最高の「スター・ウォーズ」ファンは最大のアンチ?ピープルVSジョージ・ルーカスが面白いワケ

最高の「スター・ウォーズ」ファンは最大のアンチ?ピープルVSジョージ・ルーカスが面白いワケ

  • @DIME
  • 更新日:2018/01/14

■連載/ヨシムラヒロムの勝手に宣伝部長

12月15日「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が公開された。

本シリーズは、毎作衝撃的な展開を見せる。「早く見たい」と言うよりも「ネタバレが怖い」そんな気持ちから、公開初日の映画館へと足を運んだ。

鑑賞後、「スター・ウォーズ最高!」とテンションが上がる。様々な意見が出る本作だが、僕は好きだった。

「スター・ウォーズ」への思いは強い。

1997年、小学5年生の時に自らの意思で初めて見にいった洋画こそ「スターウォーズ/帝国の逆襲 特別編」。

そこで洗礼されて以降、なんだかんだ20年間「スター・ウォーズ」を愛してきた。

1度だけ、行ったことのある業界人パーティー。

「バズ」「キュレーションメディア」と大盛り上がり。そんななか「誰かスター・ウォーズの話してくれないかなぁ、それなら話題に追いていけるのに」と考えていた。

つまらない時、ついつい心が求める「スター・ウォーズ」トーク。「このサーガは映画という枠を超え、僕の血となり肉となっているんだな」と再確認した。

「スター・ウォーズ」関連の動画を漁る日々の中、Netflixで興味深い映画を発見。2010年に公開された「ピープルvsジョージ・ルーカス」である。

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「スター・ウォーズ」の創造者ジョージ・ルーカスに、文句を言い続けるファンを捉えたドキュメンタリー映画。

「たかが映画」

「スター・ウォーズ」の場合、それは当てはまらない。1人の男から生み出された、宇宙を股にかけた一代記は信仰に近い。いい意味でも悪い意味でも、人を魅了しすぎたのである。

「おらこんな村いやだ!」とルーク・スカイウォーカーがダース・ヴェイダー討伐に向かった旧3部作。最終作「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」が公開されたのが1983年である。

それから16年後の1999年、封切られたのが「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」。描かれるのは、ルークの父親アナキン・スカイウォーカーa.k.aダース・ヴェイダーが闇落ちした理由。

「世界中のファンが待ち望んだ待望の新作」

見慣れたこの字面が嘘ではない数少ない作品であった。また別の意味で「全米が泣いた」作品でもある。

「ピープルvsジョージ・ルーカス」で最も時間を割かれるのが、「ファントム・メナス」公開時の狂騒曲。

熱狂を捉える際、通常なら公開時に並ぶをファンの興奮を収める。しかし、「ファントム・メナス」の熱狂は段違い。映画館で流れる予告を見る為だけに、長蛇の列を作るファンを映す。

2分30秒の予告を見て、恍惚の表情を浮かべる人々。「神はこの映像を見て”創造者”としての自分を恥じるだろう」とヤバイ発言をするファンもいる。

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続けて、映し出されたニュース映像では「ファントム・メナスを見るために、220万人が会社を欠勤することが予想される」と伝えていた。

アメリカ国民にとって「スター・ウォーズ」の新作は、国民的な行事なんですな。

待望の瞬間が近づく、ライトセーバーを持ったファンが劇場に集結。そして、着席。

a long time ago in a galaxy far far away

ジョン・ウィリアムズが作曲したテーマが流れ、世界で最も知られたタイトルロゴが映し出された瞬間、爆上がりするファン。

「ピープルvsジョージ・ルーカス」は、ここからが本編。期待外れの出来であった「ファントム・メナス」の感想をファンがそれぞれ述べていく。

悲しいBGMが流れ「うすうす気づいていたけど、案の定だった…、それでもいいんだ、好きだから仕方ない」と髭面の大男。

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「最初は良かったけど…」「見るべきところはなにもなかった…」と他のファンも嘆き続ける。

最後に映すのは、「何度も観に行ったけど楽しむためじゃない、自分自身を納得させるためさ…」と悟りの境地に至った男の泣き顔。

悲しみの先にあったのは怒り、抑えられないファンのモヤモヤは「スター・ウォーズ」神話を失落させたキャラクター、ジャー・ジャー・ビンクスへと向かう。

ここから、さらに過激になっていくファンの様子は是非本編を見て欲しい。

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「スター・ウォーズ」を愛しすぎたゆえに挫折。

「ピープルvsジョージ・ルーカス」には、「スター・ウォーズとは?」という問の回答が映し出されていた。

文/ヨシムラヒロム

1986年東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業。
イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使、五反田コワーキングスペースPaoで週一度開かれるイベント「微学校」の校長など幅広く活動。
2016年3月に単著デビュー作「美大生図鑑」を上辞。

■連載/ヨシムラヒロムの勝手に宣伝部長

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