扇風機からブランドまで!商社でありメーカーでもあるドウシシャがヒット商品を連発する理由

扇風機からブランドまで!商社でありメーカーでもあるドウシシャがヒット商品を連発する理由

  • @DIME
  • 更新日:2017/11/14

高級扇風機『kamomefan』35万台、『電動ふわふわとろ雪かき氷器』10万台など、次々とヒット商品を作るメーカーの〝売れる秘密〟を解き明かす。

◎ニッチであれ、トップになることで先が開ける

雑貨や家電の卸として、1974年に創業したドウシシャ。現在は高級ブランドからギフトまで取り揃える卸部門と自社開発製品部門を軸に、2016年度3月期の売上高は1108億円という堂々たる業績をあげている。売り上げの半分を稼ぎ出すのが自社製品だ。『泡ひげビアー』などを生みだした第2事業本部の本部長でヒット商品のキーマンである井下主さんは、その強みを「攻める」と「作る」、2つのニッチ戦略にあると話す。

「ひとつは、約8割のシェアを持つかき氷器のように、小さいマーケットでNo.1のシェアを取りにいくという戦略。もうひとつが大きなマーケットにニッチを作り、市場を狭めて商品を投入するというやり方です。『mosh!ボトル』は、ステンレスボトルという巨大マーケットに、〝デザインボトル〟というカテゴリーを自前で作り、そこで1番になるという戦略で大ヒットしました」

最初は我流のカテゴリーでもトップに立てば、知名度が上がり、大きな伸び代になるという。

「アイデアマンを数集めても、社内に企画を通しやすい風土がないとヒットは生まれにくい。

『つぶれないロマンのある会社』という社訓のもと、多くの事業部を立ち上げ〝負けない風土〟を築けたことが一番の強みですね」

流行り廃りの激しい時代に合わせ商品開発も速い。社員がいつでも自由に企画を出し、わずか2回の公式会議を経て商品化に至るというスピードや、部門ごとの完全独立採算体制も、ヒットを生む秘訣といえそうだ。

■超音波によってクリーミーな泡が

No image

『泡ひげビアー』オープン価格(実勢価格約2130円)

市販の缶ビールに取り付けることで瓶ビールのような形状に変身。電源スイッチを押すと超音波でクリーミーな泡が立ち、おいしさも長持ちする。

No image

主要ビールメーカーの250ml、350ml、500ml缶に取り付け可能。スイッチを押すだけで泡ができるのでパーティーでも引っ張りだこだ。

No image

通常の泡はすぐに消えてしまうが、これを使えばクリーミーな泡が立つうえ泡が長持ちする。

No image

井下さんが18年前に開発した炭酸ガスボンベを使う家庭用ビールサーバー『ビア工房』。『泡ひげビアー』の原点といえる。

No image
No image

ヒットに必要なのはアイデアマンではなく、ヒットが出やすい社風を作ること

No image

ドウシシャ

専務執行役員 第2事業本部長

井下 主さん

《ドウシシャが生んだ数々のヒット商品》

■デザインも重視のステンレスボトル

No image

『mosh!ボトル 350ml』2500円

牛乳瓶がモチーフのデザインステンレスボトル。韓国ではトップブランドをしのぐ人気。

■インターネットで最新情報に更新可能

No image

『パーフェクトグローブHORIZON(ホライゾン)』2万5000円

専用ペンで地図上をタッチすると、その国に関する様々な情報を音声で教えてくれる新感覚の地球儀。

■折りたためる三脚構造の扇風機

No image

『kamomefan Fシリーズ』2万1880円

船舶用プロペラメーカーが設計した羽根を使う高級扇風機。三脚構造で収納にも優れる。

■オフィスで足湯の心地よさを再現!

No image

『mood 足元ヒーター』8980円

足元を包み込み、温めたぬくもりを逃がさない。消臭効果もあり、靴のまま使用できる。

■こびりつきにくさがずっと長持ちする

No image

『evercook α(26cm)』4500円

フッ素コーティングにダイヤ粒子を入れ、フッ素のはがれに2年保証をつけている。

■自宅でお手軽に台湾風かき氷が!

No image

『電動ふわふわとろ雪かき氷器 DTY-17』5980円

ふわふわとした食感が人気となり、通常品の5倍となる、10万台を売り上げた。

【ドウシシャ精神でテレビは大手に次ぐシェアを獲得!】

◎売り場の雰囲気を変え、ニーズを掘り起こす

第2事業本部と同様、ドウシシャのもの作りの中心となっているのが、AV機器を中心に商品を展開する第7事業本部だ。主力となるテレビでは、大手メーカーに続く販売実績を誇り、昨年12月に発売したレトロデザインの『ブラウン管のような液晶テレビ』は、予想を上回る売れ行きをあげている。

「黒い画面と枠だけの味気ないテレビ売り場の雰囲気を変えていきたいという思いが開発のきっかけです。女子の部屋用として、カラフルなボディーの『ティットシリーズ』や、和室用の木目調テレビなども販売しています」(A&V関連事業部・目黒弘泰さん)

このレトロなテレビのヒットから、開発陣は昭和テイストに着目。今年度内にはラジカセやレコードプレーヤーといったアナログ風味のアイテムも増やしていく予定だという。インテリアの事業部とも手を組みながら、ヴィンテージな雰囲気の売り場展開で、新たなヒットを狙う。

■チャンネルが回りリモコン操作も可能

No image

『ブラウン管のような液晶テレビ』オープン価格(実勢価格約7万8000円)

古き良き昭和の木製筐体の風合いをリアルに再現。内部には20型の液晶モニターが用いられている。テレビ台設置に最適な短脚付き。

No image

天面パネルを上げると、液晶パネルの背後が収納になっている。

No image

チャンネルの付いた前面を開くと、レコーダーなどを収納できる。

No image

第2弾としてブルーとレッドを使ったややアメリカンなモデルが登場予定。

■レトロデザインのCDステレオ

No image

サンスイ『SMS-800BT』オープン価格(実勢価格約1万3480円)

CD、ラジオ、MP3に対応。和紙素材のフルレンジスピーカーを搭載。

■Bluetoothに対応!真空管アンプ

No image

サンスイ『SHT-9002』オープン価格(実勢価格約1万9800円)

温かみのある真空管とデジタルが選べるハイブリッドアンプを採用。

No image

ドウシシャ

A&V関連事業部 A&V関連商品

ディヴィジョンマネージャー

目黒弘泰さん

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

経済カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
東芝、さらなる債務超過膨張リスク浮上...メモリ事業を失えば「東芝消滅」の可能性
メタンハイドレートが中国で新たな鉱種に認定、産業化加速へ―中国メディア
【東京モーターショー2017】小型車に力を入れてきたダイハツの出展車両をご紹介!
毎年車検で荷台はむき出し!それでも『ハイラックス』が売れる理由
【東京モーターショー2017】軽自動車だけでなく小型車に注力! ダイハツのブースで今後の戦略について訊く
  • このエントリーをはてなブックマークに追加