怖漫画で知られる梅図かずお原作のSF漫画『わたしは真悟』がミュージカル化された。主演は女優・高畑充希と門脇麦で初共演することが話題になっている。12月2日、神奈川でのプレビュー公演を皮切りに全国ほか4カ所で公演が行われる。

悪役のロビンを演じるのは、若手俳優・小関裕太(21)。10歳で子役としてデビューし、『ミュージカル・テニスの王子様』など数多くの舞台をはじめ、ドラマ、CMなどの活躍を経て、同作品では今までに演じたことのない世界観と役柄に挑む。

演出のフィリップが全否定 今まで演じたことのないキャラクターに挑む

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(C)Kazuo Umezz , Shogakukan

「この舞台には、僕はどこにもいません。いるのはロビンだけです」

演出家のフランスの鬼才・フィリップ・ドゥクフレは、まずは役者に演じさせてみてから、作り上げていくタイプ。小関が稽古に入った瞬間、「まったくロビンのイメージではない」と何もかもを否定したという。

「高くて、優しく感じるいつもの僕の声は、全然ロビンじゃないって言われました。今まで演じたことのないキャラクターで、初めはとまどいました。常にどう演じたらいいか、今でもロビンを探している状態です」

それでも準備は入念だった。映画やドラマと違って、ミュージカルに臨む際、小関がこだわるのは、歌える「喉作り」だ。

「喉は筋肉でできているので常に歌っていないと衰えていきます。発声や息の使い方などを深めていけばいくほど深いもので、喉の筋肉と言っても、いろいろな箇所にある筋肉を意識しながら動かして、歌うという訓練をします。ひとつひとつ鍛えていって開発していかないと音が当たらなかったり、繊細な表現ができなかったりするんです」

喉の筋肉は一日でも歌わないと衰えてしまう。苦労したのは、今夏、映画の撮影のため、地方の山奥へロケに行ったとき。

「山奥といっても、宿泊はホテルで、そんなところで発声練習をするわけにはいかないですからね。だからマネージャーさんにお願いして、近くのカラオケできる場所を探してきてもらって、そこで歌いました。それくらい切羽詰まっていました(笑)」

稽古は刺激の連続

実際、稽古に入ると毎日が、その瞬間が「刺激」の連続だという。

とくに真悟役の成河(ソンハ)の演技に凄みを感じたという。真悟とは、もともとは真鈴(まりん、高畑)と悟(さとる、門脇)の遊び相手だった産業用アームロボット。愛し合う二人が大人の手によって引き裂かれたことをきっかけに、二人を両親だと思い自意識が目覚め、自らを真悟と名乗るようになった。

「真悟は原作の中でも、描かれているようでいて、描かれてない。実体がないし、それを人が演じるっていう難しさは絶対的にあるでしょう。成河さんがひとつひとつ作り上げていく表現がものすごく魅力的で、影響を受けています。それはもう“刺激”でしかないですね」

なかなか想像できないストーリーと舞台だが、一言で表すとしたら、

「“感覚舞台”かな。感覚を研ぎ澄ませて、観てほしいですね。サーカスのようなびっくり仕掛けのあるものじゃない。フィリップって時間という概念をこう表すんだとか、全体を通して舞台が発するメッセージをそれぞれに受け止めながら、アバウトに観て頂けるとよりおもしろくなるんじゃないでしょうか」

原作を再現するような魅力的な場面にちりばめられた大きなコンテンポラリーなどの表現や物語に込められている哲学なメッセージは、言葉にしてしまうのがもったいないくらいだという。

「観る方によって感情がどう動くかバラバラになるような作品。これって喜びなのか、嫌いって思うのか、哀しみなのか、共感なのか、泣けるのか、笑えるのか、笑うとしたらたぶん皮肉に笑うんですけど。人それぞれの感情が芽生えるんじゃないかと思いますね。通しをするたびに僕ですら、見え方が違ってくる。俯瞰してみて、この人とこの人の関係性はおもしろいなとか、いろいろな見方ができる上質な作品です。でも共通しているのはとにかく“感動”です」

目指したいのは、本当に踊れる役者

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小関裕太<ヘアメイク:MIZUHO☆(vitamins)、撮影:THE PAGE編集部>

この舞台で、小関は踊らない。将来、目指したいのは、森山未來のような踊れる役者だという。

「今回の現場はコンテンポラリーを踊る方が多くて、勉強になります。『じゃあ、ちょっとこのテンポに合わせて踊ってみて』と言われて応えられるクオリティーがカッコいいんです。僕も踊れはするんですけど、本当に踊れる人は瞬時にしっかり計算されたダンスができる。感覚が研ぎ澄まされているのでしょう。即興が計算されてるのは、とてもステキ。プロというのはこういうものなんだと思い知らされましたね」

まもなく初日を迎え、稽古に忙しい毎日だが、仕事の合間を見つけては、新しいことに挑戦するという。

「趣味人間なんです。時間があると、新しい楽器に触ってみたりとか、はじめましての友達に会ってみたり、新しい本読んでみたり、やったことないモノづくりをやってみたりとか、常にやってますね。新しいことをどんどん取り入れるのが好き。マグロみたいな感じです。止まっちゃうと死んじゃうみたいな。マグロは中トロが好きです(笑)。舞台はまさにマグロですね。止まれない。ノンストップです」

いたずらっぽく笑ったかと思うと、突然、思慮深く言葉をひとつひとつ選んでいる。今までの自分を壊して臨む小関にしか演じられない「ロビン」を観るのが楽しみだ。

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小関裕太<ヘアメイク:MIZUHO☆(vitamins)、撮影:THE PAGE編集部>

■小関裕太(こせきゆうた)
1995年6月8日生まれ。東京都出身。NHK『天才てれびくん・MAX』(2006~08年)のテレビ戦士として活躍するなど、子役として俳優活動をスタートさせる。その後、舞台『ミュージカル・テニスの王子様』(11~12年)をはじめ数々の舞台を経験。ドラマ『ごめんね青春!』、映画『Drawing Days』(主演)やCM「カルピスウォーター」「ニベア リフレッシュプラス アクアモイスチャーボディジェル」、「コーセー エスプリーク エクラ」などに出演。ファースト写真集「ゆうたび。」(ワニブックス)を発売。

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ミュージカル『わたしは真悟』

ミュージカル『わたしは真悟』原作/楳図かずお『わたしは真悟』(小学館刊) 、脚本/谷 賢一、音楽/トクマルシューゴ、阿部海太郎、 歌詞/青葉市子、演出・振付/フィリップ・ドゥクフレ、演出協力/白井 晃、出演/高畑充希、門脇 麦、小関裕太、大原櫻子、成河ほか。

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